トップが語る、「いま、伝えたいこと」
ここ数年、「先が見えない」という言葉を耳にすることが本当に多くなりました。
世界では戦争や紛争が続き、物価はどんどん高騰し、円安やエネルギー問題など、私たちの暮らしを取り巻く環境は大きく大きく変化しています。AIの急速な進歩は社会に大きな可能性をもたらす一方で、「仕事はどうなるのだろう」「AIに取って代わられるんじゃないか……」「人間は何を大切にすればいいのだろう」と、不安を抱く人も少なくありません。
情報はかつてないほどあふれています。しかし、その一方で、本当に信じられるもの、本当に心を支えてくれるものを見失っている人も増えているように感じます。
確かに、便利さは増しました。けれども、幸福感まで比例して増えているかというと、決してそうではありません。ましてや、日本は国連関連組織が発表する「世界幸福度ランキング」において、147カ国中61位(2026年最新版)です。経済水準や健康寿命は高い評価を受けていますが、人生の選択の自由や他者への寛容さなどの項目でスコアを下げ、G7(主要7カ国)の中では最も低い水準にとどまっています。
これからの時代に求められるのは、「何を知っているか」よりも、「どう生きるか」。どんな情報を持つかよりも、「どんな心で毎日を生きるか」が、ますます重要になるのではないでしょうか。
舩井幸雄は、生涯を通じて、「世のため、人のため」という言葉を何よりも大切にしていました。利益はもちろん大切です。しかし、その利益は、人を幸せにした結果として生まれるものだと教えてくれました。
少し拡大解釈が過ぎるかもしれませんが……。
「社会が元気になれば企業も元気になる。」
「人が元気になれば経済も元気になる。」
そして、「一人ひとりの心が明るくなれば、その明るさは周囲へと伝わっていく……。」
私は、この考え方は今こそ必要だと思っています。
不安は連鎖します。
しかし、安心も連鎖します。
笑顔も連鎖します。
希望も連鎖します。
誰か一人が前を向けば、その姿に勇気をもらう人がいます。
舩井幸雄が求めて、信じたのは、こうした“幸せ”の「百匹目の猿現象」に他ならないのではないでしょうか?
だから企業もまた、単に商品やサービスを提供するだけではなく、「希望」を届ける存在でありたいと思います。
健康を届ける。
癒やしを届ける。
学びを届ける。
人生をより豊かにする知恵を届ける。
そうした積み重ねが、社会全体を少しずつ明るくしていく力になると信じています。
舩井幸雄は、「変化こそ不変の原理」という言葉をよく口にしていました。
変わらないものなど、この世にはありません。
社会も、市場も、人の価値観も変わります。
だからこそ、自分たちも変わり続けなければならない……。
変わることを恐れるのではなく、変わることで、より多くの人のお役に立てる存在になっていく……。
それが企業の成長であり、人間の成長なのだと教えてくれました。
そして今、その言葉を私たち自身が実践するときが来ました。
株式会社本物研究所は、2026年6月19日付で、VOICEグループ5社と経営統合いたしました。
振り返れば、これまでにも数多くの変化がありました。
商品も変わりました。
販売方法も次第に変わってきました。
お客さまも時代も変わりました。
しかし、「“ほんもの”を届けたい」という想いだけは、一度も変わっていません。
創業24年目を迎えた本物研究所にとって、これほど大きな変化は初めてのことです。私たちは「会社が変わる」のではなく、「“ほんもの”を届ける力をさらに大きくするための進化」だと考えています。
本物研究所はこれまで、日本国内の素晴らしい先生方や専門家とのご縁を大切に育ててまいりました。一方、VOICEグループは長年にわたり、海外の著名な講師や思想家、研究者とのネットワークを築いてきました。
つまり、本物研究所のお客さまにとっては、これまで接する機会の少なかった海外の知恵や学びに出会えるようになります。そして、VOICEグループのお客さまには、日本ならではの「本物」の健康観や精神文化、自然との共生、そして舩井幸雄が大切にしてきた考え方をお届けできるようになります。
お互いのお客さまにとって、「こんな世界があったのか」という新鮮な発見が生まれることでしょう。
さらに、私自身が大きな可能性を感じているのが出版事業です。本物研究所にはこれまで本格的な出版部門がありませんでした。しかし、VOICEグループには長年培ってきた出版事業があります。
講演で感動したことを一冊の本として残す……。
人生を変える一冊を世の中へ送り出す……。
これは私たちにとって新しい挑戦であり、大きな夢でもあります。
もちろん、商品についても新たな可能性が広がります。これまで培ってきた両社の知見やネットワークを融合することで、これまでにない商品やサービス、そして新しい価値を創造していけると期待しています。
もちろん、今回の「変化」「進化」自体はゴールではありません。
むしろスタートです。
企業文化も違えば、得意分野も違います。だからこそ、お互いの良さを持ち寄り、学び合い、磨き合うことで、一社では生み出せなかった新しい価値を創造していきたいと思っています。
舩井幸雄は、「包み込む」という考え方をとても大切にしていました。違いを否定するのではなく、違いを活かす……。自分にないものを受け入れるから、人も組織も成長する……。私は、この「包み込む」という姿勢こそ、成功につながる最も大切なキーワードになると考えています。
変わることは勇気がいります。
しかし、変わらないことのほうが、もっと大きなリスクになる時代です。
創業24年目の新たな挑戦は、まだ始まったばかりです。
これからどんな化学反応が生まれるのか?
どんな新しい学びが生まれるのか?
どんな「ほんもの」との出会いが待っているのか?
私自身が、誰よりも楽しみにしています。
これからも「変化こそ不変の原理」を胸に、一歩ずつ進化を続けてまいります。
私たちが目指しているのは、会社を大きくすることだけではありません。
「より多くの方の人生に、生きるエネルギーを届けたい。」
「毎日を前向きに生きる活力を届けたい。」
「疲れた心に癒やしを届けたい。」
「人生が少しでも豊かになったと感じていただきたい。」
その可能性をさらに大きく広げていきたいのです。
「世のため、人のため」。
舩井幸雄が一生をかけて伝え続けたこの言葉は、決して理念だけではありません。企業が存在する理由そのものだと、私は思っています。
世の中が混迷している今だからこそ、私たちは未来を明るくする仕事をしたい……。
人の心に希望の灯をともす仕事をしたい……。
変化を恐れるのではなく、変化を力に変えながら、新しい価値を生み続けていきたい……。
創業24年目の本物研究所は、新たな強力な仲間とともに、新たな一歩を踏み出しました。
これからも「変化こそ不変の原理」を胸に、「世のため、人のため」という原点を忘れることなく、一人でも多くの方の人生に光を届けられる企業を目指して歩んでまいります。変わらぬご支援をなにとぞよろしくお願いいたします。
感謝
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役会長公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』 |











株式会社船井本社 代表取締役社長



















