ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

このページは、社会分析アナリストで著述家のヤス先生こと高島康司さんによるコラムページです。
アメリカ在住経験もあることから、アメリカ文化を知り、英語を自由に使いこなせるのが強みでもあるヤス先生は、世界中の情報を積極的に収集し、バランスのとれた分析、予測をされています。
スピリチュアルなことも上手く取り入れる柔軟な感性で、ヤス先生が混迷する今後の日本、そして世界の情勢を予測していきます。

2014.11.01(第9回)
「抑圧されたものの噴出」、ジョン・ホーグの見方、第2回

 一時期はどうなるのかとハラハラして見ていたウクライナを巡るロシアと欧米の敵対関係も、ロシアと東部ウクライナの親ロシア派、そしてキエフ政府との間で停戦が成立したため、次第に落ち着く方向に向かっています。いまだに経済制裁は続いているものの、近い将来戦争になるのではないかというような状況ではなくなっています。ロシアと欧米が水面下で対立を続けるという、「第2冷戦」の状態に移行しつつあります。

 他方、中東に「カリフ国」というコーランのシャリア法で統治される宗教国家の建設を目標とする「イスラム国」の進撃は止まりません。アメリカをはじめ有志連合の空爆にもかかわらず、社会に不満をもった多くの欧米の若者を戦士として結集しつつ、勢いを維持しています。シリアのトルコ国境の町「コバニ」を陥落させる勢いです。まだ、バグダッド進撃の可能性も十分に残っています。

 そのような状況なので、少し落ち着きを取り戻した感がある世界ですが、やはり水面下では、それこそ「抑圧されたものの噴出」が続き、これからさらに大きな変化と激動がやってくる可能性があります。

 やはりロシアと欧米の敵対関係は臨界点に達し、戦争さえ予感させる危険な状況になってくるのでしょうか? また、「イスラム国」の戦士はこれから欧米で多くのテロを引き起こし、世界を混乱に陥れてゆくのでしょうか?

▼ジョン・ホーグの予言書『新しい冷戦』
 このような疑問が尽きることはありません。そのようなとき、アメリカを代表するノストラダムスの研究者であり、自らも予言者の「ジョン・ホーグ」が新しい著書を発表しました。『新しい冷戦』です。前回の記事ではジョン・ホーグが今年の初めに発表した『2014年予言』の内容を紹介しましたが、今回はその続編でもある『新しい冷戦』の内容を紹介します。

 この本では、ノストラダムス、マシアス・ストロムバーガー、そしてエドガー・ケイシーなどの予言者を引用し、特にロシアと欧米の敵対関係に注目し、これからの未来を予言しています。項目別に内容を分けて、要約的に紹介しましょう。

●ノストラダムスの予言する世界大戦
・この30年間、私は予言の解釈者として活動してきたが、いまほど第一次世界大戦が起こった1914年に近くなっているときはない。

・たとえばそれは、現代の劣化してしまった欧米のジャーナリズムに現れている。欧米のジャーナリズムは、信頼できる証拠を提示することなくMH17便を撃墜したのは親ロシア派であるとして、ロシアを激しく非難するキャンペーンを開始した。まさにこれは、第一次世界大戦前、ドイツ皇帝、ウィルヘルム2世を悪魔化し、戦争の準備に一役買ったジャーナリズムのキャンペーンと同じことだ。

・ノストラダムスの「諸世紀」を見ると、これからの世界大戦の予言は多いことが分かる。ロシアとアメリカの関係をノストラダムスは、最初は冷戦で睨み合いながらも、時期が来ると互いパートナーシップを組むことになるだろうとしていた。そのような予言があるため、私は早くも冷戦が終結する前の1986年に、「ロシアとアメリカはパートナーとなる」と予言した。この予言は、1990年代の緊張緩和の時期に実現した。

・だが「諸世紀」には、その後の状況が記載されている。ロシアとアメリカのパートナーシップは長くは続かず、新たな冷戦が始まるとしていた。だがこの冷戦は長くは続かず、最終的に第3次世界大戦に突入するとしている。

・第3次世界大戦は核戦争である。この結果、世界の人口の3分の2が死亡するとしている。

●マシアス・ストロムバーガーの予言
・しかし私がもっとも注目しているのは、ノストラダムスではない。マシアス・ストロムバーガーという1750年から1820年まで生きていた南ドイツの予言者の予言だ。マシアス・ストロムバーガーの予言は実に具体的で、そのほとんどが的中している。以下がそうした過去の予言だ。

