中村陽子の都会にいても自給自足生活

このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の中村陽子さんによるコラムページです。
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。

2016.11.20(第26回)
「食は命」を知っている料理人

 田んぼカフェの一汁三菜メニューは、実は一汁五菜の豪華版で、贅沢な粗食です。というのも、米は勿論メダカのがっこう米、野菜は大分の赤峰さんやもてぎの松原さん、大田原の水口さんが毎週送ってくれる無農薬・無化学肥料の旬の野菜、調味料はメダカのがっこうで種から在来種のものを無農薬で育てた原料で仕込んだ味噌、醤油、そして低温圧搾で搾った菜種油やヒマワリ油、塩は伊豆大島の阪本章裕さんの塩で料理しているからです。

 これらを使って料理してくれているのが、シェフのMさん、メニューは送られてくる野菜を見て考えます。海藻や乾物、香辛料を買うことはあっても、メニューありきの材料を仕入れることはありません。その料理は実にやさしい味で、一品ずつあり、センスが光ります。彼女は「料理は私の天職です」と言っています。

 彼女が自分の天職に気づくまでは少し月日がかかりました。初めは外資系銀行の秘書をしていたそうです。仕事も順調で周りからも大切にされ何の問題もなかった時に、友人から自然食レストランの立ち上げの手伝いを頼まれました。急遽マクロビオティックの集中合宿料理教室に行き、手伝い始めて、料理の面白さに目覚めたそうです。高収入の仕事を辞めることも未練なく、その後はいろいろな自然食レストランの立ち上げに関わり、持ち前の感性とセンスの良さで腕を磨いていきました。情熱の底に流れていたのは「食は命」という気付きでした。

 しかしここで試練がきました。数年前、体調不良で医者に行ったところ、肺がんであることがわかったのです。暫く仕事を休み、自分の身体と向き合い、「食は命」を実行することにしました。やみくもに○○主義に陥ることなく、マクロビも波動水も気持ちがよいと思うことも自分の身体に聞きながら実行しました。自分の身体にとって悪かったものがいろいろ発見されました。特に小麦と砂糖は仕事柄かなり摂り過ぎていたことに気が付きました。この2つはキッパリの止めています。

 ということで、田んぼカフェで出すお菓子類は、全て米粉、甘みは甘酒や米飴、料理もすべてグルテンフリーです。始めてみると、小麦の害で健康を害している人がとても多いことがわかりました。現在栽培されている小麦は、グルテン含有率が高く、腸に張り付いて吸収を阻害するようです。お米からパン食やパスタ食へ移行してしまっている日本人を、お米へ引き戻さなければなりません。田んぼカフェで小麦を使わなくても困らないことを知ってもらいたいです。

 彼女が病気療養中のころ、田んぼカフェを始めたいと思っていた私は、昔少しの間、我が家の夕食を作ってくれていたMさんに声をかけ、病気が治るためのお節介を焼きながら、体調が戻るのを待っていました。今年3月のオープンに間に合うように彼女は元気になり、メニューを考えて作ってくれるようになりました。

 最近の検診では、肺がんは完治したそうです。「食は命」を確信した彼女はさらにバージョンアップしました。そして今が一番健康になれる料理が作れているそうです。「今までいろいろな自然食レストランで作って来たので、調味料もそこそこのものを使ってきましたが、メダカの味噌や醤油やオイルは最高のものが作れます。それにここにいると、身体が楽で、疲れません」と言ってくれます。私は、それは静電三法による3トンの炭素埋設と、足立育郎さんのこの地と調和をとってくれている2つのオブジェと、正常な原子図を108枚壁に埋め込んであるせいではないかと彼女に話しました。すると彼女は足立育郎さんと幸子さんのファンで、波動の本を読んで感動して泣いたことを話してくれました。本当に田んぼカフェは、集まるべき人が集まり、さらに良い場になったと思います。

 彼女の料理はスタッフに大人気で、旬の野菜が料理されるたびに、一番にスタッフの予約が入り、作っているそばで質問しながら料理の勉強をしています。彼女が料理教室をしてくれたら、さぞかし会員の方たちが喜ぶだろうと思い、お願いするのですが、「料理を作ることに集中したいので、教えるまでのエネルギーはありません」と、断られてしまいます。

 そこで12月14日(水)に、1週間全部カフェを休みにして、料理教室を一日だけやってもらうことにしました。定員は10名くらいでいっぱいだと思います。スタッフは遠慮しますので、皆様どうぞお越しください。テーマは、年末年始のご馳走(副題:田んぼカフェの料理を紹介します)です。
【詳細・お申込みはコチラ】http://npomedaka.shop-pro.jp/?pid=108764224

 料理教室が満員だといけないので、田んぼカフェの料理が10種類以上並ぶ「メダカのがっこう交流会」もご紹介します。これは、年1回全国の花まる農家と会員の交流の場となっており、基調講演は遺伝子組み換えについて 印鑰(インヤク)さんにお話ししていただきます。すっかりわかります。会員がメインですが、もしよかったら覗きに来てください。

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日本のお米の自家採種ができなくなる〜放射線育種米って知っていますか〜

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炭の力を体験しました。

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都会にいても自給自足生活のおすすめ

Profile:中村 陽子(なかむら ようこ)
中村 陽子(なかむら ようこ)
首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。

1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。 長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/

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