中村陽子の都会にいても自給自足生活

このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の中村陽子さんによるコラムページです。
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。

メダカのがっこうには、以下のような3つの宣言があります。

1.私たちは、田んぼから瑞穂(みずほ)の国日本の自然再生をします。
2.私たちは、お米中心の一汁一菜の食事で日本人の心身を健康にし、食料自給力をつけます。
3.私たちは、命を大切にする農家と手をつなぎ、生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残せるような先祖になります。


このコラムでは、「メダカのがっこう」での活動内容や、様々な経緯で「メダカのがっこう」に参加された方々のご紹介や、健康のための大切な情報などをお届けしていきます。

2022.04.20(第91回)
食品表示をさせない問題について考える

●無添加の表示が出来なくするのは、誰のため?
 消費者庁が、食品表示のガイドラインを改訂、無添加とか○○不使用とかを商品の表に書けなくなりました。消費者庁の挙げる理由は、無添加は健康に良いというイメージが独り歩きして消費者を誤認させるというもの。確かに商品を選ぶ時、2つ迷ったら無添加と書かれている方を選ぶ人は多いと思いますが、これを誤認というのはヘンです。
 確かに、着色料無添加と書いてあっても、表示を見ると発色剤は使用しているなど、確認する必要はありますが、一つでも添加物を減らした努力はアピールしてよいのではないでしょうか。企業によっては、消費者の要望に応えて、添加物を使わないような努力をしているところもあります。このように努力している企業と、全く考えていない企業の違いを、パッケージの表に書くことは当たり前だと思います。取り締まるべきは、嘘を書くこと、何を添加しなかったのかをハッキリ書くことを指導することではないでしょうか。
「消費者に誤認させる」と言いながら、実際には、消費者の選ぶ権利を奪っています。これにより懸念することは、本当に努力している企業が違いをアピールできずに価格の安いものに負けてしまうこと、またそこまで努力することを止めてしまうことです。
 これにより得をするのは、食べる人の健康などお構いなしに、良くない原料を添加物でごまかして安価な商品を作る企業ということになります。この改訂は、添加物を気にしないで使う企業を増やすためではないでしょうか? 消費者庁が実は企業庁と言われる所以です。

●2023年問題をご存じですか?
 日本はすでに、遺伝子組み換え表示は非常にゆるいです。どうゆるいかと言いますと、商品中にたんぱく質が含まれていないものは、遺伝子組み換えであっても記載しなくてもいいこと、また表示の第3番目以降の材料も遺伝子組み換えであっても記載しなくてもいいのです。ですから、記載の義務があるのは、味噌、豆腐、納豆くらいで、たんぱく質が残らない油、醤油などの義務はありません。また3番目以降の加工品、添加物は、ほとんど遺伝子組み換え作物で作られていますが、そのことは書かなくても良いのです。
 しかし、2023年4月からは、味噌、豆腐、納豆など、今まで遺伝子組み換えでないと表示できていた商品も表示ができなくなります。これが2023年問題です。

●ゲノム編集の表示義務なしの理由。
 2021年から登場したゲノム編集トマト、マダイ、トラフグなどのゲノム編集食品は、初めから表示義務はありません。
 理由は、@ゲノム編集は今のところ、その生物の遺伝子の一部を取り除いただけで、他の生物の遺伝子を入れていないので、組み換えではないということ、Aこういうことは自然界でも起こる突然変異と同じであること。Bゲノム編集されたものかどうか判別不可能であること、の3つです。
 この理由はすべて間違っていて論破している研究論文もたくさんあるのですが、ここでは省きます。仮に@とAを認めたとしても、Bの判別不可能だから表示できないという理由はおかしいです。ゲノム編集は人間の行為であり、研究者も製造者もすべての過程を知っているわけですから、どこをどうゲノム編集したかを記載することは出来ます。政府が調べるのは大変かもしれませんが、企業側が記載するのはあまりにも簡単です。
 ゲノム編集食品を摂取することで起きる問題は、編集過程で出来てしまう抗生物質耐性遺伝子が食品に残っている場合があり、私たちが抗生物質が効かない身体になることです。すでに毎年このことでの死亡者が増えています。いずれにしても、遺伝子が欠損した生物を食料とすることで、私たちの身体はもっとボロボロになるだろうと思います。

