“超プロ”K氏の金融講座

このページは、舩井幸雄が当サイトの『舩井幸雄のいま知らせたいこと』ページや自著で、立て続けに紹介していた経済アナリスト・K氏こと
朝倉 慶氏によるコラムページです。朝倉氏の著書はベストセラーにもなっています。

2026.03
トランプ海峡

「私たちは今イランと交渉している。イランはトランプ海峡を開放しなければならない、失礼大変申し訳ない、酷い言い間違えだった」
 世界の関心事は今や、イラン戦争の行方です。その戦争の鍵を握るトランプ大統領の発言に対して世界は一喜一憂している状態です。そんな中トランプ大統領は3月27日の演説でホルムズ海峡をトランプ海峡と言い間違えたのです。これはどうも意味深な感じがします。トランプ氏の本音、あるいは将来的な思惑がこのような発言を誘発させたものと思います。はっきり言えば今回のトランプ氏の発言は、わざと言い間違えたもので、トランプ氏は将来「ホルムズ海峡をトランプ海峡にしたい、そうしてみせる」と意気込んでいるのではないでしょうか。
 トランプ氏は自己顕示欲が非常に強い。米国のサウスダコタ州のラシュモア山に4人の米国大統領の彫像があります。岸壁に彫られた胸像には、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンが並び、年間300万人の観光客が訪れる名所となっています。
 トランプ氏の胸像をここに加える話が進んでいるということです。トランプ氏はメキシコ湾を勝手にアメリカ湾に改名しました。トランプ氏はワシントンの総合文化施設であるケネディ・センターをトランプ・ケネディ・センターに改名しました。また米平和研究所はドナルド・J・トランプ平和研究所に改名されています。トランプ氏はあらゆる機会を捉えて自らの偉大さを主張したいようです。ですからトランプ氏としては今回のイラン戦争で圧倒的な勝利をおさめ、その結果として米国がホルムズ海峡を実質的に米国の支配下に置こうという腹積もりです。
 この結果、ホルムズ海峡の安全航行を実現させ、それを米国が管理することをもって、最終的にこのホルムズ海峡の名前をトランプ海峡に変えて、トランプ氏の偉大さを世界に知らしめたいという思惑を感じます。
 実は歴史を振り返ると勝者は必ず名前を残したがるものなのです。コロンブスが発見したアメリカ大陸ですが「アメリカ」と命名されました。ワシントンは首都となりました。レーニンやスターリン、更には各国の指導者たちも自分の名前を都市や施設に刻み込んできました。名前とは単なる記号ではありません。それは支配の証であり、秩序の象徴でもあるのです。トランプ氏はこのような本質を直感的に理解していると言えるでしょう。実際、近年のトランプ氏の動きを見ていると、トランプ氏は国家的な施設や象徴に次々と自らの名前を刻もうとしてきました。トランプ氏は力で秩序を作り、その秩序に名前を与えることが自らの政治スタイルそのものなのかもしれません。

 現在のイラン情勢を見れば、トランプ氏の狙いは明確です。中東の混乱を力で抑え込んで、エネルギーの流れを安定化させること。そしてその結果として、世界経済の基盤を握ること。もし思惑通り、米国がホルムズ海峡の安全航行を完全に確保することとなれば、それは単なる軍事的な勝利に留まりません。世界の物流、エネルギー、そしてひいては金融の流れを掌握することとなるのです。トランプ氏はそのような未来を見ていると思います。そして最終的に、その出来上がった秩序に自らの名を刻むことまで視野に入れているのです。
 こう見ていくと「トランプ海峡」という言葉は、単なる失言とは思えません。それは力で秩序を作り、その秩序に自らの名を刻もうとする意志の現れなのです。歴史は常に、秩序を作った者の名前を残してきました。トランプ氏もまた、そのような歴史の流れの中に自らを位置づけようとしています。そしれそれらの動きが地政学とマーケットに影響を与え始めています。我々が見ているのは単なる一つの発言ではありません。今はとても想像できないでしょうが、朝倉はやがてイラン戦争は終結し、新しい秩序が生まれると思います。現在は全く先が見えない混乱期なのですが、向かおうとしている先には新秩序の形成が待っていることでしょう。トランプ氏の動向から目を離せません。

