| なぜ竹なのか? |
| 佐野 |
| 今回ご紹介する竹布は、船井会長が一瞬見て「これはいい!」と言った商品です。その時の会長のわくわくした表情は忘れられませんが、そうした商品はこれまでに2つしかなく、そのひとつがこの竹布なのです。竹布シリーズのほとんどの商品は、竹素材100%で作られています。相田社長は、なぜ竹に注目されたのでしょうか? |
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| 相田 |
| その理由を一言で申しますと、「竹が使われていなかった」ということです。高度成長期の前には、竹は盛んに使用されていました。私たちが子供の頃には竹で遊んだり、竹のかごで素麺を食べたりしていました。 |
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| 佐野 |
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| 相田 |
| 日用資源になりうるのが竹なのです。しかも、木材が地球上の森林破壊につながっているのに対し、竹は特別な世話をしなくても勝手に伸びて、切ってもすぐに生えてきますから、地上の竹の本数を減らすことなく物を生み出すことができるのです。それが現在は活かされていないから活かしたいと思いました。 |
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| 竹林が癒しの場所である理由 |
| 佐野 |
| 今住んでいる熱海に、私にとって癒しの場所があります。それが竹林なのです。竹がたくさん生えている一帯は空気も澄んでいてとにかく気持ちが良いのですが、これは竹のどんな力によるものなのでしょうか? |
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| 相田 |
| 竹林といえば、大変に静かですよね。それは竹林には鳥などがいないためです。これは鳥の餌になる虫たちがいないからなのですが、竹には優れた抗菌作用があるため、菌や虫などが繁殖できないのです。 |
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| 佐野 |
| なるほど、竹の抗菌力の高さがよくわかります。日本食品分析センターでの竹繊維における抗菌テストでは、実験に用いた4万個の菌がすべて死滅するという驚くべき結果が出ていますね。つまり竹繊維は、雑菌などが繁殖しにくい天然の抗菌素材。だから竹布は嫌なニオイもしませんし、長く使っても清潔なのですね。 |
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| 竹布に込められた願いとは? |
| 相田 |
| 竹繊維に優れた抗菌性があると判明したとき、私の中にある言葉がすっと浮かんできました。それは「人がもっとも痛み苦しんでいるその時に、そっと寄り添い、ただ回復を祈る一枚のガーゼ」という言葉でした。竹の役割はこれなのだと感じましたね。そしてすぐに医療用のガーゼをつくりたいと思いました。 |
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| 佐野 |
| 医療用ガーゼですか……。それは、「痛い思いをしている人がいれば、その痛みをやわらげてあげたい」という思いでしょうか。 |
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| 相田 |
| 災害などでケガを負った場合、まず大事なことは傷口からばい菌が侵入するのを防ぐことですし、痛みもできるだけ早く取り去ってあげたいですよね。そうした思いが、竹布製品のすべてに生きていると思います。 |
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| 佐野 |
| 「いたわり」や「慈しみ」というものを感じますね……。 |
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| 肌が敏感、肌が弱い人のためにつくった竹布 |
| 相田 |
| また竹布をつくる上でもっとも大事にしているのは、肌が敏感な人、肌の弱い人にも使ってもらえる「やさしさ」です。肌にできるだけ刺激や負荷を与えないものにするため、まずは竹糸を限界まで細くする必要があります。そして竹糸を織る場合ですが、普通の織り機では竹の糸が弱すぎて切れてしまいますから、昔ながらの織り機でゆっくり織るのです。それでも織る中で約半分が切れてしまい、糸の半分程しか商品にはなりません。また最後の補整にも気を遣います。丈夫な化繊などは一切使用しませんから、ほつれやすいということが起きてくるのです。 |
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株式会社ナファ生活研究所
代表取締役 相田雅彦氏
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| 佐野 |
| 竹布の目的は、あくまでも肌の敏感な人にも使ってもらえる布であることですから、化繊などを使用して補整したとしたら、たとえいくら丈夫になったとしても、そもそもの目的がずれてしまうということですね。 |
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| 相田 |
