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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2020年12月14日
人は生まれ変わる (※舩井勝仁執筆)

 本日はアメリカ大統領の選挙人が選ばれる日です。どちらかの候補が過半数である270票を獲得すれば、常識的にはよほどのことがない限り次期大統領が決定します。マスコミの報道ではバイデン候補の当選は間違いないように伝えられていますが、単なる陰謀論好きではない政治に対してかなり一家言持っている友人の中にも、アメリカ時間の今日を含め近日中に何かが起こるのではないかという見方をしている人もいます。
 私はさすがにバイデン候補の当選は動かないだろうと思っていますが、もしアメリカ時間の本日中に次期大統領が決定しないようだと、そのインパクトはかなり大きく相場にも大きなダメージを与える可能性が高いと思います。何が起こってもおかしくない時代。その備えはしっかりと考えておかなければいけません。実際に、陰謀論チックな意見の通りになるとアメリカは内戦状態に突入します。そんなことまで心配しないといけない大変な時代を生きている実感をぜひ持たなくてはいけないと感じています。
 アメリカの政権移行が順調にいけば、全世界的にというか特に欧米で感染者数が急増している新型コロナウイルスの問題はありますが、ワクチンが使われ始めたということを材料に相場は上がっていくのだと思います。アメリカでは3万ドル台を固めていく方向にいくでしょうし、日本ももし3万円の壁を超えることができれば株価はより上がっていくことになると思います。背景にはいつも書いている通り、世界的な金余り現象があります。
 ある意味ではありがたい現象ですが、この流れに乗り遅れないことも大事なので、金融リテラシーを上げる勉強は始められた方がいいと思います。私も投資のあり方が根本から変わっていくのならそれに何か貢献できる動きができないかと思っていますので、恐がってばかりではなくいろいろ前向きな材料もしっかりと見ていきたいと思います。いまの時代、未来は与えられるのではなく、自らの意志で掴み取るもののように感じます。戦争に向かっていく世界よりは、株価が10万円に向かっていく世界を私は望みたいと思っています。

 以前から親しくさせていただいている現役の経済産業省にお勤めの官僚がいます。藤和彦さんとおっしゃって、石油エネルギー部門が元々のご専門の、私より少し年代が上の方です。ご専門の著作がいくつかあるのですが、今回「人は生まれ変わる」(KKベストブック)を上梓されました。サブタイトルに「縄文の心でアフター・コロナを生きる」が付いていまして皆様にもお勧めしたく今週はこの本のご紹介です。
 藤さんは数年前に、柴田久美子さんの元で「看取り士」の資格を取られました。経済の世界にいるうちに、元々持っていた人間の根源にあるもの、命について考えることが多くなり、藤さんは「死生観」について研究を深めます。世界にある死生観は、民俗学的にみて「すぐそばにいて見守っている」、仏教からは「輪廻転生から極楽往生」、キリスト教は「一度きりの人生」儒教からは「子孫の命の中に生き続ける」、そして「自然の中にかえる」「完全に消滅する」など、藤さんが本書の中でまとめておられますが、わかりやすく興味深いです。藤さんは、日本独自の死生観を探求するに「生まれ変わり」がしっくりくるのではと解説しておられます。これが、スピリチュアルに転んでおらず、科学的な見解も含めながら客観的な筆致で、面白く読めました。
 そして、前述の「看取り士」の現場を積んで、より「肉体の死が全てではない」という思いを強められたようです。看取り士とは、余命まもないころから依頼を受け、最後の瞬間に家族が看取れるよう段取りをする役割を担います。臨終の間際に身体を抱きしめたり、触れ合ったりする時間を持てるようにするのが、看取り士さんの最終的な使命になります。この資格を取るのは、看護士さんなど医療関係者が多数なのですが、藤さんは死をタブー視せずに捉える新たな見解を深められたようです。
 どの人にも一様に「死」「大事な人との別れ」というものへの恐怖、不安がぞろりと舞い降りた1年でした。ニューノーマルの考え方についての書籍だけでなく、「死」という未知なものにポジティブに向き合い、逆に生きる意味を深く追求する意味で今この1冊を皆様にお勧めしたいと思います。
 実は、2005年に父の同名の本が出版されています。父は世間の流れを15年間先取りしていたのかもしれません。現役のしかもエネルギー政策を担ってきたようなバリバリの官僚が生まれ変わりを注目する時代です。藤さんとお話ししていると、産業政策としてエネルギーや製造業よりもはるかに「看取り士」に関してポテンシャルを感じていることが分かります。新しい日本の産業を考えるという視点でも藤さんの本を読んでいただければと思います。
                                           =以上=

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