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リレーでつなぐ"ハート"の話

このページは、リレー形式でそれぞれの人に“愛”をテーマに、恋愛や家族愛、人間愛、パートナーシップ、コミュニケーション、大切な人への想い…などを自由に語っていただくページです。 それぞれの方に半月に1回、計3回ずつご執筆いただき、その方から次にご執筆いただける方を紹介していただく形をとっています。順々に人と人とのつながりの輪が広がっていきます。

2012.5.15(第31回)
♪今回の執筆者♪
鈴木 七沖さん(1回目)
(鈴木さんの詳しいプロフィールはページ下にあります。)
前回の執筆者 比田井 和孝さんから鈴木 七沖さんに対するメッセージ

私が初めて鈴木七沖さんのお名前を知ったのは、大野勝彦さんのご著書『よし、かかってこい!』(サンマーク出版)の編集後記でした。大野さんが七沖さんにお会いした瞬間に、「語らずして惚れた」と書かれていたことが印象的だったのです。そのことをきっかけに本を読む時には、「誰が書いたのか」だけでなく「どこの出版社からで、誰が編集をした本なのか」にまで興味を持つようになりました。するとその後、「この本はいい!」と思って編集者を調べると「あ、七沖さんが手がけたんだ」「この本も七沖さんが…」と気づくことが重なり、いつの間にか私は「七沖さんが関わった本」の信者になっていました。そして、あのミリオンセラー『鏡の法則』の著者、野口嘉則さんから、「長年講演を断り続けていたのに、七沖さんと出会った時には、不思議と講演を承諾していた」とお聴きして、すっかり七沖さん自身のファンになっていたのです。
七沖さんはいつも自然体で、人を大切にし、強い芯を持ったとても魅力的な方です。こんな方だからこそ、心の「あり方」を考えさせられる素晴らしい本をたくさん世に出し続けることができるのでしょう。これからも人生を変えるような本をたくさん手がけていってほしいと思います。できれば、七沖さん自身の本も出していただけたらと願っています。
七沖さんの手がけた本とのご縁、そして七沖さんとのご縁に感謝です!

「人のご縁」が人生の変容を迫ってくる

 読者の皆さま、初めまして。比田井和孝先生とのご縁からコラムを書かせていただくことになりました、サンマーク出版の鈴木七沖と申します。ふだんは書籍の編集が仕事の中心ですが、ここ数年はイベントや著者の私塾、インターネットラジオ番組のプロデュースや映像作品の監督(下記のプロフィール欄を参照)など、出版社の可能性を模索するべく、新しい試みにもチャレンジしています。

 出版社の編集者と聞くと、何かいつも企画になるネタを探しつづけているイメージがあると思いますが、私の場合は「人のご縁」がひょんなことから企画にもつながり、それが本をはじめとする創作の場を産むことがほとんど。誤解を恐れずに言うならば、最近は書店の現場に足を運ぶ回数も少なくなりました。現場が大切なことは重々承知しています。それをけっして否定するものではありませんが、ここ数年は、それよりも自分の半径10メートルほどのフィールドをしっかりと整え、そこで共感や共鳴したものから得られるインスピレーションを大切にしているのが実情です。生身の人と人との出会いや縁が回り回ってつながり、形になるものの「種」を生む……そんな感覚を信じているのです。形にすることが許されるならば、それが私の志事(仕事)にもつながるでしょう。

 人のつながりとは面白く、かつ不思議なものです。私の人生そのものの変容を迫るヒントも、ほとんどが「人のご縁」から。ちなみに、このコラムを書くきっかけとなった比田井先生ご夫妻と初めてお会いしたのは2008年の秋。私が企画・編集をさせていただいた『心眼力』の著者、野口嘉則さんが4年ぶりに登壇してくださった講演会場でのことでした。数秒間、名刺交換をしたことから縁がつながり、時が流れてこのように広がったのでした

