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毎週月曜日定期更新
2009年3月20日
1冊まるごとヒントでびっくりの 大下伸悦著『食糧危機?』
  大下伸悦著『食糧危機?』

 私はかなりの乱読家です。多くの本を読みます。その中から4−5冊をえらんで「にんげんクラブ」のホームページに『最近参考になった本』として紹介し、好評を得ています。
 ところで今月の「にんげんクラブ」のこのページ(3月31日発信予定)に絶対に載せたいと思う本を先週1冊見つけました。
 その内容にびっくりしました。
 きょうは、その本を紹介します。
 それは大下伸悦著『食糧危機?』(2009年2月7日、新日本文芸協会刊、星雲社発売)のA6版 約130ページの小さな薄い本です。ただ値段は税抜き1429円と高価です。行間もひろく文字も大きいので、遅読家でも1時間半もあれば読み終るでしょう。


 著者の大下さんは、私の親友です。会社の社長ですが、グリーンオーナープロジェクトを中心になって推進している人です。また幸塾の専務理事として塾生の中心となっている人間性のすばらしい人でもあります。

 ところで、この本に私がびっくりしたのは、現在社会の問題点、そしてどう対処したらいいかのヒントが分りやすく、しかもたのしい文章で、50くらいもつまっていたからです。
 まず、@大下さんってアタマのよい人だな…と思いました。 Aいろんなことをよく知っている、勉強家だな…と思いました。 Bしかも論理的で実践家でもあるようです。 Cよい友人が多く、実話が満載されているのです。

 ともかく参考になりました。2−3を紹介します。
 同書の「はじめに」につぎのように書いています。

 若い人も高齢者も、堰(せき)を切ったように農業へと向かいだしました。
 農との出会いは、ただちに笑顔を創造します。シンプルでしょう(笑)。
 脱資本主義の幕が、笑顔とともに開きはじめたのです。

 世間は、就職難を喧伝(けんでん)していますが、日本の少子化現象は、年を追って、雇用難を拡大し続けています。少子化の進行とともに、強烈な雇用難が進行していくのです。
 更に、若者が農業(第1次産業)に魅力を感じ出して、産業の構造を変える原動力になっていきます。中小企業は、今までもこれからも、構造的に、60歳以上の採用に活路を見出すしかないのです。

 そのような状況の中で、恐慌とも言われる、この2年ほどだけが、中小企業の若年人材を採用できる千載一遇のタイミングなのです。
 この数年しか人材獲得のチャンスはない。
 そして、中小企業では直接雇用がなされます。
 派遣という形態は、ムードが生んだあだ花でしかない。そのことにやっと気がつくときがきたのです。
 いいですか。新社会人は、どんどん減るのですよ。不安をあおる情報に影響されないようにしてください。そのような中で、更に人々は農業に向かうのです。
 情報を何処から仕入れるか。もういい加減、気がついてよさそうなものです。
 メディアからの情報で自分の行動を左右されるのは、遊魂(魂を他人の仕掛けのままに差しだすこと)というより、亡魂の徒と言っていいでしょう。

 わたしたちは、二つの使命を果たすために存在しています。
 人類の一番の義務は、「自然が、人類にやってほしい役割を担うことです。」
 そして、「その役割を担える子を育てあげることです。」
 人類が存在させられる理由は、その2点につきるのだと、そう思うのです。
 どうぞ、本文にお進みください。
 そうすればわたしのいう意味がわかるでしょう。

 だって、そこそこ食べることに困らなければ、好きなことで生きていけるでしょ!
                                 大下 伸悦 拝


 また「食糧が店頭から消える日」という小題のところにはつぎのように書いています。

 さて、食料が入手できないときは、どうしたらいいでしょう。
 確か、日本の米の自給率は100%でしたか。いも類は80%近いのですね。
 非常時には、玄米食に戻して、良く噛む。すると、お茶碗1杯の玄米に、あとは、味噌汁に漬物類(一汁一菜)で済む。腸は、一日に最低16時間休ませるのが健康の基本です。したがって、食事は1日1〜2食がベストなのでした。
 エジソンさんがトースターを発明し、その販売戦略として、1日3食を印象づけたといわれています。そんな情報操作に、いつまでもお付き合いする必要はないでしょう。
 