・鉄道、車、飛行機の予言

「鉄の道が作られ、鉄の怪物が自然のなかを音を立てて走り去る。馬に引かれない車が現れ、人は鳥ででもあるかのように空を飛ぶ」

・第一次世界大戦

「森の先に鉄道が敷設されると、鉄の馬が見られるようになる。すると戦争が始まり、4年間継続する。この戦争は馬に引かれなくても動く鉄の要塞と、地上と空からやって来る力によって戦われる」

ストロムバーガーが住んでいた南ドイツの町に鉄道が敷設されたのは1914年であった。第一次世界大戦勃発の年である。上の予言はこのことを言っている。

・第一次世界大戦後のドイツのハイパーインフレ

「このひどい戦争の後、お金が価値をなくする時期がやってくる。200ギルダーではいっきんのパンさえ買えなくなる。だが、飢饉は起こらない。通貨は鉄で作られ、金貨数枚で小さな農場が買えるほど金は貴重になる」

・第二次世界大戦

「第一次世界大戦から20年から30年後、もっと大きな第2の戦争が起こる。世界のほとんどの国々が巻き込まれる。兵士でもないのに、何百万人もの人々が死ぬことになる。空から火が降り注ぎ、多くの偉大な都市が破壊される」

・第三次世界大戦

「国々の2度目の戦争の後、すべてを決定することになる3回目の世界的な大戦争が起こる。まったく新たな兵器が使われる。過去のすべての戦争の死者数を上回る数の人々が1日で死亡する。戦闘では人工的な兵器が使われる。目を大きく見開いたまま、地上の国々はこの大戦争に突入する。彼らはなにが起こっているのか意識できない。なにが起きているのか分かっており、それを公表する人々は黙らせられる。

この戦争ですべてのものが以前とは異なってしまう。そして地上の多くの場所は、墓場と化す。第3次世界大戦は、多くの国家の終わりとなる」

・このような恐ろしい予言だが、ストロムバーガーなどの予言者の多くはドイツ人であることに気づく。第一次世界大戦も第二次世界大戦もドイツが始めた戦争であった。これは、未来のドイツ人につながり、彼らが見ている光景を見ているからではないのだろうか?

●エドガー・ケイシーの予言
・このように、ノストラダムスとストロムバーガーの予言は大変に恐ろしいものだ。これから第三次世界大戦の大破壊は始まるとしている。

・しかし、これとはまったく反対の予言を提示しているのが、20世紀最大の予言者と呼ばれるエドガー・ケイシーだ。ケイシーの予言は自然災害については特に的中率が高かった。1998年を境にして、ケイシーの予言は当たらなくなったと言われる。たしかにタイムラインが大きくずれてきた感じがするが、これから的中する可能性はある。

・ケイシーは第2次世界大戦の勃発と開戦の日を的確に予言し的中させている。だが、第3次世界大戦に関する予言はまったくない。

・その代りに、「希望はロシアからやって来る」という一節が存在する。

・これは、まだ我々の未来が決定していないことを示しているのではないだろうか? ノストラダムスやストロムバーガーの予見する最悪な光景か、ケイシーが予言する楽観的な光景になるかはまだ決まっていない。未来を決定するのはこれからの我々自身の意思と行動である。

●集合無意識の暗い力に落ち込んではならない
・この2つの未来を分けることになるのは、民族的なトラウマや歴史的な怨念が抑圧されている集合無意識の暗い力に、我々が身を任せてしまうかどうかだ。これに身を任せてしまうと、我々は意識することなくノストラダムスやストロムバーガーの未来を決定してしまうことになる。

・だが、高い意識の灯火を点火し、集合無意識に内在する衝動の存在を自覚するなら、最悪な未来を避けることがまだできる。

・また、新たな金融危機は2016年から始まり、ドルの基軸通貨体制は本格的に終焉すると思われる。これにも備えなければならない。

 以上です。

 これがジョン・ホーグの『新しい冷戦』の簡単な要約です。どうでしょうか?

 集合無意識の暗い力に無自覚になり、これに引き込まれてはならないとは実に含蓄のある言葉です。おそらくその通りでしょう。「抑圧されたものの噴出」は、これからどんどん本格化するはずです。これからどうなるのでしょうか?やはり、目が離せませんね。

*  *  *  *  *  *  *  *  *

未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ
月¥864
毎週金曜日配信
http://www.mag2.com/m/P0007731.html

ヤスの備忘録2.0 歴史と予知、哲学のあいだ
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/


また、毎月開催している勉強会でさらに奥の深い情報を提供しています。こちらもぜひどうぞ!

