日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書　相澤智子-

このページは、２００９年１１月から（株）船井本社　熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子（あいざわ　さとこ）によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。

熱海事務所の１０月桜

　皆さまこんにちは。いよいよ師走となりましたがいかがお過ごしでしょうか。何かと忙しい時期ですので、どうぞご自愛ください。

　１２月に入り、熱海もだんだんと冬らしくなってまいりました。船井も事務所に来る時は帽子をかぶったり、手袋をしたり、服をたくさん着てやって来ます。そのシルエットがなんだかかわいらしくて、女子社員の間では冬の会長は特にかわいいと評判です。（失礼な言い方で申し訳ありません。笑）

　そんな寒い中ですが、いま熱海事務所のお庭では桜が咲いています。
　『１０月桜』という桜で、１０月頃から４月頃までずっと花をつけているめずらしい桜です。熱海事務所にいらっしゃるお客様は、お庭を眺めると「あれは桜ですか？」と皆さん驚かれます。先日いらっしゃったお客様にも「紅葉と桜をいっぺんに見たのは初めてです」と言われました。

　ちょうど会長室の窓から１０月桜が見えるので、船井もたまに窓の外を眺めています。メジロなどがときどきやって来てかわいいです。冬は花を見かけるのが少ない季節なので、桜の花にいつも癒されています。

　さて、私は学生の頃、船井の本が好きでよく読んでいたのですが、船井の言葉の中で、大きな影響を受けたというか、大好きな言葉があります。

　それは、『自分の好きなこと、得意なことをやろう』という言葉です。

　これは『長所伸展』という考えで、船井が経営コンサルタントとして企業に経営のアドバイスをする時も使われていました。短所を伸ばすのは非常に労力が要り、それを伸ばしたり、なくすのはとても大変です。しかし、長所を伸ばしていくと、短所はおのずとカバーされ、消えていきます。これは企業にも、人にも同じように言えるそうです。

　船井の本を読んだりする前の私は、自分の苦手なことをまずなくすことがよいと考えていました。勉強や他のことに対しても、短所に目を向けることが多かったように思います。しかし、船井の本を読んで「え？　好きなことをどんどんやっていいの？」と目からウロコ！になり、自分の長所はなんだろう、自分はどんなことが好きだろう、と考えるようになりました。少しずつですが、好きなことやワクワクする気持ちに従うとうまくいくということが以前よりはわかってきたような気がします。

　船井は、『自分の得意なことや好きなことをやる方が効率的に成長できるし、自分の長所を伸ばすことは、その人にしかできない使命や役割を果たすことにもつながる』と言っています。好きなことをやるというのは、わがままだと考えてしまいがちですが、決してそうではないようです。自分も幸せに、まわりの人も幸せにみんなで生きるというのが、正しい上手な生き方であり、神さま（？）も望んでいることのように思います。

　さて最近、浅見帆帆子さんの『あなたと宇宙とあなたの使命〜潜在意識は知っている〜』（世界文化社刊）を読みました。
　浅見さんは船井と共著を出版されたこともある方で、船井は自分の著書の中で「自分の知っていることを若い人たちに上手に伝えてくれる人」と紹介しています。浅見さんの本は「この世の仕組み」や、「人が生まれてきた意味」など、大事なことを分かりやすく教えてくれます。シンプルな言葉で、心にすーっと入ってくるような感じがします。

　私は浅見さんの本が大好きでよく読むのですが、最近同書を読んで、船井が言っていた『長所伸展』の考えについて、より理解が深まりました。
　浅見さんも同書の中で、「あなたの魂の喜ぶものに、あなたの役割（使命）があります」とおっしゃっています。船井と同じことをおっしゃっていて、やっぱりそうなのだなあと改めて思いました。同じ考えでも、違った言葉や文章を読むと、また新たに気づけることがあります。とても素敵な本でオススメですので、ぜひ読んでみてください。

　本書の中から少しご紹介いたします。

「なぜあなたがそれを望むのか、どうしてそこにワクワクするのか」を考えたとき、おそらくそこに理由はないと思います。ただそうしたいと感じる‥‥その内容は誰もが同じではありません。他人から見ると、「どうしてそれがそんなにいいの？なぜそんなにワクワクするの？」とわからないことも多いのです。
あなたが無条件にそれにワクワクするということは、あなたにしかできない役割がそこにあるからです。あなたの魂が望んでいる本来の役割、とも言えるかもしれません。それが人間の感覚を通すと、「ワクワクする」と感じるのです。

　あなたの魂が喜ぶものに、あなたの役割（使命）があります。
　「使命」と言った途端に大げさに感じるかもしれませんが、「使命」とは特定の人だけにあるものではありません。
　たしかに、人が社会で取り組む事柄には大小があります。でもそれは、「その人はそこにワクワクする＝そういう縁がある」というだけで、役割の種類の違いです。
　本気でワクワクすることが、国のリーダーになる人もいれば、おいしい料理を研究することである人もいます。世界中の人が幸せになる科学技術を提供することである人もいれば、それを広めることにワクワクを感じる人もいます。
　形は違ってもその目的は同じであり、その作業を通して自分とまわりを幸せにすることなのです（この「まわり」とは、身近な人から始まり、地域、国、世界、地球へと発展していくすべてを含むものです）。
（中略）
　入り口や道のりはどんなものでも、たどり着く真理は同じだからです。
　同じところにたどりつこうとするとき、あなたが興味のないことを嫌々ながら進んでいく必要はなく、あなたがワクワクすることを通して自然と到達できるのです。
　
（浅見帆帆子著　『あなたと宇宙とあなたの使命〜潜在意識は知っている〜』（世界文化社刊）より）



＊船井の自宅にある立派なもみじがきれいに紅葉したので、皆さまに写真をご紹介いたします＾＾

船井の自宅のもみじ�@

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