 しかし、もっと驚かされるのは、比田井先生をさらにさかのぼること、船井幸雄先生とのご縁です。じつは97年、私は編集の実務が未経験のままサンマーク出版に入社し、当時刊行されていた月刊誌「evah」編集部への配属となりました。そこで船井先生が寄稿してくださっていた連載「びっくり現象の最前線」の担当となったのです。
 毎月1回、当時は社長をされていた船井先生の社長室にうかがい、約1時間さまざまなびっくり現象話を聴かせていただくのが至福のひとときでした。ほんとうに学び多き時間でした。右も左も出版業界のことがわからなかった私ですが、あの体験が編集者としての私の基礎をつくったといっても過言ではありません。そのようなご縁が巡り巡って、このサイトとのご縁にも結びついた−−−奇跡のような広がりに心から感謝いたします。

【いのちの本質から学ぶ体験】
 1999年末から書籍編集部に配属となり、ちょうど干支が一周するくらいの経験を積ませていただきました。今でこそ、よい著者との出会いによって、たくさんのベストセラー作品を手がけることができていますが、最初は戸惑いの連続です。編集者としてどのようなテーマを追えばいいのか? 何を企画するのか? どうやって著者に執筆を依頼すればいいか? 1冊にまとめる(編む)方法は? 明確な答えなど持たないまま、それでも「売れる本を、売れる本を……」そんなことばかりを考えている自分がいました。
 毎日、書店現場に通っては売れている本をチェック。内容はもちろんのこと、ブックデザインの研究も重ねました。自分が追いかけるに値するテーマがほしかったのです。 33歳という遅い年齢から出版業界に来ましたので、自分の存在意義を見いだしたかったのも大きな理由だと思います。

 ところが、求めていたテーマのきっかけは、身近なところから起こりました。
 2000年の夏、仕事どころではない出来事がプライベートに起きたのです。完治したはずのパートナーの乳がんが5年の歳月を経て再発。胸膜に転移したことがわかったのでした。

 当時、まだ子どもが3歳だったこともあり、弊社の社長の勧めから急きょ在宅勤務に変更。嫌がる子の手を引いて保育園に連れて行ったり、今ほどインターネットが普及していない環境の中で情報収集をしたり、代替療法の専門家を何人も訪ね歩いたり……正直に言うと仕事どころではない毎日でした。船井先生から直接アドバイスをいただいたこともありました。病人を取り巻く人間模様の嫌な部分ともたくさん遭遇しました。身内の口論も絶えなかった。夜な夜な、私の背中で眠ってしまった子どもの重みを感じながら、男泣きのまま田舎道を歩いたことも、1度や2度ではありませんでした。出口の見えないトンネルの中を歩く日々が続いたのです。
 2002年1月。残念なことにパートナーは他界してしまうのですが、1年数か月という濃い時間を過ごせたことが、のちの人生観や仕事観を大きく変えてくれることになりました。「いのち」や「生死(しょうじ)」「人生哲学」など、人間と寄り添った壮大な問いかけが、編集者として私自身が追い求めるテーマとなったのです。

 その後、喪の最中に手がけることとなった親を自死で亡くした遺児たちとの共同編纂『自殺って言えなかった。』のベストセラーをはじめ、シリーズが80万部を超えている『「原因」と「結果」の法則』
、小学校3年生の「道徳」の副読本にも掲載されている絵本『いのちのまつり』シリーズ(30万部を突破)など、10年間のあいだに確固たるテーマが定まりました。年月を重ねてもけっして変わらないもの、ゆるがない普遍性を伴ったものが、編集者としての私のテーマとなったのでした。
 「人のご縁」そして「いのちの本質から学ぶ」体験を通じて、この10年間はほんとうに素晴らしい、何ものにも代え難い学びの連続。楽しいことも悲しいことも、根っこはひとつであることも知りました。もっと言うなら、人間が身体と心と魂でできているという理(ことわり)に触れることもできました。そのような総合的な気づきが、監督としててがけた村上和雄ドキュメント「SWITCH」への思いへとつながっていくのでした。

 次回は、リアルな「場」から学んだ人間の可能性について書きたいと思います。

Profile:鈴木 七沖(すずき なおき)

