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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2010年3月5日
船井総研40周年記念式典における親友からの電報

 船井総研は私の創業した会社ですが、株式公開前からの株主であり、私がもっとも心を許してつきあってきた友人に神沢正義君がいます。
 彼と私は旧制の大阪府立富田林中学校へ入学した日からの親友です。昭和8年1月10日生まれの私に対して彼は1月11日生れ。私が1日だけ兄貴で、中学、高校の6年間、同じ校舎で過しました。途中から学制が変り新制高校になりましたが、中学時代と高校時代の6年間、共にすごした友のよさは、なんでもあけっぱなしで、若い頃にもどって付き合えることでした。
 船井総研は1970年(昭和45年)3月6日に創業しました。従業員7人、資本金100万円、本店所在地は当時の私の自宅(大阪府羽曳野市恵我之荘1−4−6)でしたが、無我夢中で仕事をしている間に、いつの間にか東証、大証の一部上場企業になり、経営コンサルタントも400人くらいを社内にかかえ、得意先は1万社をこえるようになりました。
 私は創業時より、70才になる2003年まで代表者をつとめていましたが、ひそかに誇れることは、私からくびを言いわたした社員は一人もいないこと、一度も訴訟を受けなかったこと、それから創業初年からいままで一度も赤字になったことのないくらいです。
 いまの小山政彦社長以下のすぐれた人材が多く出てくれ、自由な社風と、よく働き、責任を持って仕事に当るよい社風ができたように思います。
 ところで先週(2010年2月24日)、「第82回経営戦略セミナー」(今回は2月24日、25日に行いました)の途中の時間をさいて、2月24日夕方から、東京のホテルで創業40周年記念式典兼パーティーを行いました。
 数百名以上のお客様にご参加いただきました。
 以下に紹介しますのは、その式典とパーティーに出席してくれただけでなく、私の記念講演もきいてくれた神沢君からの祝電です。
 中学校からの親友で、私のことをよく知っている彼らしい文章で、彼は「来客の半数が君の名前と顔は知っていても、それ以上のことは知らないと思うので、ちょっと詳しくお祝いのコトバを書いたのだ。ぜひみんなの前で読んでほしい」と言って花と共に送ってくれたものでした。
 時間の関係で、2月24日の式典中にはこれだけの長文の電報を紹介できなかったことと、私もうれしかったので、彼にきょう3月5日(明日が3月6日で創業記念日なので)に私のホームページで紹介するよ…と約束しました。非常にうれしかったからです。とともに彼の心づかいに感激し、びっくりもしました。
 以下にそのまま彼の電文を紹介しますので、ぜひ御一読、40周年記念を迎えた会社の創業者としての私の気持ちもお汲みください。

お祝い
   株式会社船井総合研究所
    最高顧問 船井 幸雄 様


 梅の花もほころび染めしこの佳き日、株式会社船井総合研究所の四十周年を心よりお慶び申しあげます。
 この記念すべき日に当社船井総研の創業者であり現在最高顧問である船井幸雄様に対し、友人としてまた当社株主の一人としてお祝いと御礼の言葉を申しあげます。貴方様は京都大学ご卒業後、(株)日本マネジメント協会を経て、大阪万博華やかなりし昭和四十五年三月、(株)日本マーケティングセンター、現(株)船井総合研究所を資本金百万円にて設立、以来代表取締役社長及び代表取締役会長、平成十五年七十才に成られたのを機に名誉会長さらに最高顧問として今日まで当社をリードしてこられました。特に実に三十三年の永きに亘ってただ一筋当社の代表取締役としてその重責を果たされました。
 昭和六十三年九月には経営コンサルタント会社としては世界で初めて大証二部に株式を上場され、さらに平成十七年十二月には東京と大阪の証券取引所第一部に昇格、現在は資本金三十一億円、業績面も百億円になんなんとする飛躍的発展を遂げ、近年私達株主に対しても他社に比して高配当に配慮されたのは船井様貴方の透徹高邁旺盛なる研究心と強固な意志実践力を持ち極めて人情に厚く温厚篤実志操堅固、常に真正面から事に対処され決して逃げの手を打たないそして貴方様のお人柄でもある終始にこやかで親しみやすく全社員の信望と信頼をその一身に受けておられました。
 殊に特筆すべきは最高経営者である貴方様が多忙な日常にも拘わらず船井哲学と言うべきか常にプラス発想、人の長所伸展、決して短所や悪を見ない光明思想を貫いた四百冊を越える著書にその真髄を窺い知るにつけ正に卓越した識見偉業と言うべきでしょう。そしてその思想が当社役職員にも永きに亘って浸透し他業界のみならず会社の方々が高く評価し称賛の言葉を惜しまないところであります。
 貴方様が平成十五年二月二十七日、「株主の皆様からの質問に今私が答えられるということ」という三ページにわたる文章の「船井総研の代表取締役会長を勇退し名誉会長に就任する時」は今の私の心の奥深く残っております。その文章のとおり船井総研には小山政彦社長という素晴らしい経営者が育ちました。そのとき、その小山社長が命をかけて経営に任に当たる人と判断したからと貴方は言っておられます。
 むべなるかな貴方の言葉通り小山社長は厳しい業界の中にあって全力を尽くしてその経営努力と手腕により飛躍的な業績発展を遂げ今日に至った事は社の内外を問わず周知している事実であります。
 そしてその最高施策人事は貴方様が船井総研の将来への新しい展望の上に立っての深い洞察力、先見の明があってこその賜物と推察する次第であります。
 貴方様はまたその文章の中で私は船井総研の創業者でありオーナー的立場の人間なので今までと同じ様に船井総研を生命をかけて守り支援して行きますとはっきり述べておられます。
 最後になりますがこの記念すべき四十周年を最高顧問である貴方様と来月ご就任が内定している新会長・新社長・取締役・執行役員・全社員・株主一体となって相和して慶び合い励まし合いそして今日「二月二十四日」が船井総研の再度の出発点として更なる業績の発展と当社に働く人にとってもより充実した職場となることを願う次第でございます。
 それにつけても貴方様のご健康が優れないと聞くにつけ我が事のように「貴方と誕生日が一日違いの弟として」心痛しております。一日も早いご快癒を祈るのみでございます。
 四百何冊目か解りませんが最近の著書「百匹目の猿」は非常に興味深く参考になりました。来たる三月二十九日 第四十回 当社株主総会時にはご体調もすっかり回復し、ぜひご出席の上、お目にかかれることは全株主はもとより、私の最上の喜びであり、衷心よりお待ち申し上げている次第でございます。
 本日は本当におめでとうございます。満腔の心をこめて本当にありがとうございます(転載ここまで)。

 
 いま、このようなよい会社をつくってくれたのは現社長の小山政彦君、副社長の嶋栄君や前社長の本告正君以下一緒に働いてくれた現役員社員やもと役員社員のおかげなので、彼らにも神沢君のこの電報を読んでほしかったのです。
 きょうは私ごとを永々と書いて申しわけありませんが、創業者の贔屓目でみても船井総研はよい会社です。ますます発展すると思います。
 よろしくお願いいたします。
 以上、神沢君と、現在ならびに元役員や社員に心から感謝して私のきょうの発信文といたします。
                                           =以上=

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