日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-

このページは、2009年11月から(株)船井本社 熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子(あいざわ さとこ)によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
2011年6月21日
32年前の船井の本を読んで

  ごんちゃんと紫陽花
 皆さまこんにちは。
 梅雨の季節、色とりどりの紫陽花が咲いていてきれいですね。葉の緑も雨に濡れてつややかです。
 日本の四季は美しいなあと感じます。

 さて最近、船井の著書『包みこみの発想』(ビジネス社刊)を読みました。この本は今から32年前に書かれた本です。
 同書を読んでいることを船井に伝えると、「ああ、それは昭和54年に書いたものだよ」とすぐに言われました。「何十年も前に書いた本の出版された年もちゃんと覚えているんですか?」とびっくりしました。船井は記憶力がとてもよいのです。人のお名前もすぐに覚えてしまいますし、何年も前の出来事の日付けなども「以前あの人に会ったのは○年の□月だったな〜」とちゃんと覚えています。

 ところで船井の本『包みこみの発想』ですが、この本は32年前の本なので、船井が46歳のときに書いたものになります。この本を読むと、船井が46歳の当時、どんな考え方で過ごしていたのかがよく分ります。文章の雰囲気も今とはまた少し違って、エネルギッシュな感じです。

 同書内で、日本マーケティングセンター(現、船井総合研究所)の、当時の『従業員行動基準』が紹介されていました。こちらは、船井が、自分の経験や「生きざま」を、社員たちが経営コンサルタントとして仕事をする中で生かしてほしいと思い、当時つくったもののようです。

 その『従業員行動基準』の言葉には、
「たえず強気、前向きに生きよう」
「先手をとれ 逃げるな 喰らいつけ 呑みこめ」
「決断せよ、実行せよ、行動的であれ」
「日本人なら走りながらでも考えられる―すぐに取りかかれ」
「少しぐらいは無理をしよう―やればできる」
「知っていることはみな教えろ―そうすれば新しいアイディアが湧いてくる」
「争いを恐れるな」
「いいたいことはいえ」
「ストレスをもつな」
「集中せよ、ねばれ。必ずものになるし、ケンカにも勝てる」
「礼儀と躾を大事にしよう」
「いばるな」
「だれにでも常に親切にしよう」
「人の言はどんなことでもまず肯定しよう」
「立場をかえて物をみよう」
「希望を持て――活き活き生きられる」
「ニコニコしよう――徳が飛びこんでくる」
「何よりも信用を大事にしよう」
「約束を守れ」

 などがあります。

 いかがでしょうか。いまとはまた違った感じがしますね。
 同書の出版元の担当者は本書の「解説」で、船井について次のように語っています。

 ここ十年余り経営コンサルタントとして、百%の成功率を誇ると言われている船井幸雄氏、その成功の秘密は、彼の人生観から生まれた人間性、人間観、社会観など、考え方=発想法にあると思われる。
                       (中略)
 彼はいつもニコニコしている。しかし、ズバリものをいい、書く。だがそれは悪口や批判ではない。相手の立場に立っての直言なので、いわれた人、書かれた人も、それによって、かえって彼の信者になってしまう。


 私は最近の、穏やかな“ホトケの船井”しか知らないので、読んでいてとても新鮮な気持ちになりました。自分を含めいまの若い世代の人には気合が入ってちょうどいいのではないかと思います。

 また、同書の中で船井は、自分のことを次のように述べています。

・貸し勘定の多い人生を生きたい。しかし借り勘定が、ともすればふえる。
・ホンネとタテマエを一致させたい。しかし、なかなかホンネはいえない。
・人を信じて生きていきたいが、信じてもダマされることがあるので、警戒してしまう。
・人にいじめられず、いじめず、自由にのびのびと生きていきたいと思っているが、考えれば、人をいじめ束縛し、またいじめられ、足をひっぱられて生きている。
・他者オール肯定の境地に立ちたい。しかし、他人を否定し、批判したくなることが多い。

 目標や理想を持ちつつも、まだまだできていない自分をそのまま表現していて、人間らしくていいなと感じました。はじめから完璧な人などいません。船井も32年前にはこのように考えていたんだということが分り、自分も頑張ろうと勇気がわきました。
 皆さまも新しい発見があるかもしれません。ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 
  紫陽花
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Profile:相澤智子(あいざわ さとこ)

船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。

1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。



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