
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

関西の台風の被害の大きさに唖然としていましたら、北海道の地震が起こり、報道を見ながら該当地域のお世話になっている方の顔を思い出してはこころを痛めております。ご家族や大切なご友人と連絡が取れず案じておられる方のお気持ちも察するに余りあります。謹んでお見舞い申し上げます。
関空が使えなくなり、北海道では一時全道で停電するなど大きな被害が出ています。日本の危機管理がずさんなのではないかという意見も耳にします。それはもちろんあるのだと思いますが、ちょうど1年ぐらい前のことですが、アメリカでハリケーンの影響でヒューストン空港が閉鎖になる事態が起こりました。ヒューストン経由でペルーに行く予定になっていたのを急遽ロスアンゼルス経由に代えて事なきを得ました。
日本でもアメリカでも、また世界中で危機が頻発しています。危機は起こってしまってからの対応が大事だと思いますし、現場で復旧作業に当たっている方に対しては感謝と敬意の気持ちを忘れないようにしたいと思います。
個人的なことで恐縮ですが、北海道の網走に息子が住んでいます。地震の被害はまったく問題ないのですが、停電で大変だなと思っていたのですが、地震の起こった翌朝には復旧したということです。ありがたいことだと思いますが、いまは回復力(レジリエンス)がキーワードになりそうな気がします。
関連性があるかどうかはまったく分かりませんが、9月7日(金)の日経新聞の記事を見ていると今年は海外勢が日本の株式を8月までの累計で3兆8868億円売り越しているそうです。過去10年で最高のペースだということですが、日本に自然災害の危機が来ることを何となく知っている人たちがいるのではないかと勘繰りたくなります。
レジリエンス能力を高めて、いろんな試練に対してしっかり対応できる日本を示すことができると、日本株式を売っていた勢力が今度は買いに回らなければいけないことになり、爆上げのきっかけになるかもしれません。自然災害に対してもマーケットに対してもいまは試練の時のようです。これをじっくりと耐えて、その後のすばらしい世界を楽しみにしたいと思います。
異常気象が立て続けに起きると、不定愁訴が起こりやすくなります。不定愁訴とはご存知のかたも多いと思いますが、検査をしてもはっきりしないだるさや不快感のことです。 これが、しびれやめまい、立ちくらみなどまでいくと日常生活に支障をきたすことになり、病院をはしごしていつまでもスッキリしないというような悩みをお持ちの方も、ことのほか多いようです。
「歯は臓器だ」という名言から、何冊も著作を残された福岡の歯科医の村津和正先生。 先生の診察では、難病のかたから引きこもりのかたまで多くの患者さんが救われたといいます。残念ながら、60代の若さで急逝されましたが、博多駅前のむらつ歯科クリニックは、頼もしいご子息の村津大地先生が引き継いでおられます。
大地先生が処女作『不調の原因は歯にあった! 常識を変える『口から始まる健康法』』(ビジネス社)を刊行されました。和正先生の「歯は臓器」であるという真理とかみ合わせ技術を受け継ぎながらも、栄養についてなど虚心坦懐に勉強され、新たな時代の患者さんの悩みをスピーディーに解決して差し上げようと真摯に考えておられることがよくわかる1冊でした。
2018年日本陸上競技選手権 十種競技 金メダリストの右代選手も、なかなか膝の故障が回復せず、村津先生の「かみ合わせからきているものですね」というお見立てで歯の治療をしたところ、不調が改善されたというエピソードは、先代のお父上をよく知っている私も胸を熱くして読みました。
舩井幸雄は口腔内の不調が原因で病気になり、即効のある治療法を追い求めすぎて病気を重くしてしまったのではないかと思っています。まだ元気で福岡まで行ける時は、村津和正先生のところまで出向いて治療をしてもらっていました。歯科医の場合は、職人芸で特に村津先生親子レベルになると神業の範疇になるので、自分の医院で使い慣れた設備を用いないと、本当の真髄が発揮できないと父はよく言っていました。だから、福岡まで行く元気がなくなると残念ながら村津先生の治療を受けることはなくなってしまったのです。
人間の身体でいうと、歯の健康を保つのがレジリエンスの第一歩のような気がします。 福岡の村津先生のところへ治療に行けると1番いいのでしょうが、それがかなわないエリアの方は、ぜひこの本を読んで頂き、いま抱えている身体の不調は歯のどこに問題があるのか、1度検証していただくと思わぬ解決法が見つかるかもしれません。
=以上=

2018.09.17:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】生活のリズム (※舩井勝仁執筆)
2018.09.10:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】口から始まる健康法 (※舩井勝仁執筆)
2018.09.03:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】サブキャラ (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

