
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

船井本社から出ている月刊誌に月刊「にんげんクラブ」があります。にんげんクラブの会員さんだけに配られているのですが、なかなかすばらしい記事が多く、私も発刊日をたのしみにしています。
その中に連載している人気ページ(?)に「羽生名人から船井幸雄に、今、教えてほしい。5つのこと。」というページがあります。
羽生名人というのは将棋の名人・羽生善治さんのことで、にんげんクラブの会員の方から私へのお手紙には3人に1人くらいの割合で、「何月号のあの答の意味をもうちょっと説明してほしい」などと書かれています。
私は、結論しか答えないくせ(?)があるから、それが出たのだな……と反省していますが、このページを読んでくれている会員さんの多いのがうれしくて「びっくり」しています。
ちなみに先週、今年4月号の質問が羽生さんから届きました。
以下は今年に入ってからの羽生名人からの質問と私の答です。
【1月号 『羽生名人から船井幸雄に、今、教えて欲しい。5つのこと。』】
1.(羽生)「前回の質問の答えの中にスパイラル(渦巻き)という言葉がありました。自然界にはアンモナイト・台風・銀河など多数のスパイラルが存在しますが、スパイラルはある一点の中心に向かって加速度的に進歩する現象と解釈したのですが、いかがでしょうか」
(船井)「はい。そうですね。ただ、加速度的でない場合もあるでしょう」
2.(羽生)「合わせてシンクロニシティーという言葉もありました。シンクロニシティーがたくさん起こるのは良い方向へ向かっているサインと受け取って良いのでしょうか?」
(船井)「良い方向へ向かうことと、悪い方向に向かうことが、あるでしょう。ただ、マクロには良い方向へ向かうのだと思います。」
3.(羽生)「オバマ米国大統領には物事を決める権限がどれくらいあるとお考えでしょうか?」
(船井)「大統領権限の50%くらいではないかな。あとの50%は、周囲が決めているように思います。」
4.(羽生)「現在、最古の人類はアフリカのチャドで発見されたサヘテントロプス・チャデシンスと言われていますが、人類の起源についてどう思われますか?(個人的には宇宙から来たと思っていますが。)」
(船井)「私もそう思います。猿から進化したのではないと思っています。」
5.(羽生)「カルマ(業)を解消するコツはあるのでしょうか?」
(船井)「宇宙の法則だから、一つ一つ体験するしか無いと思う。しかし、減らすコツはあるかもわかりません。いま研究中です。」
(羽生)「ありがとうございます。」
【2月号 『羽生名人から船井幸雄に、今、教えて欲しい。5つのこと。』】
1.(羽生)「日本の農業について、有効な政策は、何でしょうか?」
(船井)「建物の中でつくる工場制(プラント)農業だと思います日本の国土であれば、10億人分を供給できるでしょう。昭和40年代ころにすでに『ハイポニカ』で実験もしています。あとは意識農業で、大下伸悦さんや近藤和子さん、そして佐藤政二さんらが各地で行なっています。」
2.(羽生)「イヤシロチの作り方について教えてください。」
(船井)「イヤシロチになったと思えばなる。“思う”ことでしょう。」
3.(羽生)「優しさ、愛とは何でしょうか?」
(船井)「良心がもっているものでしょう。」
4.(羽生)「男性と女性では役割、能力の違いはありますか?」
(船井)「あるでしょう。男性は、攻めること。変わったことをすること。女性は、守ること。同じことを続けてできること。地球人は、比較して勉強するようにまだ男女が分けられているのではないかな。これからの社会では、男性性と女性性の両方を持ち合わせた存在になっていくでしょう。」
5.(羽生)「春に中東で大動乱が起こりそうですが、良い対策はありますか?」
(船井)「来年中に15万人くらいまで、世界中で有意の人が増えれば、危機は無くなるでしょう。そのうち日本人は、5万人くらい以上に増えてほしいので、にんげんクラブを5万人に増やしたいです。」
(羽生)「ありがとうございます。」
【3月号 『羽生名人から船井幸雄に、今、教えて欲しい。5つのこと。』】
1.(羽生)「“気”の使い方にコツはありますか?」
(船井)「そう確信を持って思ったら使えると思います。」
2.(羽生)「あの世、または高次の存在との接し方は、どうすれば良いですか?」
(船井)「自分が高次の存在になることですね。そのためには“無”になればよいでしょう。」
3.(羽生)「宗教についてどう思われますか?」
(船井)「弱い人のためにあるものでしょう。強い時には必要ないものです。自然教が良いですね。」
4.(羽生)「水の確保について有益な方法はあるでしょうか?」
(船井)「それは、知りません。必要なら与えられるでしょう。」
5.(羽生)「現在、偶然で物事が決まっているのはどの程度でしょうか?」
(船井)「偶然は無いでしょう。0%だと思います。すべて決められていると思います。」
(羽生)「ありがとうございます。」
また4月号(4月1日発刊予定)の彼の質問には以下のように答えました。
1.(羽生)「最近、最も注目をしたニュースは何でしょうか?」
(船井)「太陽系が近々星間雲に突入する可能性がある…というニュースです。」
2.(羽生)「天皇制についてどう思われますか?」
(船井)「小中学生時代までは、つまらない制度だと思っていたが、いまは「うまく機能しているな」と思っています。」
3.(羽生)「最近のおすすめの本は何でしょうか?」
(船井)「@伊達巌著『聖書の暗号は知っていた』(徳間書店) A小原田泰久著『木村さんのリンゴ 奇跡のひみつ』
(学習研究社) B副島隆彦著『世界権力者 人物図鑑』
(日本文芸社)」
4.(羽生)「好きな色を教えてください。」
(船井)「グリーン。」
5.(羽生)「勉強にコツはありますか?」
(船井)「くせづけたらよい。くせづけることがコツです。」
(羽生)「ありがとうございました。」
ともかく羽生名人にお礼を申しあげるとともに、この月刊『にんげんクラブ』をすみずみまでお読みいただいている会員の皆さまにも、あらためてお礼を申します。
=以上=

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ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

