
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長が久しぶりに金曜日に講演をしました。関心はずばりFRBの追加利上げの時期がいつになるかですが、たいていの予想通り、言質をとられない慎重な言い回しに終始しました。ところが、フィッシャー副議長がテレビのインタビューでイエレン議長の話を補足する形で利上げに向けて一歩踏み込む姿勢を見せて、年内に9月と12月の2回利上げをする意向をにじませました。
9月の利上げはできないという見方が市場の大勢だったので、とりあえず金曜日の海外市場では円安が進んでいますし、海外で取引されている日経平均先物の値段も上がっています。いま一番予想を当てている塚澤健二先生は『ザ・フナイ』の鼎談で年内に19,500円ぐらいがあるかもしれないとおっしゃっていましたので、その方向に進むのかもしれません。一方では、この秋から金融危機が本格化するという見方も根強いので、9月利上げが引き金を引くことになるのかもしれません。
一方、天候の方はめったに台風が来ない北海道に3つも上陸してしまい、日本近海で発生した台風10号がブーメラン台風になってまた関東地方に上陸する恐れが出てきたということで異常気象が日常になってきたようです。まだまだ自然災害は続いていくと思いますし、根本的に生き方を改めなさいという警告のようにも聞こえます。でも、やはり季節はちゃんと巡っているようです。先日、東北地方に出張に行ったのですが、朝晩はすでに秋の気配を濃厚に感じられるようになっていました。いろいろなことがありますが、たくましく日々の生活を送っていく気概を持っていかなければと痛感しています。
「そこに悪意がなかったのであれば、罪悪感を持ってはいけない」(リズ・ブルボー)
という言葉に出合いました。「いま、ここに生きる」を何よりも信条の最上位に置いている私にとって、日々の価値判断や選択行動のスピード感が増す、機能的な言葉だと受け取りました。
前述の言葉は、いろいろな受け取り方があると思いますが、「ダイエット」にも当てはまると思います。食べることに罪悪感を持ちすぎて、過激な減量に走るのはよくありませんね。
父・舩井幸雄の昔の記事を読んでいたら、矢山利彦先生との「気功対談」(1994年)に蜂蜜ダイエットを三日やったら4kg近く体重が落ちて、ウエストが6cm位減った、と書いてありました。具体的なやり方も述べられていたので引用します。
(引用開始)
船井:水でもお湯でもいいから、その中に蜂蜜を溶かして、 おなかが空いたら食べたいだけ食べる。三日間続けました。二日でもいいのですけどね。私はそれでギュッと減って、あちこちに書きまくったのね。そうしたら うちの社内でも流行って、ある社員が三日やったら、80kgあったのが67kgになったのです。それから一週間くらいしてまた二日やって、今は73〜74kgになった。つまり7kg位いっぺんでドーンと痩せた。
でも全然辛くないのですよ。しかもコンニャクダイエットの逆で、蜂蜜を飲んでいるときは血糖値でも上がるのかどうかわからないけど、とりあえず食べ終わってから後、胃が収縮するのか食事量が減るのです。あまり食べたくないわけですね。だから元に戻らないです。
(引用終了)
なかなか魅力的なデトックス方法だと感じ、私もやってみたいと思っているのですが、これを父に教えてくれたのは瞑想家の原久子先生だそうです。先日、久しぶりにお目にかかる機会に恵まれました。原先生は一世を風靡したリンゴダイエットを1992年に流行らせた方でもあります。音大を卒業されてから改めて鍼灸学校に行かれて、瞑想や呼吸法からご自身の幼い頃からの虚弱体質を克服する方法を見出されました。
原先生の『感謝力』(春秋社)という本は、2007年に刊行されてからじわじわとロングセラーになっていて、私の書斎の机の上にいつも置いてあります。「希望実現」「人間関係」「人脈」「健康」などのキーワードに対しての、内なる感謝がどれだけよい循環をもたらすか、原先生の深い人生経験から述べておられます。
「感謝があって、心が平安な状況で今の自分を客観的に見られるときは、真我の自分になっている時です。そのような気持ちで偽我の自分を抱きしめて受け入れてあげることで私達自身の昔の心の傷がどんどん癒えていくのです」という箇所にはっとしました。
「心が平安な状況で今の自分を客観的に見られるとき」、これが日常の中で、仕事でもプライベートでもなされると、本当にさまざまなことがうまく回っていくでしょう。
そういえば、はせくらみゆきさんも『「ありがとう」でヤセる ヒーリングダイエット』(祥伝社)という本を書かれていたことを思い出しました。自分の身体の各部位とじっくり向き合い、脂肪に感謝すると、どんどん体重と体型が変わっていくというものでした。はせくらさんはじめ、結構な数の周りの方がダイエットに成功したそうです。
やはりシンプルに常に感謝を心の真ん中において、忘れないでいること、しょっちゅう反芻することが大事だと感じます。「感謝欠乏症」という言葉を聞いたことがありますが、自分の人生を振り返ってみても、謙虚に感謝することを忘れていた時期は、人や環境のせいにすることが多く、常に物事がうまく回っていなかった気がします。
感謝することの重要性を説いた本はほかにもたくさんありますが、「感謝力」はそばにおいて読み返すにはとても真理をついた1冊だと思います。
=以上=

2016.08.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】ギブ&ギブの法則 (※舩井勝仁執筆)
2016.08.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】エンパワーメント経営 (※舩井勝仁執筆)
2016.08.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】舩井フォーラムの目玉 (※舩井勝仁執筆)
2016.08.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】守り通したいもの (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

