資産運用のプロが教えるお金の話

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投資信託を考える
2007.03(第5回)
 前回はお話の中で、不動産について様々な価格が付されることをお話させていただきました。今回は金融商品投資信託についてふれてみたいと思います。
 株式投資と聞くと、ぴんとくる方がいても、投資信託についてはあまりぴんと来ない方も多いと聞きます。最近では銀行や郵便局での販売が解禁になったことで、だいぶ一般化しましたが、以前はあまり馴染みの無い金融商品であったかと思います。
 株式投資。これはつまり個別企業への投資を意味します。では何のために買うか? それは配当ないし購入した株式の値上がりにより、投資金額以上のリターンを得ることを目的としております。そしてこのリターンの源泉はその企業の利益であります。つまり通常、投資家が投資対象先を選定する際には、その企業の利益を創出する仕組みや将来の利益を増大させる見込みを吟味し検討します。つまりご自身で株式投資を始める際には、会社四季報や企業情報をもとに、会社を選定するのです。そうしてご自身の判断で投資するということになります。

 ここで例題です。売上げが伸びている企業の株は「買い」でしょうか??

 答えには個人差があると思いますが、単純にYESとは言えません。つまり「売上げが伸びている=利益が伸びている」とは言えないからです。こんな感じで企業の分析をしていくんです。
 ところで、会社を選択する件ですが、では投資対象は何社あるかご存知でしょうか? 現在東京証券取引所に上場している企業は2,419社(2007年2月末現在)。大阪、名古屋の証券取引所に上場している企業を合計するとその数は4,000社ほどと言われております。また企業分析と一言に言っても難しく、なかなか普通の方には、現状をつかみにくいのが現状です。なおかつ投資家保護の観点から、東京証券取引所に上場する企業は4年前から3ヶ月に一度企業業績を発表することが義務付けられております。したがい、その情報量は膨大であり、このすべての企業を分析し、投資判断ができる人は、なかなか難しいと言わざるをえません。
 ところがこの分析ですが、一人で4,000社となると大変ですが、組織で、そして業として分析を行っている方々がいます。実際彼らは、毎日企業を分析し、時には訪問し、優良と判断すれば、その企業の株式に投資しております。目的は冒頭で言ったものと同様、配当や株の値上がりを目的としております。
 簡潔に言うならば、彼らに、つまり投資を業としている方々(会社)に投資することが投資信託投資です。ただしこの表現だと誤解を招きますので正確に申し上げるならば、投資家から集められた資金を専門の委託会社(運用会社)が運用し、その成果を出資額に応じて投資家に還元するものという意味です。つまり彼らの会社に投資するのではなく、彼らが運用の指図をしている信託財産に投資するということになります。投資を業としている会社が万一倒産しても、投資家に影響はありません。投資家の資金は通常、信託銀行に信託され分別管理されているからです。これが投資信託といわれる所以です。ただし通常の株式投資同様、元本保証はありませんが、投資を専門に行っている方々が運用しているため、一般的にはリスクが低いとされております。
 ではこの投資信託がどのくらいあるかご存知でしょうか、次回はその点についてふれてみたいと思います。

文責:(株)船井財産コンサルタンツ 久世 晋司
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