日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書　相澤智子-

このページは、２００９年１１月から（株）船井本社　熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子（あいざわ　さとこ）によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。

事務所のそばに咲いているつづじ

　こんにちは。
　ゴールデンウィークが明けて熱海事務所に戻ってくると、お庭の景色ががらりと変わっていました。まだ散りかけだった桜の木は、すっかり葉っぱが茂り青々としています。当たり前のことなのですが、いつも見ていると様々な変化があり木は生きているんだなぁと改めて思います。最近は窓を開けても寒く感じなくなってきました。爽やかな風が気持ちいい今日この頃です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

　船井に、「会長は何をしているときが一番楽しいですか？」と聞いたことがあります。すると船井は「仕事をしているときが一番楽しいよ」と答えてくれました。

　船井の話す「楽しい」という言葉には深い意味が込められているように思います。

　誰もが楽しく過ごしたいと思っています。では「楽しい」とはどういうことでしょうか。毎日を遊んで暮らせて、アハハと笑って過ごせればそれでいいいかというと、どうも違うようです。きっとそれはすぐに飽きて、物足りなく感じ虚しくなってくるはずです。
　「楽しい」とはその場をただ楽しんで過ごすという一瞬だけの楽しさではなく、本当の「楽しい」には心の中に充実感のようなものが残るように思います。

　船井は、人間として生まれてきた目的は、「学び、働き、創造し、自他に貢献すること」であり、けっして休んだり遊んだり楽をしたりすることが、最終の目的ではないと言っています。遊びや休むことは、よく学びよく働くための手段であって目的ではないということです。人は成長したい、より良くなりたいと考える生き物です。何か、自分の目標に向かって頑張り達成できたりそれができるようになったとき、人は充実感が生まれます。それは、自分の中に自信や自分に対する信頼が生まれるからだと思います。　そうして自分のため、人のためにより貢献できる人物になれるのだと思います。
　目の前のことを一生懸命やることで、それができるようになり、やることが楽しくなってくる。そうしてその面白さに気づくことができるのだと思います。だから船井は、いつも目の前のことを一生懸命やりなさいというのだと思います。

　船井は「なんでも好きになれば、楽しくなってくるよ」と言います。好きなことがいっぱいあったらそれは楽しい人生だと思います。しかし、どうしても好きになれないということもたまに出てきます。そんなときはどうしたらいいのでしょうか。そんなときは、「自分はこれが好きになる」、「楽しいな！」とうそでもいいから自分に言い聞かせると良いそうです。それは自分にうそをついていやな事から目をそらすということではなく、目の前にあるものの中の良い部分を見つけることということだと思います。今自分がいる場所、状況はすべて自分にとって必要．必然．ベストであり、世の中にあるものや自分が遭遇するもののすべての中に喜びはあるから、逃げずにそれを見つけることが大事だということだと思います。

　私が今一番楽しいときは、船井と話しをするときです。船井は忙しいのであまり長い時間は話せないのですが、少しでも話ができるととても勉強になります。そして船井の笑顔が見れるととても嬉しいです。
　これからも仕事の楽しさがもっともっと分るよう目の前のことを一生懸命取り組みたいと思います。

事務所のそばに咲いていた花