トップが語る、「いま、伝えたいこと」
アメリカFRBのパウエル議長がトランプ政権になって初めての利下げをしました。市場の予想通り、0.25%の利下げでしたが、年内に後2回の利下げをするというのがFRB理事のコンセンサスになったというのが少しだけ驚きに感じられました。それを受けて世界で株価が上がり、日経平均も45,000円超の史上最高値を更新しました。最近の私は、そろそろ高値警戒感を持つべきだという警告を出していますが、日経新聞の記事でも年末5万円を予想される専門家が出てきました。どうも、トランプ政権の方針とFRB等の金融関係者の思惑が一致してきて、第1次政権の時のように、トランプ相場が実現していく気配が濃厚になってきました。
逆に言えば、市場の思惑がトランプ政権との間で齟齬ができてくれば簡単に暴落する危うい相場でもある、そろそろ考えなければいけない水準になってきたと思った方がいいと思います。毎月同じ金額を積み立てながら長期投資をしている方は、そんなことを気にせずに投資を続けて大丈夫だと思います。個人的には何時かはよくわかりませんが、インフレが続く限り株価は10万円に向かって上がる可能性が高いと思います。それはバブルではなくキャッシュの値段が下がるのでそれに比べると株価が上がっているだけというのが現実ですので、長期投資なら気にする必要はないと思います。
気にしなければいけないのは短期で利益を出すことを目的にしている方は、過熱感がかなり出てきているので、そろそろ警戒をした方がいいということです。2週間前に引き続き、ちょっとだけフライングをすると、舩井メールクラブで植草先生は金(ゴールド)やプラチナ、それに暗号資産への投資の方が短期的な利益を狙っている方には向いているという話しをしてくれています。株は一番多くの人が参加している投機市場になってきているので、短期で見ると高値掴みをして損失を出す可能性が高くなってきていて、それでも投機をやりたい方は、参加者が少ない上記のような市場の方が儲かる可能性が高いということになるのかもしれません。
いつも書かせてもらっていますが、そんな状態になってきてもインフレでかつ少子高齢化が世界で一番進んでいる日本経済の現状を考えると、成長率でインフレをカバーできないので預貯金当で資産をキャッシュで持っていると確実にその価値は減っていきます。少しだけでも世の中の流れを学んでいただいて長期投資を目先の価格を気にせずに続けた方がいいと思いますし、比較的リスクが少ない投資信託を投資対象に選ばれるのもいいですが、これだけ相場が過熱してくると、少しリスクをとって個別株投資に挑戦してみたらもっと面白いと思います。
自信がある方は、暗号資産などのもっとハイリスク・ハイリターンが見込める投資先に挑戦されるのもいいと思いますが、どちらにしても大原則である投資は自己責任ということを忘れずに、結果に対して自分で責任を取れるような範囲で投資するという心構えは持てるようにしていただきたいと思います。自信がない方は、何も問題ないので毎月コツコツ積み立てる長期投資が安全で、これなら長い目で見れば(短期的にはかなり高い確率で含み損は出ますが、気にせずに投資を続けてください)インフレの影響で、インフレ程度のリターンは得られる可能性が極めて高いと考えていただいてもいいと思います。
今週は、茂木の利子、保江邦夫著『MIND SPARK 脳覚醒スイッチ 日本人の目覚めが世界を救う!』(徳間書店)を紹介させていただきたいと思います。保江先生は日本を代表する業績を上げている理論物理学者ですが、近年はスピリチュアル分野の大御所になってこられて、新しい理解が難しいテクニックの紹介を積極的にやっていらっしゃいます。本書はその流れにそって真面目に日本人の3分の1、つまり4000万人のサイキックを育てることを目的にされている茂木先生の脳トレーニング(MIND SPARK:脳トレ)を紹介してくれています。
私も脳トレを受けさせていただいていますが、明らかに自分のレベルが変わってきたことを感じています。仕事の処理能力が格段に上がり、必要な情報が信じられないぐらい大量にやってくるようになりました。脳トレを受ける前なら処理しきれない情報量なのですが、それが平気に消化できるようになってきています。
脳は人間の全てを司るコントロールセンターであり、非常に重要性が高く、そこを活用できれば日常生活のパフォーマンスを向上させることが可能になるのは自明の理です。その中で眠っている部分を覚醒できるなら、より高い効果を得られるのは間違いありません。本書はその目覚めの方法のひとつ、MIND SPARK(マインドスパーク)と保江先生が命名された脳トレにについて解説するものです。聞きなれないマインドスパークですが、要するに脳の司令塔的な存在である海馬を覚醒させるもので、基礎トレーニングは簡単で、香料・クラシック音源・場所を用意すれば誰でも可能です。
親しくしている若い友人に、本書を読んだだけで実際に試してみてもらうと、脳が整理されたような感覚を得ることができたと言っていました。上級コースとして様々な段階がありますが、本書を読んで実践をするだけでも年齢問わず効果を得られるものであり、脳の機能が落ちている高齢の方ほど、私がそうであったように効果的であるかもしれません。脳を意識的に覚醒させる方法があるとすれば、それは非常に価値の高い有用なものです。
自らも含め様々な方の体験談を見る限り、マインドスパークは、妙に頭が冴えているゾーンと呼ばれるような感覚になった際と同様のものを常に発揮できる状態を作れると考えられます。悟りのような、あの全能感に近いものを常に発揮できるとなれば、誰もが興味を持つでしょう。使い方によっては、高齢者の脳に関係する認知症などの問題を解決する糸口の一つになる可能性もあります。
相性的な部分で合わない方も少なくない可能性はありますが、興味関心を持たれた方は一度本書を手に取ってトレーニングを実践してみる、その価値は十分にある一冊と言えるでしょう。
=以上=

2025.09.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】4000万人のサイキック (※舩井勝仁執筆)
2025.09.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】変化は市民の小さな行動から (※佐野浩一執筆)
2025.09.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】楽しむ (※舩井勝仁執筆)
2025.09.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】『ありのまま』をありのままに考える (※佐野浩一執筆)


舩井 勝仁 (ふない かつひと)
![]() 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』 |
佐野 浩一(さの こういち)![]() 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』 |