 朝は、水、そして、身体を温める飲み物(お味噌汁とか生姜紅茶)の類としたいものです。
 もっとも、子どもは3食でいいでしょう。子どもは、成長期にあって、朝の食卓から愛を育んでいく…。大事な場です。慌しくても、わずかの時間でも、朝の親子の会話や、食卓に立ち上る湯気が豊かなこころを育むのです。
 体調不良のとき、病気のときは、別ですよね。体温をあげて腸を休ませるに限ります。ショウガパウダーは重宝します。味噌汁やご飯に振り掛けるだけで体温があがる…。普段の習慣にしたらいいですね。
 基本的なことを知ってさえいれば、垂れ流される不安情報を遠ざけることができます。野菜はベランダや窓枠や、庭で数%でも自給しましょう。摘み菜(スプラウト)は、理想の「一物全体食」となります。ひとつの命を、まるごと根っこまで食べることができます。しかも、採りたてでマイレージゼロです。
 野菜は「成長点」をこそ、食べるのです。成長点こそが、その野菜の命です。葉っぱが生えていく首ねっこと、芯と皮とひげ根を食べなければもったいない。
 米だって、胚芽部分がいのちの発生点ですよね。それらを成長点というのです。
 例えば、繰り抜いた人参の一部分を何個集めても、命ある1本の人参にはなりません。カロリーや栄養素をどのようにこねくりまわしても、いのちある形はつくれません。そこに、西洋式栄養学の限界があるのでしょう。
 自然農で育った野菜は、捨てるところがない。ときが経てば、水分が枯れていくにしても、昨今の野菜のように腐ることがない。どろどろに溶けることもない。サプリメントに頼ることもないのですから、結局は安上がりになるのです。それに洗わなくたって食べられます。
 社会は一気に健全化して行くでしょうね。病人も一気に減るような気がします。

 日本人は、小食に回帰するだけで、食料自給率は瞬く間に100%に近くなる。かといって、「垂れ流され続ける不安情報を、無視していい」と、言っているわけではありません。瑞穂の国に回帰する絶好のチャンスだと捉えましょう。


 さらに「キューバ式 全国民自然農運動の推進」という小題のところには、つぎのようなヒントもありました。

 自家採種を重ねた野菜や穀物には、虫が寄り付かない、化学肥料を必要としない。
 屋上育ちの種は、地上育ちの種より強靭になる。都市部にはたくさんの優良農地があったのです。
 でも、日本は益々、化学肥料・除草剤・化学農薬漬けで、大事な大地を汚染し続ける道を選択しています。種までが、遺伝子組み換えの自殺種(一代限り)になってしまったのです。種屋さんの話によると「流通しているたまねぎのほとんどが遺伝子組み換えだ」ということです。

 一方、称賛と尊敬を集めたはずの、あのキューバも、南米の産油国の豊富なマネーが支援というかたちで流入し、それに比例するかのように精神汚染されてしまったようです。どうも、お金には豊かさを汚染するという側面がありそうです。

 ところで、新潟の米は、もう、今までのコシヒカリではない、ということを耳にしました。まあ、「掛け合わせ」だから、まだ、ましなのでしょうが、別ものになったのだから名称を変えてもよさそうなものです。
 ごく少数ですが、今までどおりのコシヒカリを作っている農家もあります。どうぞ、直接お買い求めいただいて、ご支援ください。しかも、十年以上、無肥料100%自然農をしている方がいます。大豆も自家採種で味噌も、自家自然味噌です。尚、農協は、本来のコシヒカリの引取り価格を、偽コシヒカリより、1割下げてでなければ引きとらないということです(転載ここまで)。


 どうですか?
 ヒントになるでしょう。
 本は小さく薄いが、中身は実に濃いヒントだらけ。だからびっくりしたのです。
 と同時に、大下さんにあらためて尊敬の意を強くしました。
 よろしければ、ぜひ同書を入手し、お読みください。そして、大下さんと友人になってください。
                                           =以上=

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