ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測
このページは、社会分析アナリストで著述家のヤス先生こと高島康司さんによるコラムページです。
アメリカ在住経験もあることから、アメリカ文化を知り、英語を自由に使いこなせるのが強みでもあるヤス先生は、世界中の情報を積極的に収集し、バランスのとれた分析、予測をされています。
スピリチュアルなことも上手く取り入れる柔軟な感性で、ヤス先生が混迷する今後の日本、そして世界の情勢を予測していきます。
4年くらい前からでしょうか、私はブログ「ヤスの備忘録」やメルマガで、「抑圧されたものの噴出」というキーワードをテーマにして多くの記事を書いてきました。それというのも、社会に抑圧されている歴史的に形成された怨念、恨み、悲しみなどのトラウマや、さらには国家の隠れた野望や野心などが解除され、堰(せき)を切ったように噴出する過程に世界は入ったのではないかと強く思ったからです。
親から虐待された人が成長しても過去のトラウマを完全に忘れ去ることができないように、どんな民族や社会集団も、過去の歴史で味わった戦争、虐殺、内戦、弾圧の記憶を忘れることはできません。この記憶は、親から子へと世代を越えて受け継がれ、途絶えることはありません。私達が東京大空襲や広島と長崎の原爆の悲劇を忘れることはないように、中国や韓国の人々も日中戦争や南京虐殺、そして朝鮮植民地化や従軍慰安婦の悲劇を忘れることはありません。
もし私達が自分が忘れられないトラウマを棚に置き、中国や韓国の人々がトラウマを忘れないのはおかしいとして非難するのは完全にお門違いです。
もちろん、どの国も過去のトラウマを誇張するきらいはかならずあります。過去のトラウマというのは、あくまで「悲劇の主観的な記憶」なのですから、客観的な史実を反映しているわけではありません。
私たち日本人が、韓国や中国の人々の戦前の歴史の告発を「史実を誇張している」と反発するのと同じよう意味で、保守的なアメリカ人は「日本は原爆の悲劇を誇張している。どうにかならないのか」と反発します。「原爆のお陰で日本は降伏したのだから、むしろアメリカは感謝されてしかるべきだ。事実、戦後の日本は大発展したではないか」とはっきり主張する保守層も多くいます。これは私たちが「韓国は日本の植民地になったお陰で発展したのだ」というのとまったく同じ論理です。
●史実の収集では泥沼に入る
アメリカ人からこのように言われると腹が立ちませんか? きっと腹が立つでしょう。腹が立ったらどうするかというと、戦後の日本の発展はアメリカのお陰ではなく、日本人の努力の賜物だと証明できる事実をたくさん集めることでしょう。すると、これを受け入れないアメリカの保守層は、アメリカがどれほど日本の成長に貢献したのか証明する事実を集めるはずです。
一部の人々を除くと、いまの日本とアメリカでは、このようなことが論争は起こっていません。でも万が一アメリカが、「原爆のお陰で戦争が終わり、アメリカの援助のお陰で日本は発展できた。感謝しろ」と主張されれば、事実と事実をぶつけ合う泥沼の論争になることでしょう。
このような論争に命をかける知識人は日本にも数多くいます。ただ結果的には「やはり日本は正しかったんだ」という閉鎖的な自己満足を強化する結果に終わり、論争の解決にはなりません。
論争の解決は、相手との理解と同意があってはじめて成り立ちます。「自分が正しいからこちらに落ち度はない」と確信するのは、自己陶酔の原理主義にしかなりません。「こちらは正しい」という自己幻想を作り上げ、その幻想のバブルに籠もるために必死にこちらが正しかったことが証明できるような史実を集めるとさらに泥沼にはまり込みます。
残念ながらこれが東アジアが陥っている状況です。日本の知識人と呼ばれる人々の多くが、この不毛な行為にのめり込んでいます。
●謝罪と許しの象徴的な儀式しか解決策はない
