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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2015年2月16日
最近読んで参考になった本 (※舩井勝仁執筆)

 立春を過ぎて、ますます寒さが増してきましたが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
 今週は、のびのびになっていましたおすすめ本をいくつかご紹介いたします。


1.『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』内田樹、中田考著 集英社新書

 大変売れているようなのでご存知の方も多いと思いますが、私が読んだ中では一番イスラムのことが分かった本です。イスラム国とのパイプがあるということで話題になっている元同志社大学教授の中田先生が、神戸女学院でユダヤ教の研究をされている内田先生と行われた講義録を本にしたものです。
 キリスト教系大学の先生が、ユダヤ教とイスラム教についてさまざまな観点から対談されており、一神教についてこれまでほとんど知識のなかった方にもわかりやすい内容にまとまっています。特にご自身がイスラム教徒でもある中田先生の解説するイスラム教は類書よりもはるかに分かりやすい内容になっています。カリフ制再興を訴える中田さんの説は賛否両論だと思いますが、日本人として今後しっかり当事者意識を持ってみていかなくてはならない中東情勢について、ぜひ読んでおいて損はない1冊だと思います。


2.『けっきょく、お金は幻です。』竹田和平著 サンマーク

 ちょっと古い本ですが、最近読んで大変面白かったのでご紹介します。
 竹田和平さんは、父・舩井幸雄と同じ、昭和8年生まれの大手お菓子メーカーの経営者であり日本一の投資家です。これまでご縁がありそうでなかったのですが、先日お会いさせていただく機会に恵まれ、すばらしいお人柄に触れて感動し、ご本を拝読し、衝撃を受けました。
 和平さんは、戦争中に疎開した村では、1年間に村の人がお金を使う姿をまったく見なかったのです。70年前の田舎では本当に日常の生活にお金は必要でなかったのです。村の人たちがいつも口にしていた言葉は「ありがたいのう」「もったいないのう」「おかげさまでのう」でした。お金ではなく心が流通していました。この時の体験が和平さんに「けっきょく、お金は幻想である」ということを教えてくれたというのです。

 昨年、はせくらみゆきさんとの共著『チェンジ・マネー』の中で、はせくらさんと対談していて気づいた、まさにお金は幻想である、ということを書きました。和平さんの本を読むと、実体験での迫力が胸に迫ってきます。お金にとらわれず、お金と良い関係を築きたい方にはぜひ読んでいただきたいです。私が共著を出させていただいた経済評論家の朝倉慶先生も巻き込んで和平さんは智徳志士の会という面白いプロジェクトを始められました。機会があればこの欄でもご紹介したいと思います。


3.『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編』副島隆彦著 ビジネス社

 長年、父とも私とも深い親交をいただいている副島先生は、本業の経済評論のほかに「映画評論」をライフワークとしているもう1つの顔があります。映画に親しんでおられる時間は長く、10代の頃は古い映画を求めて、かなりの遠距離でも自転車で名画座に通っていたそうです。
 本文中に「世界理解と政治知識、政治思想の吸収において欧米の映画をみることで得たものが、のちの私の政治思想の3割くらいの糧(原資料)になっている」とあり、普段海外出張の飛行機の中でしか映画を見ない私も俄然興味がわいてきました。ちょうどタイムリーにこの本の中にあった「サラエボ、希望の街角」という映画を見ました。美しく悲しいラブストーリーの世界に身をひたしているうちに、ボスニア紛争とISISについて学ぶことができました。
 イスラエル社会の抱える理想と苦悩がよくわかる「約束の旅路」という作品もかなりお勧めです。映画の中にある一瞬の情景の中に、政治思想が色濃く反映されていることを実感します。皆さんもこの本の中で紹介されている映画を見て、副島先生の解説でより様々な国の政治や歴史について理解を深めることをお勧めします。


4.『家具工房つなぎ Work TSUNAGI』

 以前船井総研にいらした中田洋之さんが出された小冊子です。中田さんは震災の年の春に南房総で家具工房をオープンしました。多分、船井総研出身者で職人になったのは中田さんだけだと思うので、ちょっと異例ですが紹介させていただきました。
 「一生モノではなく、一瞬モノ」という中田さんの言葉にハッとしました。刹那的に物を愛するということではなく、一生は一瞬の積み重ねなのだから、一瞬のときめきをもっともっと大事にしていく、それが一生を大事にすることだ、という中田さんの心根にモノづくりの真髄を見た気がしました。中田さんの家具は、優しく語り掛けてくるような素朴さと温かい存在感に満ちています。あぐらをかける椅子は私も欲しいなと思っています。
 ご興味のある方はhttp://www.tsunagi-kagu.comをご覧の上、お問い合わせください。


5.『シンクロニシティを引き寄せる共感覚ワークブック』和泉貴子著 VOICE

 世にヒーリングツールはたくさんあります。仕事柄こういったものを手に取る機会が多く、私は一瞬の直観で質がわかってしまいます(もちろん一通りきちんと聴かせていただくのですが)。このCDブックは潜在意識にアクセスするにはかなり有効な構成になっているのではと感じました。クリスタルボウルの質の高い音色が、シンクロニシティ(共時性)とセレンディピティ(幸せ感応力)を引き出してくれるように思います。瞑想が趣味の方に。

 今後もできるだけ広いジャンルの本をご紹介していきたいと思っています。お楽しみに。
                                           =以上=

バックナンバー
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