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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2018年12月10日
日ユ同祖論 (※舩井勝仁執筆)

 先週、これで少なくとも年内はつつがない相場の推移をするのではないかと予想したら、ファーウェイショックが走ってまたもや相場は乱高下しています。ファーウェイは中国最大の民営企業で、逮捕されたCFOは創業者の娘だということです。イランとの違法金融取引の疑いだと報じられていて、対中強硬派であるボルトン大統領補佐官はアルゼンチンで行われた米中首脳会談の前に逮捕する予定であることを知っていたようで、アメリカは中国との貿易戦争に本気で取り組むようです。
 元来、中国は自由貿易という概念を自分に都合のいいように解釈していて、アメリカや日本なども中国は後進国だから仕方がないと鷹揚に構えていたのですが、アメリカは本気で先端技術のデファクトスタンダード(事実上の標準)を取りに行く「中国製造2025」に対して強い危機感を持っています。だから、中国に対しても日本やEU諸国に対するのと同じ基準で不公正取引を許さないという大義名分を使うことにしたようです。覇権国というのは自分の都合のいいように国際関係の解釈をする権利を事実上持っていますので、やっぱりこの戦いはアメリカの勝ちだと思います。

 市場ではここまで企業業績の先行きや景気の行方が不透明になってきたので、FRBが金利の引き上げを止めるのではないかという期待を持ち始めているようです。トランプ大統領も通常は許されない中央銀行の独立性を冒してでもパウエル議長に対する圧力を強めています。教科書的には景気減速のサインだと言われている長短金利の逆転が一瞬ですが起きていることや、これからも相場の質への逃避で長期国債が買われる流れになることもあり、圧力をかけられなくてもFRBとしては利上げを打ち止めにせざるを得ないのではないかという観測が出ています。
 そうなると、為替が日米の金利差の縮小に注目するようになって円高に振れることが予想され、そうなると日本株は下がる傾向が出てくる気もしますが、どちらかというと楽観派の私としては、まだしばらくは大丈夫だろうという見通しをまだ持っています。ただ、業種や銘柄毎に買われる株、売られる株がはっきりしてくるだろうとは思っています。どちらかというと安定している大企業が買われ、将来性を見込んで高いPER(株価収益率)でも買われている株は厳しいのかもしれません。
 それらの行方の動向を見極めるのは、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の株価の行方を見ていれば予想がつくような気がします。日本では先週、通信障害を起こしたソフトバンクの通信子会社の史上最大の上場が来週の19日に迫っています。1989年のNTT上場時を上回る調達額になる史上最大の上場なので、これがうまくいくかどうかも来年の市場がどうなるかを占う上で大きなポイントになるのではないでしょうか。

 最近は、本の装丁がはっきりくっきりと鮮やかなものが多い気がします。パッと書店で見たときにひと目で本の中身がわかるように工夫されて、タイトルやサブタイトルがインパクトある文字配置になっているものが増えてきました。年末までに気になる本を読んでおこうと、今週手にとった表紙も内容も印象的だった本をご紹介します。

『【超図解】日本固有文明の謎はユダヤで解ける なぜ天皇家の秘密の紋章はライオンとユニコーンなのか』ノーマン・マクレオド(著)、久保 有政(著)(ヒカルランド)
 明治時代初期に、日本に約10年間滞在したノーマン・マクレオドというスコットランド人の商人がいました。この人は「日本ユダヤ同祖論」、つまり日本人とユダヤ人(イスラエル人)の先祖は同じでつながっている、という説を持った人でした。
 日本人は様々な渡来人が混ざり合ってできた民族なので、その中に古代イスラエル人がいて、天皇制や神道、風習や様々な文化をもたらしたと、ノーマンは考えました。彼は、当時の日本人画家に、たくさん挿絵を描かせ、その絵を収集しました。天皇、宗教、文字の変遷などはっとするような丹念な絵がたくさんありますが、印象的だと思ったのはユダヤ人タイプの日本人の顔つきの図解です。空海、藤原清忠などは、アングロサクソンまたはユダヤ人のタイプの顔だとノーマンは図解で解説します。
 この本の著者のノーマンだけではなく、長崎の出島に住んでいたケンベルというドイツ人医師も、「日本人はバビロニア民族の1つの民族が直接この島国に移住したに違いない」と考察していますが、こちらはその根拠などはぜひ本を読んでいただくことにして、私も、ここ数年、何度もイスラエルを旅して、現地の人の顔つきに何かしら郷愁を覚えていたので、15ページ近くに渡る顔の考察を読み、ますます興味が湧いてきました。
 この本は、1878年に京都の出版社から英語で出版されたノーマン・マクレオドの「日本古代史の縮図」のための挿し絵集の復刊です。今回、この本を復刊させたヒカルランドの思い入れが伝わってきます。
 表紙に描かれている天皇家に伝わる紋章が、ライオンとユニコーンの組み合わせで、天皇家にユダヤの影響を与えている、ということに興味を惹かれて手に取りましたが、皆さんにもぜひ日本の歴史を新たな側面で読んでいただく1冊としてお勧めしたいと思います。
                                            =以上=

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