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2006年5月26日
副島隆彦さんの“船井幸雄評”

 私は、なぜか副島隆彦さんと気が合います。彼の本業は大学教授ですが、事象の真実を追求する天才的ともいえるアタマのきれ方に、いつも感動しています。
 彼が、来月、ビジネス社から出す私との共著『昭和史からの警告』に、特別章を設け、「船井幸雄先生は東洋の道教の思想家である」という章題で、ページ数にして56ページもの大論文を書きました。
 これにはびっくりしました。ゲラが私の手もとに来たのは5月13日なのですが、読んだのは先週に入ってからです。
 副島さんの“船井幸雄評”への私の感想は、同書の「あとがき」に書きましたので、御覧ください。
 彼は1年有余、私の「生きざま」というか思想を、徹底的に検討、上記の章題のような結論に到達したもようです。
 同章のはじめに、つぎのような文章があります。それを転載します。

 私は今回、この対談集を編む途中で「私の船井幸雄論」をどうしても書きたくなった。船井幸雄先生とは何者か、どういう人なのか。ではなくて、船井幸雄先生の「思想」はどういうものなのか、その中心にあるものは何なのかという、自分で勝手に作った課題に向かって、私は一年間、ずっと頭の中で考えていたのである。
そして最近、ようやく私なりの考えがまとまった。
 私は船井幸雄氏の「個人としての人となり」のあれこれについて書くのではない。私はアメリカの現代政治思想の研究者であるから、現代の日本の思想家(thinker スインカー)としての船井幸雄という人にだけ焦点を絞って書きたいと思う。
 その結論は、船井幸雄氏の思想は中国古代のあの老子(ラオツー、Lao-tse 紀元前604〜531年とされる)が作った、「道教」の道家の思想家であろう、というものである。
 彼の思想は、どの方面から考えてみても、東洋の、東アジアの道教の道家の思想だと思えるのだ。もっと分かりやすく書けば、老荘思想の日本における現代的な実践家である、というものだ。
 船井氏は、仏教(の各宗派)にも寄らない。日本古来のものとされる神道(神社)の思想にも寄らない。そして中国伝来の儒教(儒学)の系譜にもつながらない。どう見ても「神、仏、儒」ではない。ところが、これら「神、仏、儒」という、東洋の三大思想のすべてに跨(またが)って存在する思想家ともみえる。
 神、仏、儒という三大思想を、横断的にすべて摂取し、それらの良い面を生かして、現在の企業経営者たちに「経営方針」として助言する道を、独自に切り開いてきたと一般には考えられている。しかし私は、そう思わない。船井幸雄氏は、神・仏・儒と妥協する振りをして決して妥協、融合することのないまさしく道教の実践家である。中国古代に生まれた神・仏・儒とは異なるもう一つの大きな思想流派である道教(タオイズム)の老子の系譜に繋がるものであろうと、私なりにはっきりと分かったのである。そして同時に、今の日本に一番必要なのは、この道教を創った老子の思想であろうと、最近、私は確信するようになった(転載ここまで)。

 ところで、私の生きざまについて、このホームページの5月24日発信分『にんげんクラブ』5月号の巻頭言をのせました。
 それを少し解説します。私は神道と縁のある家に生まれました。友人には、お寺さんの息子さんが多く、よくお寺に寝泊りしました。また小学校時代、「修身」で儒教の教えも、一応は知りました。敗戦後の日本では、これらのほとんどが一時は否定されましたが、社会人になり、世の中を知るに従い、「仁義礼智信」的、生き方をするのが、日本人としてもっともいいように思い、ともかく実行してみました。
 しかし、本来、自由人の私には、この生き方は窮屈なのです。考え方に矛盾も出てきます。でも社会人として上手に生きねばならないということから、この「仁義礼智信的生き方」から以下の三つだけを守り、あとはなるべくこだわらず束縛されず生きることにしたのです。その三つが、@約束した以上は守る、A他人の足は引っぱらない、B恩義は忘れない・・・なのです。20年来、これでいいと思って矛盾なく生きてきました。 
 ただ、やはり、第一歩は、日本人はまず「仁義礼智信的生き方」を行ってみることだろうと思います。が、そこからの脱皮も必要でしょう。
 それだけに副島さんの大論文にはびっくりしましたが、わが生き方によい意味で自信がつきました。
                                                  =以上=

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