資産運用のプロが教えるお金の話

このページは、資産運用に関するコンサルティングのプロ会社・(株)船井財産コンサルタンツがお届けする、お金に関するコラムページです。皆さまに役立つ、読んで納得の耳寄り情報をお届けします。

『極』考える
2008.07(第21回)

  『二極化』という言葉を耳にするようにして久しい今日、今自分が置かれている状況はその二極のうち、どちらであるかということをあらゆる面で考えるようになりました。
 勝ち組なのか負け組なのか。運用の世界でもそう考えるのは必然です。現状の株式市場の状況をみれば、多くの人が『負け組』となっているかもしれません。もちろんそれは、短期的な視野で捉えるか長期的な視野で捉えるか、また、考え方の基準をどこに設定するかで、その判断は分かれるところでしょう。重要なのは、結果ではなく過程を考えることだと思います。
 船井幸雄先生の言葉を借りれば、『偶然の勝ちはあっても、偶然の負けはない』ということです。つまり運用に限らず、失敗には必ず原因があるということです。その失敗の原因を探求し、次回に活かすことこそ勝ち組となる近道だと考えます。
 ちなみに私事を申し上げれば、運用時において負ける時はいつも同じ理由がありました。それは、「まだ上がるだろう」という根拠のない、ある意味自分の判断を強引に肯定しようとしていたことです。これは投資においても大きな傷を負いかねない要因のひとつになります。
 そんな問題を解決するために最近では、自動売買を行う人も少なくないようです。これは株価や執行条件など一定の条件をパソコンに指定しておくと、その対象銘柄の株価の動きをチェックし、それが設定した状態になった段階で、売買を自動的に行ってくれるというものです。当然このシステムの前では、「まだ上がるだろう」「もう少し下がったら」といった個人の感情は一切排除することができます。原因が個人の感情に所以(ゆえん)すると思い当たる節のある方は、ぜひ一度試してみる価値はあると思います。かくいう私も実行させていただいています。
 ではここで中国を例えにして考えてみましょう。
 もはや間近に迫った北京オリンピックですが、北京に誘致が決まった頃の中国に対する期待感と、現在のそれでは大きく内容は異なっているのは事実だと思います。確かに海外マネーの流入により、2007年まで5年連続で中国のGDPは2桁成長を遂げ、株価も上昇、昨年10月には最高値を更新したことは皆さんにも記憶に新しいかと思います。が、米国サブプライム問題を契機に株価は急落、上海総合指数はピーク時の半値にまでなりつつあり、いまだ先行きが不透明な状況です。
 おそらく中国関連の投資をされた方は大勢いらっしゃることでしょう。実際、その運用の成果はいかがでしょうか? 個人の感情を抑えられたでしょうか?? 
 私の申し上げたいことは、「極を見定め、冷静に判断する」ということです。極を判断できても感情を抑えられなければ、その結果は雲泥の差になってしまうでしょう。

 さて「極」の話題をもう一つ。お金と切っても切れないのが『不動産』です。不動産については、本コラム当初に不動産の価値の尺度や流れをお話させていただきました。その中でも触れた路線価が先日国税庁より発表されましたが、ここにも、かの二極化が鮮明に出ています。
 全国平均では10%の上昇と報道されていましたが、中には30%近く上昇した地域もあります。地価が上昇する地域、下落する地域と明暗ははっきり出ています。ただしご承知のように、市場における不動産の取引価格は、報道発表でもあったようにすでに天井を打った感は否めず、住宅環境の供給過多や一部倒産に追い込まれる会社も現れているのは事実です。
 ここで申し上げたいことは、不動産の取引価格と今回取り上げたような不動産の公的な価格には若干のタイムラグがあるという事実です。
 今回の報道を見て、「地価は上がっている」と感じた方は、「木を見て森を見ない」タイプの方と言えるでしょう。つまり「次年度以降、路線価は下がるかな」と考えられる先を読む力を養い、ご自分の目的にかなった尺度で極を考えることこそ重要だと思います。

文責:(株)船井財産コンサルタンツ 久世 晋司
バックナンバー
より

私たちは「相続・継承・不動産」等を業務の主軸とし、個人財産、法人財産、財産運用等の
コンサルティング業務を展開、お客様の観点から「財産相談」すべてをお任せいただける
プロフェッショナル集団です。国内最大のコンサルティング会社として日本版プライベート
バンクを目指しております。
   
資産運用に関するご相談は
(株)船井本社財産コンサルタンツへ
http://www.funai-zc.co.jp/
TEL:03-5321-7020(代)

このページのトップへ