このように、歴史的なトラウマというのは感情の問題です。理屈では解決できません。解決策があるとすれば、謝罪と許しの象徴的な儀式が必要になります。それはたとえば、虐待された子供と親がお互いに許し合い、心の底からトラウマの否定的なエネルギーを洗い流すような儀式です。
1970年、当時の西ドイツのブラント首相はポーランドの首都、ワルシャワでかつてのゲットーの前でひざまづき謝罪しました。この象徴的な行為によって、第2次世界大戦という西ドイツとポーランドとの間にあった長年のトラウマの解消に向けた一歩が拓かれました。
問題の本質が感情とトラウマなのですから、理屈や論理ではどうしようもありません。トラウマを解消ができる方法が必要なのです。こうした象徴的な癒しの解決がない限り、歴史的なトラウマは解消しないことを私達は改めて認識する必要があります。
●世界中に存在する歴史が刻んだトラウマの断層
これが現在の東アジアの状況です。でも、過去の歴史が刻んだ生々しい断層は世界各地に存在します。まだ日中韓はよいほうかもしれません。世界の他の地域では、トラウマの断層の活性化がすぐに戦争に至ってしまう地域が数多くあります。
そのひとつは中東です。中東は世界のエネルギー源である原油の産出地域なので、欧米の支配と抑圧が長い間存在した地域です。ですので、この地域には欧米に対する強い怨念や憎しみが蓄積されています。
●イスラム原理主義戦士の内面
以下は911同時多発テロの一年目にあたる2002年9月11日にイスラム原理主義のサイトに掲載された詩です。これは、その後アラビア語から英語に翻訳され、イスラム原理主義者の内面の声が聞こえるとしてさまざまなサイトで紹介されました。
「テロリズムの無実の犠牲者に捧げる
世界が9月11日攻撃の最初の記念日を迎える準備をしているので、我々はテロリズムの無実の犠牲者に敬意を払いたいと思う。何の罪もないのに無残に殺され、彼等の苦境に触れるテレビ・チャンネルも、彼等の写真を載せる雑誌もなく、彼等の略歴を載せる新聞も彼等の名前を記すコットン・キルトもない無実の男たちと女たちと子供達に。
この日、我々は、ここ12ヶ月の間に、アメリカに強制された制裁の直接の結果として死んでいったイラクの121,237人(WHO統計)のムスリムの赤ちゃんを忘れない。制裁は大切な子供の薬をイラクの病院に届けるのを妨げている。
この制裁の結果、2001年9月11日の攻撃で殺された人の3倍もの数のイラクの赤ちゃんが毎月死んでいる。
この日、我々は、去年の10月以降、村や民家やモスク、病院、結婚披露宴に対して行われた米軍用機による無差別爆撃で無残に殺された31,202人のアフガンのムスリム市民を忘れない。
2001年9月11日の攻撃で殺された人の10倍もの数のアフガン人がアメリカ人に殺された。
この日、我々は、ここ12ヶ月の間に、インド政府によって組織されたグジャラートの冷酷な馬鹿騒ぎで殺され、焼かれた6,084人のインドのムスリムを忘れない。
この日、我々は、ここ12ヶ月の間に、アメリカの「テロとの戦い」によって青信号を与えられたロシアの空爆で殺された5,078人のチェチェンのムスリム市民を忘れない。
この日、我々は、2001年9月以降、イスラエル兵が手にする兵器を介してアメリカ人に殺された3,039人のパレスチナのムスリムを忘れない。
この日、我々は、アメリカに支援されたカリモフ政権によって真夜中に家から連れ去られ、2度と再び会えなくなった2,170人のウズベクのムスリムを忘れない。
この日、我々は、中国の東トルキスタンのムスリム地域で、無理やりアルコールを飲まされ、豚肉を食べさせられたあとで、人前で処刑された1,473人の中国のムスリムを忘れない。
この日、我々は、カシミールの占領地で、ヒンドゥー教徒とシーク教徒の兵士に輪姦された852人と、殺された1,399人のカシミールのムスリムを忘れない。
この日、我々は、オランダからM16攻撃ライフルとロケット・ランチャーと資金を提供されたインドネシアのマルク地区のキリスト教徒によって大虐殺された1,261人のインドネシアのムスリムを忘れない。
