トップが語る、「いま、伝えたいこと」
衆議院が解散され、政治の世界は一気に総選挙一色になりました。衆議院選挙は国の舵取りを誰に任せるかの政権選択選挙ですので重要なのは書くまでもないですが、今回の選挙はそれ以上にここからしばらくの国の方向性を決めていく重大な選挙になるように感じます。政治的なことには関わらないようにしていたのが舩井幸雄のあり方だったので個人的な意見をここで述べさせていただくことはやめておきますが、それぞれがよく考えて情報収集をしっかりとして他人の影響ではなく自分の本当の意見に従って投票していただければと思います。どうせ政治は変わらないからと選挙に無関心な方が多かったのがついこの前のことでしたが、多くの国民が重大な関心を寄せるに足る情勢になってきたのは、ある意味でいいことなのかなと思います。
先週末に日銀の金融政策決定会合が開かれ、政策金利を0.75%で据え置くことが大方の予想通り決められました。日本では選挙があり、国際的にも相変わらずトランプ大統領が大暴れされていますので、どうも政治の季節になってきたのかなというのが大きな感想です。日本では選挙の行方によって株価も大きく動いていくことになりそうですが、欧米のグリーンランドを巡る対立が懸念されて、一時はアメリカのトリプル安(株価、為替、国債(値段が下がると金利は上がる)のすべてが売り込まれる状況。金融危機につながりやすいと考えられている)になって心配されましたが、追加関税をとりあえず撤回することでいつものTACO(トランプ大統領は腰砕けになる)だということで平静を取り戻しました。
日本の相場は悪い面でアメリカの相場に大きく影響されるので、日本の株式市場も大きな下げにつながりましたが、アメリカの相場が戻った後はこちらも下がった分程度は取り戻している状態で23日(金)の相場は推移しています。ただ、大きな不安要素はTACOなのかもしれないけれども、11月の中間選挙に向けてトランプ大統領は実は本気なのかもしれないという感想を市場が持ち始めていることです。ディールのために観測気球を上げて反応がわかればいったんは取り下げますが、主張が通るように実はかなり着実に歩みを進めているのがトランプ政権ではないかという見方もできるように感じます。
トランプ関税も世界各国に対して導入されていますし、ベネズエラに侵攻して大統領夫妻を拘束してアメリカで裁判にかけています。グリーンランドの問題も何らかの世界を得るためにポイントを積み重ねているのだとも考えられるようにも感じられます。金融市場としては最も懸念される次期FRB議長人事もそろそろ発表されることになると思いますので、やっぱりいま世界の相場を動かしているのはトランプ大統領の言動だと見ておいていいのではないでしょうか。市場側の弱点は投資資金が行き先を求めて右往左往している状態なのでTINA(株式投資以外に選択肢はない)になってしまっているということです。このような、冷静な分析が出てくるのはまだ健全だということかもしれませんが、危機的な状況も同時に感じられ始めていることは間違いないと思います。
今週、紹介させていただく本は滑川周平著『命の値段 今、キミに伝えたい心の燃やし方』(扶桑社)です。簡単にまとめれば自己啓発本であり、命と燃やすというワードから自らを追い込んで行くようなイメージを連想させてしまいそうですが、本書の内容はどちらかといえば逆になります。どんな人間にも存在するだけで価値があり、何か特別なものを持っている。だから自分を大切にして、特別な『命』というものの価値をいかに引き出すかといった感情に基づき、その方法について教えてくれる内容になっています。
方法論としては、自分への目の向け方はもちろん、周囲の人への関わり方についても触れ、これらについて改善する事で命の輝かせる事ができると書かれています。周囲に目を向けること、相手へのリスペクト、自分を大切にすること。自分の本質との距離感、相手との距離感を適切に、心地よく保つ。自己理解を深め、ポジティブな意識を心掛け、自らを追い込みすぎず寛容であろうとする等、無理をせず、ありのままの自分を受け入れ、虚像を作り出さない。苦手な部分については発想を変えてハードルを下げる。そんな意識付けや柔軟に対応する事への重要性を説いている部分が多く挙げられています。
命そのものへの見方を変えるという方法もいくつか紹介されており、既存の概念に囚われて自らを下げてしまうことを避ける意味合いを含め、大切な部分であるように感じられます。誰にでも価値がある、それを持たない人間などいない。長所を見出す重要性は船井幸雄も説いてきた部分です。日本人は謙遜、謙虚であることに対する美学があります。それは素晴らしいことなのですが、自分を低く見積もってしまう要因にもなり、それが原因で自信を持てない、心を病んでしまう、そんな方も少なからずいます。そんな人達にとって、本書は非常に刺さり、力になってくれる一冊であるように思えました。
著者の滑川先生は、大手外資系のコンサルタントとして活躍されていましたが、頑張り過ぎて心が病んでしまった経験を持たれています。その状態からご家族の支えや帝王学という考え方に出会われたことで乗り越えられて、コンサルタントをもう一段昇華させたような立場になられて金融関係で大活躍をされています。仲良くさせていただいていて、本書の出版記念パーティーに先日出席させていただき、乾杯のあいさつをさせていただきました。
奥様と5人の娘さんの7人家族なのですが、みなさんパーティーに来ていらっしゃって、難病を患っている娘さんの存在も家族の団結の強さの大きな要因になっていることが感じられました。ご自身の鬱を克服したきっかけも東日本大震災の情景を見せられたことと大きな関りがあり、自己啓発本ではありますが、すさまじい本気を感じられるものになっています。『命の値段』という厳しいタイトルを付けられた覚悟を感じながら読んでいただければ多くの気づきが得られる良書です。
=以上=
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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役会長公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』 |











株式会社船井本社 代表取締役社長



















