トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先月の各国中央銀行の金融政策は、それぞれ違う結論になりました。日銀は利上げをして、FRBは利下げを見送り、ECB(ヨーロッパ中央銀行)は連続利下げを実施しました。経済はアメリカ独り勝ちの状態が続いていて、ヨーロッパはドイツの製造業の低迷や各国の選挙で与党が負け続けていることや反移民政策を掲げるマスコミの報道によると極右政党が支持率を伸ばしていて、簡単に言うと自由貿易体制が脅かされていることで、その恩恵を受けていた国の落ち込みが激しくなっているような気もします。
日本は、中国経済がデフレの罠に入りつつあるようにも見受けられ、アメリカのトランプ政権から見て、やはり一番の攻撃対象が強力なライバルの中国であることもあり、逆説的にその恩恵を受けて悪くない状態にあると見たらいいのかなと思っています。ただ、先週紹介した朝倉慶先生の著書の中で、通貨を防衛するためにはインフレ率よりも政策金利を高くしなければならない、という当たり前の原則が書かれています。FRBやECBの行動はこれに即していますし、例えば50%近いインフレ率になっているトルコの政策金利は、それよりも高く設定されています。ところが、日銀は植田和男総裁が経済学者らしく原則に則ってがんばって利上げを進めましたが、まだ0.5%程度であり、消費者物価の上がり方にとても追いついていないのが実態です。
そうすると継続的に円安に追い込まれるリスクを常に抱えていることになり、通貨防衛が日銀の利上げの最大の理由になってきているように感じます。そんな中で一人気を吐いているのがソフトバンクグループの孫正義氏。オープンAIに150〜250億ドル(最大3.85兆円)の追加出資を検討することが報じられています。日経新聞では巨額投資に見合うリターンが果たして確保できるのか懸念する趣旨の論説がなされていましたが、孫氏は大勝負に懸け続けてきて実績を残してきました。インフレ時代の経営者の方は、この姿勢を見習わなくてはならないのではという気もしています。
2011年の自分の著書で恐縮で『未来から考える新しい生き方』(海竜社)という本があります。出版社が倒産していて、あまり売れなかったのでアマゾンでは高値で販売されているようですが、父から、それまでの私の本はつまらないものが多かったが、これはいい本だと褒められたことがあります。父が親しかった財界人の方が読んでくれて、こんないい本が書けるようになったのなら船井総研の経営陣に戻ってもいいのではないかと言われたことがとても嬉しかったこともよく覚えています。
編集の方に、ある講演の時のレジュメを渡したら、このまま本にしたらいいと言われて書いたのですが、あの頃には珍しく父の考え方に則ったものが書けたのかなといまから振り返ると思えます。2月10日に東京の表参道で下記のようなイベントさせていただくことになりました。
(引用開始)
【✕-Talk (かけるとーく)】
という名前のトークセッションイベントを開催することになりました。
今回は、
船井 勝仁さん
滑川 周平さん
茂木 之利子さん
横山 直宏さん
というすごい人たちが登壇してくれることになりました。
先日ちらっと予告したらすでにたくさんご参加のご希望をいただいておりますが、ようやく概要まとまったので正式にご案内できることになりました。
リアル会場開催と同時にライブ配信もしようと思っていたのですが、いま予定してる内容を配信公開すると結構大変なことになりそうなので、配信はやめて会場に来てくれた人だけに秘密のトークセッションをお届けします。
クローズドな場だからできる話がたくさんあります。
今回は、このイベント開催にご参加希望の方をご招待したいと思います。
ただ、会場の定員の関係で80名様限定での募集となります。
実は、すでに事前ご希望登録で半数以上の方からご連絡をいただいているので、ご応募が多数の場合は抽選になってしまうかもしれません。
✕-Talk セッションの終了後には同じ会場で登壇者さんも参加する懇親会を開催します。
(懇親会の会費は実費で1.1万円お願いします。)
今回は懇親会まで参加できる方を優先的にご招待させていただきます。
お申し込みフォームはコメント欄に
ここからは開催概要などです。
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【✕-Talk (かけるとーく)】とは?
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かけるという言葉は、
「掛け合わせる」
「重ねる」
「挑む」
「繋ぐ」
「生む」など、
行動と思考の拡がりを象徴する言葉です。
この✕-Talk(「かける」トーク)では、登壇者それぞれが持つ専門性や価値観を「かけ合わせ」るだけでなく、「未来をかける」「視点をかける」「可能性をかける」という新しい意味を共有し、参加者全員との共創の場であり、参加した方に人生を変える知恵と機会を提供する、そんな場所を目指しています。
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今回の✕-Talkの開催概要
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✕-Talk@表参道
開催:2025年2月10日(月)14:00-18:00
(懇親会18:00-20:45)
14:00 開演(MC 前田カオリコ)
14:15-15:45
✕-Talk セッション@
滑川周平 ✕ 舩井勝仁 ✕ 横山直宏
「帝王学という「あり方」が創り出す人間と金融の未来」
生き方やお金に関する著書を多数出版している舩井勝仁と、自分の価値観で天才性を発揮して、世の中に価値を提供する『価値マーケティング』で世界を良くする会社を増やすチャレンジを続ける横山直宏が、地銀複数行による共同出資会社の代表を務め、デジタルの力で地銀の新たな未来に挑んでいる滑川周平が大事にしている「帝王学」を通じて、人間のや金融の未来のあり方を読み解いていく✕-Talkセッションです。
16:00‐18:00
✕-Talk セッションA
雑誌「ザ・フナイ」公開収録
舩井勝仁 ✕ 茂木之利子 ✕ 横山直宏
「舩井幸雄が今こそ伝えたい 未来から考える新しい生き方 ーエゴからエヴァへ2025ー」
雑誌「ザ・フナイ」の対談記事の公開収録として行われるこの✕-Talkセッションでは、父・舩井幸雄の意思に共鳴して様々な分野で活躍する舩井勝仁と、船井幸雄に多大な影響を受け、論理的なマーケティング戦略と「真理」「運」といった見えないものの両輪でクライアントにとっての真の幸せを追求し続ける横山直宏が、未来の「ビジョン」を伝えてクライアントの可能性を最大限に引き出すビジョンセッションが著名人にも大人気の茂木の利子とのセッションを通じ、船井幸雄のエネルギーに触れながら新しい人間の生き方について深めていく✕-Talkセッションです。
18:15-20:45 懇親会(参加費1.1万円 懇親会にご参加いただける方を優先的にご招待いたします)
(引用終了)
茂木之利子先生の脳トレをずっと受け続けています。確実に処理能力が上がっている実感があるのですが、セッションの間によく父が現れてきて之利子先生に語り掛けてくるようです。父の魂をご理解いただいている之利子先生に父のファンだった横山先生が突っ込んでいただくセッションを考えていますので、どうなるかはやってみないとわかりませんが、二度とできないレアなものになると思いますの、よかったらご参加してみてください。
※アップした後で、満員御礼になったとのご連絡を主催者の方からいただきました。何月号になるかはまだ決まっていませんが、「ザ・フナイ」の当該号が出るときに、裏話なども少し書かせていただこうと思います。ご了承いただければと存じます。
=以上=

2025.02.03:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】未来から考える新しい生き方 (※舩井勝仁執筆)


舩井 勝仁 (ふない かつひと)
![]() 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』 |
佐野 浩一(さの こういち)![]() 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』 |