この日、我々は、強制的に顎鬚を剃られ、手足を縛られて目と耳を塞がれ、マラリアや熱射病その他の熱帯性気候に起因する病気に罹りやすい状態で、グアンタナモ湾の小さな檻に押し込められている598人のムスリムの聖戦士捕虜を忘れない。
この日、我々は、上記のものは見えないのに、9月11日に殺された少数の人々には気付く世界中の12億のムスリムの心の死を忘れない」
これはとても悲しい詩です。この犠牲者のリストはどんどん長くなり、欧米への強烈な恨みを募らしてゆきます。いまイラクでは「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」と呼ばれるスンニー派の武装集団がシーア派のマリキ政権のイラクで内戦を繰り広げていますが、彼らはシーア派を、「欧米の手に落ちてしまった手先」と見ており、恨みを向ける対象にしています。これが、宗派間対立が激化する背景のひとつになっています。
●アメリカの覇権の凋落で噴出が激化
さて、これが「抑圧されたものの噴出」というキーワードで説明しようとした状況です。私は、4年くらい前からきっとこのような状態になるのではないかと感じていました。
それというのも、リーマンショック以降、アメリカの覇権の凋落が一層速まったからです。アメリカの軍事的、政治的な覇権が強固で、世界の警察官として十分に機能しているときは、アメリカの強い政治力や軍事力が抑止力となって、どの集団も、既存の秩序を乱すようなトラウマのエネルギーの表出はできませんでした。どれほど相手を憎んでいても、憎しみにまかせて行動してしまうと、アメリカの厳しい制裁を覚悟しなければなりませんでした。歴史が形成したトラウマは、表現されないで抑止されていました。
ところが、昨年9月のオバマ政権のシリア攻撃の断念とロシアの仲介の受け入れや、米政府閉鎖によるオバマ大統領のAPECとASEAN首脳会議欠席などの出来事のあたりから、アメリカの世界秩序を維持する力が低落したことが、だれの目から見てもはっきりしました。
これに伴い、ロシアによるクリミア併合、南シナ海における中国の強硬な動き、インドにおける反欧米的な新政権の誕生、そしてアメリカ以後の安全保障をにらみ、周辺地域に積極的に外交攻勢を仕掛ける日本などのような、新しい世界秩序の形成に向かう動きが加速しました。
さらに、このような動きととともに、抑圧されていた歴史的トラウマと、その内部に蓄積された怨念や憎しみのエネルギーが解除され、さまざまな地域で「社会的断層」が活性化しているのです。イラクにおける「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」の進撃とイラクの分裂、ヨーロッパ極右勢力の大躍進などはこうした現象の一部です。
●多極化ではなく無秩序化
一般的にはこのような動きは、世界の「多極化」と呼ばれています。でもこれは多極化ではありません。「多極化」とは、アメリカの一極覇権に変わり、複数の国々が地域覇権を分け合う秩序のことです。それは、「多極化した秩序」があることを意味しています。
ところが、いま進行している一連の出来事の向こう側に、安定した秩序のビジョンはまったく見えてこないのが現状です。いま起こっていることは、むしろ「無秩序化」と形容できる状況なのです。つまり、アメリカの覇権の凋落で、これまで「抑圧されていたもの」のあらゆる断層が解除されてしまい、そのエネルギーの噴出によって、既存の秩序が撹乱されている状況こそ、現代なのです。
●コルマンインデックスから見ると
さて、この混乱はどこに向かうのでしょうか? それはまだ分かりません。希望が輝く未来のビジョンもあれば、反対に絶望のビジョンもあります。おそらく未来は、私達がどのような意識を選択し、それに基づいてどのような行動を選択するかによって決まってくるはずです。
だとしたら、私達が選択可能な意識と行動にはどのようなものがあるのでしょうか?