●世界のスーパーの棚が空っぽの写真は、何のため?
 これは遺伝子組み換えやゲノム編集で食料増産できるとアピールするためでないかと私は勘ぐっています。食べるものがなくなるという恐怖心を煽り、思った方向へ扇動するためではないでしょうか? 日本のスーパーの棚は商品がいっぱい並んでいるように見えますが、3.11の時のように、物流が停まれば、あっという間に空っぽになります。また、ほとんどすべての原材料に遺伝子組み換えが使用されていることを知って、表示を見て買い物をしようとすると、すでにスーパーの棚は私にとって空っぽに見えます。
 進むべきは、ゲノム編集ではなく、地産地消、日本を有機農業の国にすること、自分で食べるものを作れるようにすること、などです。

●日本は平和? だけど食料は戦場です。
 なぜこのようなことになるのかを考えている暇はありません。日本政府はアメリカに平和を守ってもらう代わりに、すべてを売り渡しているのです。その結果、国民の命の安全も売り渡してしまったので、食料市場は戦場となり、人の体を蝕むもので溢れてしまいました。私の野草料理の師匠、若杉ばあちゃんは、「食料は沈黙の兵器だ」とおっしゃいますが、今やちっとも大げさには聞こえません。

●OKシードプロジェクトが解決できます。
 もう、国は頼りにできません。時間の無駄です。自分の身は自分で守る。国民が賢くなって解決するしかありません。そこで民間から生まれたのがOKシードプロジェクトです。

 遺伝子組み換えでないもの、ゲノム編集でないもの、これら遺伝子操作作物から作られた添加物を使用していないもの、すべてにOKシードマークが貼れます。検査機関は持っていないので、自主表示ですが、これらを避ける努力をしている企業の方たちを世に知らしめる役に立ちます。2023年に間に合うように普及したいので、皆様どうぞご協力ください。

OKシードプロジェクトWebサイト: https://okseed.jp/
5/12「ゲノム編集」食品問題初心者 向けオンライン講座(無料):
 https://okseed.jp/news/entry-120.html
ゲノム編集に関するおすすめ動画『ちゃんと知りたいゲノム編集食品』:
 https://www.youtube.com/watch?v=BpsIuFnt4kE


バックナンバー
22/04

食品表示をさせない問題について考える

22/03

最近気が付いた黒焼きの正体

22/02

子どもを元気にする「生命尊重食」=有機給食をいまこそ文科省にお願いしましょう!

22/01

有機給食へのはじめの一歩

21/12

国が推進するゲノム編集の進捗状況とOKシードプロジェクトの中間報告

21/11

私の炭生活

21/10

導かれて炭に目覚めた私の炭遍歴

21/09

秋にこそ楽しむマコモの浄化力

21/08

今は亡き稲葉光國先生の功績に感謝して

21/07

映画「食の安全を守る人々」

21/06

OKシードマークをご紹介します。

21/05

有機給食を支える技術と政策、育てる心

21/04

野菜の栄養価をみえる化したら…有機給食が実現する

21/03

ゲノム編集トマトの苗分け始まってしまいます!

21/02

こんな町に住みたい 元気な子が育つ自治体調べてみました。

21/01

有機給食と有機農業の素晴らしい関係が始まりました

20/12

日本人の遺伝子配列が教えてくれる伝統和食

20/11

種苗法改正案の慎重審議をお願いする活動に協力してください。

20/10

種苗法改正は11月強行採決の予定。反対の声を#で届けましょう!

20/09

有機給食全国集会のご報告

20/08

食べ物を変えたいママプロジェクト 一人から始めるママたち

20/07

そうだったのか種苗法改正

20/06

私のナウシカプロジェクト 自然再生葬編

20/05

種苗法改正って何? 賛否両論の理由と、どうしてもわからない大きな矛盾

20/04

WorldShift 不安から慈愛へ 〜コロナが教えてくれたShift〜

20/03

私の安上がりシンプルライフ

20/02

こんなに元気な子が育つ有機の和食給食

20/01

みんな母親たちの味方です。敵はいません。頼りにしましょう!

19/12

自家増殖原則禁止とは(種苗法改正が次の国会で通ってしまうと大変です)

19/11

私の一番の味方でいてくれた母を偲んで

19/10

2019年12月2日〜12月12日 アメリカを変えたママがやって来る!日本のお母さんたちも、アメリカのママたちに続こう!

19/09

ゲノム編集について知っていてほしいこと

19/08

今一番の緊急課題。それは子どもの食を有機にすること!

19/07

人も自然も健康を取り戻すのはとても簡単です。

19/06

韓国の有機栽培面積が日本の18倍になっているのはなぜ?

19/05

不調の原因が一つ明らかになりました。小麦とパンを変えましょう!

19/04

やっぱり、人間の腸能力はすごい!

19/03

今年も醤油を搾って、来年のもろみを仕込みました。

19/02

種子法廃止後、最新状況をご報告します。

19/01

田の草フォーラムに来てもう一つの国を生み出す仲間になって!

18/12

第8回田の草フォーラムin東京 草と向き合う田んぼの達人が集合します!

18/11

千葉県いすみ市で全市で有機米給食が始まりました。

18/10

原発と自然エネルギーと火力発電や水力発電の関係

18/09

40年前、子どもの命を支える食に立ちあがった人たち
―高取保育園、麦っこ畑保育園のお話―

18/08

ガン細胞のエサを解明したコリン・キャンベル博士の研究

18/07

私のナウシカプロジェクト

18/06

食と農に大異変

18/05

家族の健康を守るためにできること

18/04

種子法廃止とTPPとISD条項の関係を知っていますか?

18/03

本当に恐ろしいのは大自然の逆襲です

18/02

改めて農薬の害を知ろう!

18/01

最近感動したことと考えたこと。

17/12

ダーチャを知っていますか? 種播く土地を持つ人間は最強です。

17/11

知ることは力になる 知っている国民になろう!

17/10

衆議院選挙の当選者に5つのお願いを出しました。

17/09

もう一つの国づくりと裏の世界

17/08

8月2日種子法学習会の報告とまとめと見えてきた方向

17/07

怒涛のように崩壊する日本の食の安全

17/06

拝啓 安倍晋三内閣総理大臣殿

17/05

種子法廃止につづいて品種の多様性と種子情報が奪われる!

17/04

日本の種と自家採種の権利が大変なことになっています!

17/03

野草の季節が始まりました。なぜ野草なのか。

17/02

自家採種を守っている農家たち

17/01

お米の優位性10項目

16/12

恐るべき田んぼの生産力

16/11

「食は命」を知っている料理人

16/10

田の草フォーラムのことで頭がいっぱい

16/09

米飴を作ってみてわかったこと

16/08

知恵と技を極めているじいちゃんばあちゃん(ご先祖様)のあとに続け!

16/07

炭の研究開始に当たり、3人の炭焼き名人に会ってきました。

16/06

炭の力を体験しました。

16/05

生きものいっぱいの田んぼへ行こう!(メダカのがっこう紹介)

16/04

野草を愛する人は自然を理解してほしい。

16/03

もし逆表示でなかったら農産物はどういう表示になるのか
―遺伝子組み換えの表示が消されていく―

16/02

遺伝子組み換え作物に対するメダカのがっこうの考え

16/01

塩で本当に心配しなければならないこと

15/12

日本人の乳酸菌の宝庫、たくあん・ぬか漬けは自分で作ろう。

15/11

梅干しは日本人の食養生の基本

15/10

砂糖や甘味料が自給自足生活と相容れない理由(わけ)

15/09

これぞ現代の最強サプリメントだ!
〜米・味噌・梅干し・黒焼きという高機能食品の恩恵に浴そう〜

15/08

日本人は昔から味噌という高機能サプリを持っている

15/07

自家採種できる種を子孫に残すオイルプロジェクト

15/06

赤峰勝人は現代の食医だ!――アトピーが治らないわけ

15/05

今こそ、本物の米、味噌、梅干し、黒焼きが必要なわけ 

15/04

新潟県阿賀町に元氣な糀ばあちゃんあり(山崎京子さんの場合)

15/03

醤油造りのご先祖様

15/02

次世代のために「なんでもやるじゃん」メダカのがっこうの理事Mさん紹介

15/01

子育て介護を終えて、地球とみんなの元気のために生きる

14/12

東京から移住、田舎で子育てをするホームページビルダー

14/11

「自給自足くらぶ」でどんどん幸せに

14/10

都会にいても自給自足生活のおすすめ

Profile:中村 陽子(なかむら ようこ)
中村 陽子(なかむら ようこ)
首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。

1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。 長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/

佐野浩一 本物研究所 本物漢方堂 ほんものワイン原産地ジョージア ザ・身禊(MISOGI)合宿セミナー 成功塾説法 舩井幸雄動画プレゼント 高島康司先生の「日本と世界の経済、金融を大予測」 メールマガジン登録 舩井メールクラブ 佐野浩一note