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暴走する日銀相場『大恐慌入門』(2008年12月、徳間書店刊)に引き続き、『恐慌第2幕』(ゴマブックス刊)が2009年5月に発売。その後 家族で読めるファミリーブックシリーズ『日本人を直撃する大恐慌』(飛鳥新社刊)が同年5月30日に発売。さらに2009年11月には、船井幸雄と朝倉氏の共著『すでに世界は恐慌に突入した』(ビジネス社刊)が発売され、2010年2月『裏読み日本経済』(徳間書店刊)、2010年11月に『2011年 本当の危機が始まる!』(ダイヤモンド社)を、2011年7月に『2012年、日本経済は大崩壊する!』(幻冬舎)を、2011年12月に『もうこれは世界大恐慌』 (徳間書店)を発売、2012年6月に『2013年、株式投資に答えがある』(ビジネス社)を、2012年10月に朝倉慶さん監修、ピーター・シフ著の『アメリカが暴発する! 大恐慌か超インフレだ』(ビジネス社)を発売。2013年2月に『株バブル勃発、円は大暴落』(幻冬舎)を、2013年9月に『2014年 インフレに向かう世界 だから株にマネーが殺到する!』(徳間書店)を 、2014年7月に『株は再び急騰、国債は暴落へ』(幻冬舎)を、2014年11月に舩井勝仁との共著『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(ビジネス社)を発売、2015年5月に『株、株、株!もう買うしかない』を発売、2016年3月に『世界経済のトレンドが変わった!』(幻冬舎刊)を発売、最新刊に『暴走する日銀相場』(2016年10月 徳間書店刊)がある。

★朝倉慶 公式HP: http://asakurakei.com/
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Profile:朝倉 慶(あさくら けい)

K朝倉慶経済アナリスト。 株式会社アセットマネジメントあさくら 代表取締役。 舩井幸雄が「経済予測の“超プロ”」と紹介し、その鋭い見解に注目が集まっている。早い時期から、今後の世界経済に危機感を抱き、その見解を舩井幸雄にレポートで送り続けてきた。 実際、2007年のサブプライムローン問題を皮切りに、その経済予測は当たり続けている。 著書『大恐慌入門』(2008年12月、徳間書店刊)がアマゾンランキング第4位を記録し、2009年5月には新刊『恐慌第2幕』(ゴマブックス刊)および『日本人を直撃する大恐慌』(飛鳥新社刊)を発売。2009年11月に舩井幸雄との初の共著『すでに世界は恐慌に突入した』(ビジネス社刊)、2010年2月『裏読み日本経済』(徳間書店刊)、2010年11月に『2011年 本当の危機が始まる!』(ダイヤモンド社)を、2011年7月に『2012年、日本経済は大崩壊する!』(幻冬舎)を発売。2011年12月に『もうこれは世界大恐慌』(徳間書店)を、2012年6月に『2013年、株式投資に答えがある』(ビジネス社)を、2012年10月に朝倉慶さん監修、ピーター・シフ著の『アメリカが暴発する! 大恐慌か超インフレだ』(ビジネス社)を発売。2013年2月に『株バブル勃発、円は大暴落』(幻冬舎)を、2013年9月に『2014年 インフレに向かう世界 だから株にマネーが殺到する!』(徳間書店)を 、2014年7月に『株は再び急騰、国債は暴落へ』(幻冬舎)を、2014年11月に舩井勝仁との共著『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(ビジネス社)を発売、2015年5月に『株、株、株!もう買うしかない』、2016年3月に『世界経済のトレンドが変わった!』(幻冬舎刊)を発売、最新刊に『暴走する日銀相場』(2016年10月 徳間書店刊)がある。

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