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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2017年2月27日
大五郎のおくりもの (※舩井勝仁執筆)

 アメリカ市場は11日連騰という奇跡のような上げを記録しているにも関わらず、多少の円高のおかげもあり、日本市場は伸び悩んでいます。アメリカのトランプ政権の危うさをちょっと距離をおいてみている日本の市場はどうも同じようには熱狂できないというところでしょうか。ムニューシン財務長官が、株価と政権の任期は連動しているというコメントをメディアに対して行ったという報道を見て、やっぱり安倍政権の発足時と似ているなあという感じが強くなってきました。

 金融政策の限界がささやかれるようになっている現状では、財政政策によって株価を上げる、極端に走るとヘリコプターマネー政策を使って株価を上げることにトランプ政権は邁進するのではないかという期待が市場の強さを形成しているように感じます。日本もヘリマネ政策を取らされる可能性は十分にあると思いますが、何かその限界というか危うさを市場は敏感に感じているようです。日本の個人投資家はマーケットの動きに対して逆張りをするようになってきましたが、あくまで個人的な感想で自信があるわけではありませんが、私は個人投資家の行動が正解なのではないかと感じています。

 アメリカは正真正銘のポピュリズム政権ができたことを認識した方がいいと思います。副島隆彦先生流に言うと、ネガティブな面ではなくポジティブなポピュリズムととらえた方がいいかもしれませんが、それにしてもやっぱり危ういと思います。『ザ・フナイ』の5月号(発売は4月上旬になります)に書きましたが、トランプ大統領はサイコパス(神経病質)だと思われます。大企業のCEOや歴代の大統領にもサイコパスの人は多くいたのではないかと言われていますし、私自身も多分サイコパスだということを発見して少し愕然としていますが、やっぱり危ういのは危ういです。

 サイコパスについてご興味がある方は、中野信子著『サイコパス』(文春新書)をぜひお読みください。副島先生の言うようにトランプ大統領にはとってもポジティブな面も多くありますが、アメリカ(多分、ヨーロッパもそうだと思われます)社会は来るところまで来てしまったと考えてもいいのではないでしょうか。日本の政治にもいろいろ問題はありますが、それにしてもまだ健全(過去の感覚においてはということにはなります。だから遅れているとも言えます)だと言えるのだと思います。
 
 日々、多忙を極めるなかで、私がさまざまな社会・人とふれあう希少な時間は、電車の中です。実は父も電車やバスに乗るのが大好きでした。セキュリティの問題があるので、なるべく乗らないでほしいと思っていましたが、週末などには母と二人でよく乗っていたようです。私も一時、車で通勤していたこともあるのですが、東京にいると電車の方が便利ですし、飲む機会も多いので自然と電車通勤に戻ってしまいました。
 先日、泥酔した若者がトラブルを起こした夜の電車に乗り合わせました。ちょっと他人事には思われなかったのですが、最近は飲んだ日はなるべくタクシーで帰るようにしています。印象的だったのは、私を含めて50歳代以上のおじさんは全員見て見ぬふり。若い人のほうが咄嗟に力を合わせて、駅員さんを呼び、事なきを得て電車は遅れることなく出発しました。昔は、年長者が子どもを含む若者の規範となり、お手本となっていましたが、自戒も含めてその序列が崩れていると実感したできごとでした。

 そんなエピソードがあったので倫理観について考えていたのですが、先日、『あさひ村ものがたり 大五郎のおくりもの』((原作)草雲daigorou (絵)日野 俊臣))というなんとも懐かしい叙情的な絵本が私の机においてあり、手に取りました。
 この絵本を監修されている宮ア忠(みやざき ただし)さんには弊社舩井グループが長らくお世話になっています。国の行政機関に長くおられた方で、退職後はその経験を活かして「組織論」「リーダーシップ」「コンプライアンス」から「現代の武士道」「親と子の礼儀礼節セミナー」まで、官公庁から一般企業までたくさんの講演・セミナーをなさっています。
 宮アさんが「わかりやすく温かい切り口で、日本人が忘れかけた心を伝えたい」という想いで、選んだのは、「絵本」という媒体でした。文章は、船井総合研究所の海老原隆行さんという人材育成のコンサルタントが担当されています。
 物語の舞台は、あさひ村という村に住む大家族。おじいちゃんの名前は吉十郎といいます。子どもたちが巻き起こす事件を見守る吉十郎おじいちゃんの眼差しがとても優しいことが印象的な絵本です。画力にもたいへんな迫力があり、絵本の中の大人は大きく、子どもは健気に精いっぱい生きています。
 話は変わりますが、以前、宮アさんが父 舩井幸雄と対談した時に立ちあったことがありました。「愛とは何か?」という話題の際に、「自分を害そうとするものを、どうやったら愛せるのでしょうか?」という問いかけに対して、宮崎さんから戻ってきた言葉が印象的でした。
 「無私の心になって、存在を認める」それを宮崎さんは、「無言の屈服」と称されていました。是非、この絵本の中から「父性愛」「家族愛」「人間愛」を感じ取っていただければと思います。

 書店には並んでいないものなので、お問い合わせは舩井本社にお電話(03-3237-0271)をいただければと思います。
                                             =以上=

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