実はこれを端的に示したものこそ、マヤカレンダーの有力な解釈として有名なコルマンインデックスです。
以下は、意識の進化にかかわるとコルマン博士が主張する9つの波(エネルギー)です。コルマンインデックスをご承知の方であれば周知のことでしょう。
第1の波
ビッグバンによる宇宙の形成から体細胞生物の形成へといたる進化。
第2の波
多細胞生物が進化し哺乳類が発生する段階。
第3の波
哺乳類が人間へと進化し、さらに社会単位として家族が発生する段階。社会意識は「家族」を越えることはない。
第4の波
家族を越えたより大きな社会集団である部族が形成される。「部族」が社会意識の基本。
第5の波
多くの部族が共有する文化の誕生。次第に大きな共同体である「国家」や「宗教教団」を指向する意識が芽生えるものの、まだその段階には至っていない。
第6の波
小さな部族ではなく、社会単位としての国家を形成する波。特徴的な意識はナショナリズム。
第7の波
世界経済の発展と通信手段の発達にともない、国家の枠を越えて地球規模のネットワークを作るグローバリズムの波。特徴的な意識は、世界のあらゆる領域を、利益を極大化できる市場として見る市場原理主義。
第8の波
統合の原理が左脳の分析的な知から、右脳の直観的な知に移行し、物質に限定されない宇宙的な意識が出現する波。「いま」を楽しみ、人間関係に最大の価値を見いだすことが特徴的な意識となる。
第9の波
マヤカレンダーの最終段階。左脳と右脳の分裂の統合を基礎に統合意識が出現する波。人類の意識の進化が完成する。特徴的な意識は、人間自らが神的な存在であると確信すること。
さて、この9つの波を見ると興味深いことに気づきます。これらの波は世界の客観的な変化を現わしているだけではありません。現在の我々の内面に存在している多様な意識の層を表現しています。
たとえば「第3の波」であれば、社会関係の範囲が家族の親密性の枠を越えることのない意識ですが、これは現在の私達にも内在している意識の形態です。
また「第4の波」は、たとえば組織のセクショナリズムのような形態で存在し、「第5の波」や「第6の波」は宗教教団への忠誠や民族主義、そしてナショナリズムというように現在の我々の内面にもしっかり根をおろしている意識の形態であるはずです。
つまり、これらの「波」が象徴する意識のすべては、私達の内面に重層的に折り重なるように存在しているということです。また、「第1の波」や「第2の波」は物質レベル、細胞レベルの意識を表象しているのかもしれません。
●実際に現れ始めている第8と第9の波
さらに、「第8の波」や「第9の波」を思わせる意識も出現しています。今年の3月くらいからでしょうか、アメリカのポップシンガー、ファレル・ウィリアムスの「ハッピー」という曲がヒットしました。「いま自分は幸福だ」と高まる幸福感を歌い上げた曲です。
まずこの曲は、イギリスに住むイスラム教徒が「イギリスのイスラム教徒はハッピーだ」というビデオを作り、これがユーチューブで100万を越えるアクセスを記録しました。これを作った団体は自らにサイトで、「宗教に関係なく幸福であれば一緒に踊ろう!」と呼びかけたのです。
その結果、全世界の都市で多くの人々がみな同じ「ハッピー」という曲で踊るすさまじい数のビデオがアップされました。それらは、「東京はハッピーだ」「北京はハッピーだ」「テヘランはハッピーだ」というような題名です。
こうした現象は特に最近急速に増えています。多くの個人が国境や民族に関係なく、まさに「いま」を楽しむための運動です。そこにはナショナリズも民族主義もまったく存在しません。
●個が覚醒する過程
他方「第6の波」を見ると、これが形成するナショナリズムや民族主義は、個人が国家や民族という大きな集合的全体の一部となることを要求します。
また「第7の波」の市場原理主義によるグローバリゼーションにしても、この波の主体となるのは多国籍企業のような巨大な組織であって、個人ではありません。個人の巨大組織への組み込みを前提にします。
この視点から見ると、第8と第9の波は根本的に異なっていることが分ります。前述の「ハッピー」の拡大もそうですが、あくまで個人が形成する国境や民族を越えたネットワークがあらゆる分野に拡大し、新しい現象を引き起こすことを示しています。
多くの個人がネットワークでアイデアを共有し、3Dプリンターなどを通して製品化する方法、個人のアイデアに賛同した多くの人々が資金を提供し、プロジェクトを実現する「クラウドファンディング」などはそのほんの一部の例でしょう。
もちろん、この個人のネットワークの発展の先に、コルマン博士の言う「宇宙意識」や「内在神」を見いだすような意識が出てくるのかどうかはまだ分かりません。ですが、その可能性はあると思っています。
なぜならコルマンインデックスとは、個人が自身に内在している偉大な力に目覚め、組織や国家、そして民族という個を組み込んできた社会集団の支配のクサビから解放される過程であるからです。
●歴史の転換点ではよく起こること
コルマン博士は最新論文で、すべての波がもたらす意識は強化されていると言っています。たしかに、アメリカの覇権の凋落のもと、歴史的に形成された野望、トラウマ、怨念、恨みなどの抑圧が解除され、ナショナリズム、民族主義、宗派意識、宗教などすべての波の意識が強化されていることは、たしかに事実のようです。
でもこれは神秘的なことでもなんでもありません。歴史の大きな転換点ではほぼかならず起こっていることなのです。たとえば明治維新などはこのよい例でしょう。
明治維新は異なった藩に分裂し、国家意識が希薄な徳川幕府の日本を、中央集権的な近代国家に作り替え、近代国家の条件となる国民としての統一した意識の形成を目標にした革命でした。
こうした近代的な国民意識と国家意識はこれまでの日本には存在しないものでした。まったく新しい意識の形態です。
そして、こうした新しい意識が形成されるとき、それに強く抵抗するように、かつての日本では一般的だった古いタイプの意識が、一斉に強化されたような状態になり、古い意識に基づく反乱や内乱が相次ぐことになりました。西郷隆盛の西南戦争で一応の終結を見た士族の反乱は、この典型的な例でしょう。
●自分の未来は自分が決めてしまう
さて、このようなとき、意識するとしないとにかかわらず、自分がどの意識の形態にはまり込むのか、大抵は自分で決定してしまっているのです。明治維新期であれば、どうしても新しい国民意識と、それを条件にした国家意識を受け入れることができず、旧態依然の藩の意識に捕らわれ、こうした意識の消滅とともに、自分も消滅することを選択したかつての士族層も存在しました。
これと同じように、抑圧の解除で強化されたナショナリズムや民族意識、そして宗派意識に翻弄され、第5や第6の波の意識にはまり込んで、抜け出せなくなる人々も出てきています。日本でも最近多くなっている「ヘイトスピーチ」(※ヘイトスピーチ:対象に対し嫌悪や憎しみを込めそれが込められていると分かる内容の発言や主張のこと)などは、この古い意識の典型だと思います。
反対に、国境や民族の違いを乗り越え、個人を主体にしたグローバルなネットワークに参加し、これまで存在したことのない第8と第9の波に近い意識を獲得している人々も多いと思います。個人を主体にしたネットワークが拡大し、これが政治や経済を含め多くの分野を取り込むにつれ、あらゆる領域で新しいシステムが生まれてくることでしょう。
おそらく、個に内在した超越的な力の存在を自覚することは、この方向の延長線上にあるはずです。
いずれにせよ、このようにして、自分がはまり込む意識は自分が決定し、結果的に自分が生きる世界の未来を自分の手で決定して行くのだと思います。
ナショナリズムも民族主義も宗派意識も、これらが個の存在を集団に埋め込む古い意識である限り、現在のように一時的に強化されたとしても、長期的には消滅する流れにすでに入っています。
とするなら、我々は第5や第6の波の意識にはまり込んでしまわないように本当に注意しなければならない時期にきているはずです。もし、この意識にはまり込む人々が多ければ、日中戦争も避けられなくなるかもしれません。でも反対に、第8や第9の波の意識を選択する人が多くなると、戦争とは違った新しい未来が見えてくるでしょう。
さて、あなたはいまどの意識を選択していますか? この選択の結果は比較的に早く分かるかもしれません。
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社会分析アナリスト、著述家、コンサルタント。
異言語コミュニケーションのセミナーを主宰。ビジネス書、ならびに語学書を多数発表。実践的英語力が身につく書籍として好評を得ている。現在ブログ「ヤスの備忘録 歴史と予知、哲学のあいだ」を運営。さまざまなシンクタンクの予測情報のみならず、予言などのイレギュラーな方法などにも注目し、社会変動のタイムスケジュールを解析。その分析力は他に類を見ない。
著書は、『「支配−被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる』(2011年1月 ヒカルランド刊)、『コルマンインデックス後 私たちの運命を決める 近未来サイクル』(2012年2月 徳間書店刊)、『日本、残された方向と選択』(2013年3月 ヴォイス刊)他多数。
★ヤスの備忘録: http://ytaka2011.blog105.fc2.com/
★ヤスの英語: http://www.yasunoeigo.com/