日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書　相澤智子-

このページは、２００９年１１月から（株）船井本社　熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子（あいざわ　さとこ）によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。

お祭りの山車の様子

　皆さまこんにちは。

　夏はお祭りの季節ですね＾＾
　皆さまが住んでいるところではどんなお祭りが開かれているでしょうか。


　熱海では、７月の１５、１６日に熱海こがし祭りが開催されました。
　こがし祭りは、熱海にある来宮神社のお祭りです。
　来宮神社は樹齢２０００年以上の国指定天然記念物の「大楠」が有名な神社です。


　熱海は普段はのんびりしていて、住んでいる人も穏やかな人が多いのですが、お祭りとなると雰囲気ががらりと変わります。 お祭りの日は町中が熱気で満ち溢れています。　大人から子どもまで、大勢の人が法被（はっぴ）や半纏（はんてん）、足袋姿で参加し、みんなとても気合が入っています。地元の幼稚園児たちがみんなで法被を着ている姿などはほんとうにかわいいです。
　今年は、７月１５日（金）、１６日（土）に行われたのですが、金曜日は小学校がお休みになり、みんなが１日中このお祭りに参加します（他の土曜日に登校したようです）。お祭りにかける情熱がちがいますね。
　子供たちは、小学校１年生から太鼓などの練習をしているので、みんなとても上手です。

　お祭りでは、山車（だし）と呼ばれる豪華な装飾をした出し物が、熱海市の各町内で３０台以上も登場します。その屋根の上に乗り、太古や金、笛などを鳴らして、町中を回ります。この他にも、大人たちの迫力のあるお神輿（みこし）も登場します。

　お祭りの掛け声は「わっしょい！わっしょい！」という声をよく聞きますが、熱海では「え〜どっこい！」「どっこいそーりゃ〜！」という独自の掛け声をあげます。とても威勢がよく、大人から子どもまでみんなとてもカッコいいです。

　私は仙台出身なのですが、仙台のお祭りは「七夕祭り」が有名です。七夕祭は、わっしょい！わっしょい！という感じではなく、七夕飾りを「きれいだね〜」と眺めるお祭りなので、このように町中が一丸となって活気に溢れるお祭りは、いままであまり体験したことがありませんでした。町中の大人から子どもまでが、お祭りを楽しんでいるのを、熱海に来て初めて見たので、はじめて見た時はその迫力にとても驚きました。

　東北にも、大きなお祭りがたくさんあります。今年は、『東北六魂祭』という、「青森のねぶた祭り」、「秋田の竿燈まつり」、「盛岡のさんさ踊り」、「山形の花笠祭り」、「仙台の七夕祭り」「福島のわらじ祭り」という東北の六県のお祭りが仙台の街に集まり、大きなイベントを開いたそうです。この東北六魂祭には、二日間で３６万人以上が訪れたそうです。

　地元の仙台の友人と話していたのですが、この六魂祭について、「東北っていままで、こんなふうにみんなで集まって大きなイベントをしたりすることってあまりなかった気がするなぁ。地域柄なのか、関西の人とかに比べたらみんなで集まって何かすることとか、東北の人って苦手なイメージがあったけど、３．１１の地震がおきてから何か変わった気がするよ。とってもいいことだよね。やればできるんだ〜（笑）と思ったよ」と言っていました。　　

　地元の東北の人も、地震後、東北は雰囲気が変わったと感じるそうです。
　船井が震災後に仙台に行ったときも、「仙台は明るかったよ。それに比べ、東京の暗さは気になるなぁ」と言っていました。

　お祭りは、もともと神さまと人との交流の場として神さまをお迎えし、神さまをもてなし、神さまを送ることから始まったそうです。
　それが、神さまに豊作や豊漁・豊猟を祈願することに変わり、その祈願成就のお礼や感謝の気持ちを表わす形として祭りという行事が生れてきたようです。

　お祭りは、元気が出て、楽しい気持ちになりますね。
　いまは昔とは少し違ってきているかもしれませんが、お祭りは神さまに感謝できたり、みんなが一丸となれるすてきなイベントだと思います。

山車の屋根の上に乗っています

いろいろな装飾の山車があります

手作りの山車