●「ヤスの勉強会」第8回のご案内●
「ヤスの勉強会」の第8回を開催します。「抑圧されたものの噴出」は、いままさに日本でも起こっています。前回の勉強会から、私達の国「日本」に焦点を置き、日本と日本人がこれからどのような未来に直面するのか、我々の集合無意識の深層から分析します。

【主な内容】
・明らかになりつつある日本という国の真実と実態
・サイキックが見た日本の未来
・2015年はどんな年になるのか?
・第2のリーマンショックは起こるのか?


 よろしかったらぜひご参加ください。

日時:11月29日、土曜日
時間:1時半から4時前後まで
料金:4000円
場所:都内(おそらく東横線沿線)


いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

記載必要事項
名前(ふりがな)
住所 〒
メールアドレス
参加人数
懇親会の参加の有無
info@yasunoeigo.com




バックナンバー
23/12

これから正念場になるガザ戦争

23/11

憎しみの対象となるイスラエル

23/10

アメリカは本気だ、緊張するアジア

23/09

人間の概念を変化させる深層の動き

23/08

アメリカ経済は不況にならないのか?

23/07

明らかに文明の風は東アジアから吹いてる

23/06

歴史的に見た債務上限引き上げ問題の深刻さ

23/05

「LEAP/2020」が明らかにするドル覇権放棄の段階

23/04

ウクライナが和平案を受け入れる可能性

23/03

いよいよ始まったロシア軍の全面攻勢

23/02

「大辞職(The Great Resignation)」とはなにか?

23/01

米経済の実態、なにが起きているのか?

22/12

始まった第8波、どんな変異株が拡散か?

22/11

日本が慢性的に停滞している理由

22/10

ハリキウ攻勢は「バルジの戦い」になるか?

22/09

ロシアの欧米との決別宣言か? ドゥーギンの思想

22/08

安倍元首相の殺害の意味

22/07

敗色濃厚なウクライナの戦況

22/06

ロシア経済は崩壊するのか? その現状

22/05

「グレート・リセット」とウクライナの真実だ

22/04

ロシアが見る世界情勢

22/03

明らかになりつつあるオミクロン株の実態

22/02

カザフスタンの騒乱は仕掛けられたのか?

22/01

米中テクノロジー対決の実態

21/12

怒りが沸点に達しつつあるアメリカ

21/11

働かない人々はどうやって生活しているのか?

21/10

これからも続く危機に日本は対処できるのか?

21/09

意図的に引き起こされたアフガニスタンの危機

21/08

分断が解消されないこの夏のアメリカ

21/07

国防総省関係者が明かすUFOレポートの内容

21/06

期待が持てる「組み替えタンパクワクチン」

21/05

アメリカの経済回復の背後で起こっていること

21/04

ワクチンの効力と副反応

21/03

明らかになる「グレート・リセット」の内容

21/02

トランプを大統領に押し上げた勢力

21/01

不正投票はあったのか?

20/12

明らかになった「ザ・グレート・リセット」の中身

20/11

新型コロナウイルスの危険な変異

20/10

アメリカ国内で本当に起こっていること

20/09

プレヤーレンの予見する大統領選後の状況

20/08

プレヤーレンの最新警告

20/07

すでに科学的に予見されていた2020年の内乱

20/06

影響力を増す中国と漢方薬外交

20/05

日本では未報道の新型コロナウイルス関連の情報

20/04

すでに2010年に予告されていたウイルス蔓延

20/03

新型コロナウイルスの疑惑

20/02

クレイグ・ハミルトン・パーカーの2020年予言総集編

20/01

「LEAP/2020」の驚くべき予測。

19/12

米国防総省の報告書が明らかにする5G通信の実態

19/11

グレタ・トゥーンベリの背後にいる勢力とその計画

19/10

クレイグ・ハミルトン・パーカーの最新予言

19/09

不況突入は必至か? 主要メディアに見る共通認識

19/08

日本は韓国ロビーに敗北する?

19/07

クレイグ・ハミルトン・パーカーの最新予言

19/06

技術の覇権争いの裏、レアアースの争奪戦

19/05

なぜ中国のテクノロジーの発展は早いのか?

19/04

米中対立の背後で進むロシアの急拡大

19/03

ベネズエラの報道されない現状

19/02

世界不況突入は本当に回避できるのか?

