新時代への道しるべ

このページは、船井幸雄と同じ理念を持った、(株)トータルヘルスデザイン会長の近藤洋一氏によるコラムページです。近藤会長は、健康、環境、食料などの分野で、新しい21世紀を創り上げることを使命とした活動をされています。

2010.01
粘菌の話

 ネンキンというと年金が思い出されて、あてにならない代名詞のようなイメージがあるようですが、これからご紹介する「ネンキン(粘菌)」は、それとは正反対のたくましい生命力を持った凄い奴です。森や林の中などどこにでもいる小さな菌類なのですが、どっこい、並外れた情報ネットワークをもつ危機管理能力抜群の21世紀型生物なのです。
 普段はそれぞれの細胞が好き勝手に単独で生活しているのですが、食べるものがなくなるなどの環境変化が起こると、それぞれの細胞が身を寄せ合い、何万という細胞が集まり始めます。そして各細胞が、お互いに協力し合って一つの植物のような形をとり、心地よい環境を求めて移動し始めるのだそうです。
 多くの細胞が寄り集まって一つの生き物に変身し、餌のある居心地のよい環境を求めて生きのびるという絶妙な生き残り戦略を発揮するのですが、あるとき、もう一緒にいる必要がなくなれば、共生関係を解消し、元の単細胞に戻り、新たな人生ならぬ菌生を生きていくというのですから驚きです。彼らは単細胞と多細胞の間を行ったり来たりしながら生き続けているのです。

 何が彼らをそうさせるのでしょうか? 人間の集団ですと、リーダーがいて、そのリーダーの指示に従って必要な行動をとるということになります。「緊急事態が発生した。大変だ。すぐに配置につけ。こら!お前は何をぐずぐずしているのだ。……」などなど、人数が増えれば増えるほど大混乱ということになってしまいます。
 しかし粘菌は違います。何万、何十万というメンバーが、特別な指示命令を受けることもなく、必要なときに必要な配置につくのですから、もうびっくりです。
 リーダーの指示命令を受けるまでもなく、必要な行動がとれるというのは、単細胞としての彼らがすごい情報ネットワークを持っているからだと思われます。粘菌たちの情報機能は、彼らの“無意識”の働きによるものなのでしょう。
 私たち人間は、これら単細胞が進化してたどりついた「万物の霊長」としての生命体ですから、人間の“無意識”の働きはもっとすごいのではないでしょうか? 私たちの情報機能も、粘菌同様に時間の制約を受けず、瞬時に働くようセットされているはずなのですが、何故かそんなにうまくいきませんね。


現代人は、アタマがストレスの源泉になっている!?

 人間のなかにあって、このような超能力とも言うべき情報機能が発揮されるのを邪魔しているのはアタマといってよいと思います。
 もちろん、アタマが不必要だということではありません。アタマが、不自然に、せわしなく動き回っていては、情報機能の親元としての超意識が働けなくなる可能性があると思うのです。アタマにはアタマの役割があり、働くべきときに働き、必要でないときには静かにしていればよいのですが、現代社会には妙な合理的精神が蔓延していて、ノイズとして発振されていることに問題があるように思われます。
 現代人の場合、使わなくても良いことに不自然にアタマを使う傾向が強く、アタマがストレスの源泉になってしまっているようです。
 人間は、“無”の境地になれば、アタマが邪魔をすることがなくなり、宇宙の叡智と直結している超意識が働くので、粘菌のそれとは違う、もっと高次の情報機能が発揮できるのだ
と思います。
私たちがもっと自然の摂理に忠実に生きていくなら、21世紀は人の中に眠っているスピリチュアリティ(霊性)が開花し、超意識の活躍する世紀になるように思われます。
 高齢化社会を迎えた今こそ、スピリチュアリティと正面から向き合う必要があるのではないでしょうか?
 福祉制度を充実させれば、多くの社会問題が解決するという雰囲気があるようですが、必ずしもそうとばかりはいかないようです。福祉国家のモデル的な存在であるスウェーデンが、単位人口当たりの犯罪率が世界一という統計が発表されていた時期があったそうです(『健康と霊性』小田晋 宗教心理出版)。
 ある時期から、なんらかの力が働いて、犯罪白書には掲載されていないそうですが、老人を家族から切り離し、社会化することによって人と人とのつながりが切れてしまったことに問題があるのではないかと推測されます。
 「自然に学び、自然に帰る」ことによって、いきいきわくわく楽しくいきたいものですね。


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2010年1月号

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Profile:近藤洋一(こんどうよういち)

近藤洋一株式会社トータルヘルスデザイン 会長。2008年10月に株式会社バンクシア設立。1938年生まれ。61年京都工芸繊維大学繊維化学科卒業。90年、株式会社トータルヘルスデザインを設立。「びっくり現象のなかに21世紀を切り開いていく鍵がある」という考え方をもとに、従来の思考の枠組みを超えた技術、商品を発掘。「だれもが美しく健やかに、そしていきいきわくわく生きていくことのできる暮らしづくり」を提案し、実現していくことを企業目的として、京都と東京を拠点に、《美と健康》事業を展開している。《安全、安心、エコロジー、“気”のある商品、気になる情報》を提供しつづけている。月刊『THD LIFE』や、インターネットを通して情報発信活動に取り組んでいる。

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