鈴木 七沖さん
1964年、愛知県名古屋市生まれ。株式会社サンマーク出版 取締役 TB編集部編集長。日本大学、文化服装学院などを卒業後、ファッション業界のパタンナー職に就く。その後、さまざまな職種の就業体験を経て、97年、サンマーク出版に入社。1999年より書籍編集部へ。『お天道さま、ありがとう。』(東城百合子著)、『「原因」と「結果」の法則』(ジェームズ・アレン著)シリーズ、絵本『いのちのまつり』(草場一壽作)シリーズ、『心眼力』(野口嘉則著)、『微差力』(斎藤一人著)、『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』(喜多川泰著)など、担当書籍の累計実売部数が300万部を突破。担当最新刊は『器』(斎藤一人、柴村恵美子著)と絵本『幸せを売る男』(草場一壽作)。書籍編集のほかにPodcast番組やイベントのプロデュースも手がけ、毎年開催している「生命(いのち)の輝き発見セミナー」は恒例となっている(2012年は11月3日に開催)。2011年3月、初の映像監督作品として村上和雄ドキュメント「SWITCH」が完成。自主上映のスタイルを取りながら、12年5月までに全国170か所以上、約24000人を動員。今夏には英語版も完成し、海外での上映も予定している。また、「本づくり」や「人の光らせ方」「人間の可能性」など、独自のテーマで講演活動も行っている。

【サンマーク出版ホームページ】
http://www.sunmark.co.jp
【村上和雄ドキュメント「SWITCH」公式サイト】
http://www.sunmark.co.jp/switch/
※毎月1回、サンマーク出版本社にて自主上映説明会を開催(参加は無料)。詳しくは公式サイトをご覧ください。
【鈴木七沖facebookアカウント】
http://www.facebook.com/nanatsukaze
【連絡先】
nanatsukaze7@gmail.com

村上和雄ドキュメント「SWITCH」
バックナンバー
2012.04.01 :船井幸雄先生の教え「何のために働くのか」 比田井 和孝(ひだい かずたか)
2012.03.15 :いつも神さまは… 矢島 実(やじま みのる)
2012.03.01 :困難のおかげで気付けた愛 矢島 実(やじま みのる)
2012.02.15 :116テンポがつないでいくれた愛 矢島 実(やじま みのる)
2012.02.01 :父からの「愛のバトン」 片岡 由季(かたおか ゆき)
2012.01.15 :自分を愛するということ 片岡 由季(かたおか ゆき)
2012.01.01 :いつかめぐり会うあなたへ 片岡 由季(かたおか ゆき)
2011.11.15 :「慈愛」の心を持つ努力 (堀内 康代(ほりうち やすよ))
2011.11.01 :愛を失わないためにできる事。 (堀内 康代(ほりうち やすよ))
2011.10.15 :愛を感じる「時」 (堀内 康代(ほりうち やすよ))
2011.10.01 :日常の中で小さな幸せを感じる方法 (眞田 まゆみ(さなだ まゆみ))
2011.09.15 :香りをつかって「愛」を呼び込む方法 (眞田 まゆみ(さなだ まゆみ))
2011.09.01 :スキンシップから目覚める自己革命(眞田 まゆみ(さなだ まゆみ))
2011.08.15 :大切なものを大切にするということ(水村 和司(みずむら かずし))
2011.08.01 :あなたのミッションは何ですか?(水村 和司(みずむら かずし))
2011.07.15 :悲しみのクラスター(水村 和司(みずむら かずし))
2011.07.01 :いちばんたいせつなことって、いったい何?(佐藤 伝(さとう でん))
2011.06.15 :恋は “カゼ”(佐藤 伝(さとう でん))
2011.06.01 :パートナーは、人が運んでくる(佐藤 伝(さとう でん))
2011.05.15 :単純なものに真実がある(中西 学(なかにし まなぶ))
2011.05.01 :本気で叱る、関わり続けるということ(中西 学(なかにし まなぶ))
2011.04.15 :今の自分がいる理由(中西 学(なかにし まなぶ))
2011.03.24 :人生を愛で満たす(原村 和子(はらむら かずこ))
2011.03.01 :愛のバトン(原村 和子(はらむら かずこ))
2011.02.15 :“愛”はすでに自分の中にある(原村 和子(はらむら かずこ))
2011.02.01 :“おめでとう”は器のバロメータ(佐奈 由紀子(さな ゆきこ))
2011.01.15 :“ありがとう”は魔法の言葉(佐奈 由紀子(さな ゆきこ))
2011.01.01 :愛を持って(佐奈 由紀子(さな ゆきこ))



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