19/01

クレイグ・ハミルトン・パーカーの予言とメッセージ

18/12

加速する世界の多極化、日本が中心

18/11

脳を操作する最新のテクノロジー

18/10

クレイグ・ハミルトン・パーカーの2019年予言

18/09

下野したスティーブ・バノンの危険な動き

18/08

ポールシフトは近いのか?

18/07

ドル基軸通貨体制の放棄と金融危機

18/06

タロットで見た未来

18/05

ロシアとシリアの未来

18/04

高関税と軍産複合体の再編成、そして貿易戦争

18/03

一触即発の中東情勢

18/02

トランプ暴露本と大統領罷免の戦略

18/01

リークから見える北朝鮮の真実

17/12

日本は財政破綻するのか?

17/11

クレイグ・ハミルトン・パーカーの2018年の予言

17/10

朝鮮戦争終結と日本の危機

17/09

8月が転換点だった世界情勢

17/08

大変動の可能性のある8月

17/07

アメリカの内戦の可能性

17/06

2020年代にアメリカは分裂するのか?

17/05

トランプ政権の本性

17/04

国債発行上限問題、トランプ政権の最大の危機?

17/03

アメリカの日本支配は崩壊しつつあるのか?

17/02

「抑圧されたものの噴出」が相次ぐ2017年

17/01

アベノミクスの次に来るもの、日本版軍産複合体か?

16/12

トランプの勝利と抑圧されたものの噴出

16/11

確実に外れそうな「10・11月金融危機説」

16/10

ヒラリー・クリントンの深刻な健康問題

16/09

ポケモンGOの本当の実態

16/08

トルコの未遂クーデターの真実

16/07

「抑圧されたものの噴出」と「新ユーラシア主義」

16/06

「パナマ文書」の本当の目的

16/05

「パナマ文書」の裏

16/04

軍産複合体の真実

16/03

日本ではまったく報道されていない北朝鮮を巡る情勢

16/02

日韓の合意の裏にある真実

16/01

人間の想念で未来はかえられるのか?

15/12

予測を越えた事件の激増

15/11

「日本会議」の隠されたアジェンダ

15/10

第三次世界大戦は起こるのか? 予言から見える集合意識のイメージ

15/09

戦後日本の裏面史

15/08

アレックス・ジョーンズの警告

15/07

グローバルエリートとはなにものなのか? 後編

15/06

グローバルエリートとはなにものなのか? 前編

15/05

抑圧されたものの噴出、日本の場合 後編

15/04

抑圧されたものの噴出、日本の場合

15/03

マレーシア航空、MH17便の真相

15/02

多極化は終わった? 超資本主義に向かう動き2

15/01

多極化は終わった? 超資本主義に向かう動き

14/12

スピリチュアルなワークの危険性

14/11

「抑圧されたものの噴出」、ジョン・ホーグの見方、第2回

14/10

抑圧されたものの噴出

14/09

原理主義組織、「イスラム国」の知られざる実態

14/08

流動化する世界

14/07

抑圧されたものの噴出

14/06

本格的にほころび始めた米国覇権と中国、ロシアの台頭

14/05

ウクライナ紛争が解除した「抑圧されたもの」

14/04

シャーマンの見る現代の世界

14/03

歴史は私たちの集合意識が決定する、噴出する抑圧されたもの

Profile:高島 康司(たかしま やすし)
高島 康司(たかしま やすし)

社会分析アナリスト、著述家、コンサルタント。
異言語コミュニケーションのセミナーを主宰。ビジネス書、ならびに語学書を多数発表。実践的英語力が身につく書籍として好評を得ている。現在ブログ「ヤスの備忘録 歴史と予知、哲学のあいだ」を運営。さまざまなシンクタンクの予測情報のみならず、予言などのイレギュラーな方法などにも注目し、社会変動のタイムスケジュールを解析。その分析力は他に類を見ない。
著書は、『「支配−被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる』(2011年1月 ヒカルランド刊)、『コルマンインデックス後 私たちの運命を決める 近未来サイクル』(2012年2月 徳間書店刊)、『日本、残された方向と選択』(2013年3月 ヴォイス刊)他多数。
★ヤスの備忘録: http://ytaka2011.blog105.fc2.com/
★ヤスの英語: http://www.yasunoeigo.com/

数霊REIWA公式サイト 佐野浩一 本物研究所 本物研究所Next C nano(ネクストシーナノ) 成功塾説法 舩井幸雄動画プレゼント 高島康司先生の「日本と世界の経済、金融を大予測」 メールマガジン登録 舩井メールクラブ 佐野浩一note