| その製品に込められた思い、目的がやはり大事になると思います。同じ原材料であっても、創り手によってまったく異質なものが出来上がってしまいますから。 |
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| 佐野 |
| 相田社長のモノ創りに対する思いを知ると、この商品は販売するものではなく、それを必要としている人のもとへ届けるものであると感じますね。 |
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| 竹布は何度洗ってもやわらかい? |
| 佐野 |
| 竹布は不思議です。たとえば自宅で使用しているフェイスタオルは洗濯機で何度洗っても硬くならずに、やわらかい感触のままです。綿のタオルは洗えば洗うほどゴワついてしまうのですが、竹布はとってもやわらかいのです。 |
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| 相田 |
| そうですね。竹布はこれまでの繊維の常識をかなり裏切っています。洗えば当然繊維は傷んでいくわけですが、洗う度に竹布の繊維が毛羽立ちます。そのことによってやわらかさが出るのです。 |
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| 佐野 |
| なるほど〜。竹布は肌に吸い付くようなやわらかさは竹繊維の毛羽立ちに秘密があるのですね。 |
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| 静電気を発生しない竹繊維 |
| 佐野 |
| 竹繊維の驚くべき特徴として、高い抗菌性の他にも、トルマリンの約1.2倍、シルクの約5倍ものマイナスイオンを放出していることなどがあげられます。また血液を酸性に傾けるといわれる静電気もほとんど発生しないそうですね。 |
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| 相田 |
| じつは静電気を発生しない竹繊維の特徴を最大に生かしているのが竹布毛布やタオルケットです。静電気が発生すると、カルシウムの吸収が妨げられるといわれていますが、現代の子供たちが生まれた時から身につけているものといえば、フリースの帽子や洋服、ブランケットをよく見かけますよね。生まれたての赤ちゃんにとって、からだが成長していく過程でカルシウムというのはひじょうに大事なものです。そう考えるとじっとしていられなくなり、そうした思いから竹布の毛布やタオルケットが生まれました。 |
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| 佐野 |
| 私も使っていますが、竹布の毛布やタオルケットもほんとうに肌触りがやさしくて気持ちが良いですね。とくに女性の場合、一度触れただけで感動してしまう人が多いようです。 |
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| 芸術作品のような商品づくりを |
| 相田 |
| やさしい肌触りを出すために、竹で作った糸を引っかいて毛羽立てるのですが、毛羽立てれば毛羽立てるほど、その分糸は細くなり切れやすくなります。そうなるとわかっているのですが、それでもやさしい肌触りをなんとか出したいという思い、何度も何度も改良を試みました。 |
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| 佐野 |
| 毛布ひとつとっても、相田社長の思いの結晶で完成したものなのですね。具体的にどのように改良されたのですか? |
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| 相田 |
| 通常綿の場合は、縦糸1本に横糸2本でよって織っていきます。ところが竹繊維は綿よりも弱いですから、縦糸を2本にして、横糸もできるだけつめることにしました。そうすると旧タイプの毛布やタオルよりも26%の原料アップになるのです。これはメーカーにとってはひじょうに痛いことなのですが、とにかく製品を完成させてそれを必要としている人たちに届けたかった。そして現在では「破れにくくて使いやすい」というお声もいただけるようになりました。お客様から喜びの声を頂戴したときは、たとえどんなに疲れていても元気が湧き上がってくるのです。 |
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| 佐野 |
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株式会社本物研究所
代表取締役社長 佐野浩一
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私の尊敬する人が「これからの時代は芸術作品のような商品づくりが必要である」とおっしゃっていましたが、まさに相田社長のつくられる竹布商品は、芸術作品と呼べるものです。それくらい竹布には、相田社長の純粋な思いや願いが込められているのを感じます。これを必要としているたくさんの方々に、竹布を届けていきたいですね!また相田社長のつくられたガーゼを、世界の被災地などに届けるお手伝いを私もぜひさせていただきたいと思っています。 |
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| 相田 |
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