トップが語る、「いま、伝えたいこと」
株の高騰が止まりません。アメリカではダウ平均が史上最高値を更新していますし、日本でも待望の37,000円台での取引が始まり、34年前の史上最高値にもう少しという水準にまで上がってきました。故・竹田和平さん、小川雅弘さんと著した「所得5倍増なんて簡単なこと!智徳主義【まろUP!】で≪日本経済の底上げ』は可能」(ヒカルランド)で2015年にはすでに和平さんは史上最高値の更新があることを予想されていました。
和平さんの言っていたように、みんながドンドン稼いでドンドン税金を喜んで支払うようになったかは皆さんの判断に任せますが、ある意味、大きなチャンスの時を迎えたのかもしれません。
世界に目を転じると、G7先進国とグローバルサウスの国々の間に大きな対立が生じてきています。日米欧と中露の対立と考えればわかりやすいのですが、資源やエネルギー、さらには中国の経済力もあいまって、どうも先進国に不利なような論評が目立つような気がします。アメリカは大統領選挙の年で、どうもかなりの確率でトランプ大統領が再び選出される可能性が高いことをマーケットなどは織り込み始めたような気がします。FRBが利下げに慎重なのも、トランプ政権になった時のプレッシャーに応えるためにある程度の引き下げの余地のバッファーは残しておかなければいけないという問題意識があるのかもしれません。
日本の方も、脆弱な岸田政権の先行きが懸念されますが、岸田総理の鈍感力はたいしたものだという論評もあり、代わりになりそうな有力候補がいないこともあり、いま言われているのは、7月に衆参同時選挙を実施して選挙に負けるのはある程度織り込み済みだが、自公の与党で過半数を確保することで秋の自民党総裁選を何とか乗り越えて、さらなる長期政権を目指すのではないかという見方が広がっています。政局の背後に垣間見えるアメリカの意向を考えると安倍派一強の状態は見事に修正されたようにも感じるので、簡単ではありませんが、DS(ディープステート)の意向には沿っているのかなと思えます。
泉房穂、藤井聡共著「「豊かな日本」は、こう作れ!」(ビジネス社)を読んでいると兵庫県明石市は大阪や神戸のベットタウンという位置づけで人口が30万人程度の年ですが、革新系の泉市長が子育てを大事にする政策を採ることで、人口が見事に増加に転じた成功例だと言えると思います。地方や国全体の施策としてこの成功例を活かせるかは難しいのかもしれませんが、一人の首長の出現でここまでの成果が出せたことは成功例としてしっかりととらえていってあるべき政治の在り方を考えていくきっかけにしたいと思っています。
蛇足にはなりますが、金融力という意味ではG7側の力はまだまだ強く、いまの相場の高騰の背景にはそれがあるのだと思います。この辺りの冷静な判断をぜひ忘れないようにすることもまだ大事なのかなと思っています。
そんな相場の過熱気味の状況を受けているからこそ、今回紹介させてもらうのは岡田多母先生の「天人(あまひと)に還る」(風雲舎)です。1997年に同じ出版社から出た「愛しのテラへ」の続編にあたる本であり、同社の山平松生社長と多母先生の渾身の共同作品だとも言えるのだと思います。山平社長には若い頃から公私ともにいろいろとお世話になりました。徳間書店の理事として舩井幸雄担当になられて、その縁で私にもいろいろなあり方を直接授けてくださいました。忘れられないのは、当時の徳間書店の徳間康快社長と山平さんと父と私の4人で会食の機会をいただいたことです。
数年前にそんな思い出話を『ザ・フナイ』の記事にできないかなと考えてインタビューをさせていただいたことがあるのですが、墓場まで持っていかなければならないことがたくさんあるとおっしゃって、結局楽しくお話を聞かせていただいたステキな時間を共有させていただきました。その頃にはすでに本書の企画が立ち上がっていたようで、多母先生と父のエピソードについて、逆にいろいろな質問をいただきましたが、父は不可思議な世界に関しては直接私に何かを教えるということをしなかった人なので、残念ながらあまりお役に立てなかったことをよく覚えています。
冒頭から語られる岡田先生の生い立ち。多くの天命を持つ特別な立場として世に生まれて来たからこその幼少期からの苦悩。普通と違うからこそ非常に苦しまれていた事が伝わってきます。普通の人とのズレと、それを矯正しようとする周囲。しかし同時に、そのような状況から変化していく過程には多くの素敵な方達との出会いがあり、ありがたいことにその中には船井幸雄の名前もありました。
岡田先生と舩井幸雄のつながりは非常に深く、本書内の一つの章を割いていただけるくらい多くのエピソードがあるようでした。岡田先生の視点からみる舩井幸雄は私が見るのとはまた違ったものです。こういう人だった、こんな一面があったのかと、知る事ができたのが本当に有難く面白く感じました。日頃お世話になっている新生水やアースエネルギー研究所の誕生秘話などもあり、興味深く読ませていただいた前半部分。後半部分は迫っている大浄化に向けてどのように生きれば良いのかを説かれています。何が起こるのか、どのような事をすればいいのか、岡田先生の温かな人柄が伝わる内容です。
ふと、我に還るためにぜひ一読されることをお勧めします。多母先生のように明確に自覚はしなくとも、我々はすべて天人なのだと思います。いまこそ、それを心の片隅のどこかで思い出すべき時がやってきたように感じたのが私の読後感でした
=以上=
2024.02.19:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】「なぜ、アメリカ人は自尊感情が高いのか?」 (※佐野浩一執筆)
2024.02.12:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】天人に還る (※舩井勝仁執筆)
2024.02.05:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】予防医学からみた人とのつながり (※佐野浩一執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |