トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　早いもので父の４回目の命日が近づいてきました。父が眠る熱海の日金山霊園には、毎年１月１９日に訪れてくださる方が引きも切りません。長年の愛読者だった方のみならず、父がコンサルタント時代にお付き合いのあった得意先様やそのご子息などもいらしてくださっているようで、後でそのことをうかがっては恐縮しております。
　昨年からやや暖冬といわれていますが、新年を迎えてから、関東地方はぐっと冷え込みが厳しくなる日々が続いてきました。富士山から吹き付ける風が厳しい地ですので、どうぞご無理をなさらずで。いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

　相場は年明けで落ち着いてきたとはいえ、まだまだ不透明さはぬぐえない状態です。金融技術の発達している、逆に言うとより投機的な要素が強い、欧米の市場は上にも下にも大きく変動します。でも、金融市場に対する信頼感があまり醸成されていない日本のマーケットは下に行くときは欧米の動きに大きく反応して下がっていきますが、上には上がりにくい構造になっているように感じます。それが、日本の市場の健全性を保っている要因かもしれないので、とりあえずはプラスに考えておきたいと思います。
　ただ、株価が景気つまり経済の雰囲気に与える影響は大きなものがありますね。師走にタクシーに乗ると慎重ながらも、かなり景気が良くなっているというコメントを運転手さんから聞かせてもらえたのですが、年明けは大阪弁で言えば、「あきまえへん」、という感じになってしまっています。先週、大阪で新年会のために北新地に行ったのですが、大阪では１月１０日（生きていれば父の８６歳の誕生日でした）のえびす様までは飲み屋は景気が悪い（お参りの後、まっすぐに帰らなければツキを落とすので）という法則はあるそうですが、それにしても夜の街は寂しかったです。
　しばらくは、乱高下に注意は必要ですが、今年中には去年の高値に近付くような様相も期待してもいいかなと思っていますので、相場に興味がある方には下がっている分、買いやすくもなっていると思いますので、慎重にマーケットのウォッチを続けていただければと思います。

　父の命日である、１９日当日は、にんげんクラブ主催でパシフィコ横浜会議センター５階にて「Kan.ワークプログラム マクロコスモスとミクロコスモス 〜自然ということ〜」が開催されます。
　Kan.さんのワークは１１時から１７時半までで、休憩をはさんで４５分ほどKan.さんと私の対談があります。この日はKan.さんが、「自然（じねん）」というキーワードを大きな柱に据えて、この場でしか聞けないお話と、刻々と変わる当日の時空にあったワークショップを存分に盛り込んでくださると思います。まだ、多少は席があるようですので、もしまだ迷っていらっしゃる方がおいでになりましたら、事務局まで是非ご連絡ください。
　毎月にんげんクラブの会報にKan.さんが連載をしてくださっていますが、今月のお話の中に「五感がとらえたものを自分の奥底に届ける」というくだりが印象的でした。「多くの場合、どこか無意識のうちに自分の源泉の本当のところではなく、単なる五感を自分だと思っているから、自分には期限がないと思って、いつかできる、いつかやろうと思ってしまう」とKan.さんはおっしゃいます。この感覚は私にとっても新鮮でした。
　Kan.さんの教えてくださる世界は、どれも最初からインパクトがありますけれど、後から１人になってゆっくりと時間をかけて咀嚼していく楽しみがあります。そしてある日、不意に差し込む光のようにKan.さんの言葉が明晰に理解できたときの幸福感は格別です。
　このような時間をたっぷり７時間以上取ってくださるKan.さんのワーク、皆さんと一緒に堪能できることを楽しみにしています。ぜひお待ちしております。
　Kan.さんのお話は、世の中の構造に対する理解が進めば進むほど深いところで理解できるようになってきます。私も最初に教えていただいたころには表面的にしか分かっていなかったと感じられるようになってきました。もちろん、まだまだ深淵を覗き込むレベルには到達していませんが、精神世界に対するそれぞれの理解度でいま一番必要な体験ができますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
　同じように深いのが、やっぱり清水義久先生。にんげんクラブでは２月から６回連続セミナー「舩井幸雄が伝え続けた成功の法則」を開催しますので、こちらも楽しみにしていただければと思います。私もほとんどの回に出席させていただいて、少しでも清水先生の奥義に触れてみたいと思っています。

　前段に熱海のことに触れましたが、熱海にあります舩井幸雄記念館にて１月２６日に新春講演会があります。テーマは舩井幸雄の人材塾。ゲストは七田厚さん。父が生前親しくしていただいていた七田式教育家の七田眞先生のご子息です。館長の佐野浩一がみなさんを熱くお迎えします。こちらもぜひお待ちしております。
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