トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先日、株式会社本物研究所の第23期株主総会を無事に終えることができました。
日頃より私たちを支えてくださっている販売店の皆さま、メーカーの皆さま、そして商品やサービスを通じてご縁をいただいているお客さまに、あらためて心より感謝申し上げます。
株主総会を終えるたびに感じることがあります。
それは、企業経営とは単に数字を追いかけることではなく、「何のために存在するのか」という原点を問い続ける営みなのだということです。
私たちが歩みを進めるうえで、いつも立ち返る原点があります。
創業オーナーである舩井幸雄最高顧問が、生前、一貫して伝え続けてきた考え方です。
1981年に出版された『成功のセオリー』の中で、舩井幸雄最高顧問は、成功する人や成長し続ける人には共通する特徴があると述べています。
それは、「勉強好き」「素直」「プラス発想」の三つです。
新しいことを学び続ける姿勢を持つこと。変化を受け入れ、人の意見に耳を傾けること。そして、どのような状況でも可能性を信じ、前向きに行動すること。
時代が大きく変化した今もなお、この三つの価値観は色あせることなく、むしろその重要性を増しているように感じます。
さらに舩井幸雄最高顧問は、「世のため、人のため」「力をつけよう」「大きくなろう」という三つの目的を持つことの大切さを説きました。
この三つは、それぞれが独立しているようでいて、実は深く結びついています。
世の中の役に立ちたいという思いだけでは、継続的な活動はできません。理想を実現するためには、知識や技術、組織としての力を高めていく必要があります。そして、より多くの人に価値を届けるためには、事業そのものが成長しなければなりません。
一方で、規模の拡大や利益の追求だけを目的にしてしまえば、本来の使命を見失ってしまいます。だからこそ、「世のため、人のため」という視点を土台に、「力をつけること」と「大きくなること」を同時に目指していくことが大切なのです。
本物研究所は、創業以来、この考え方を大切にしながら歩んできました。
振り返れば、この二十三年間は決して順風満帆ではありませんでした。
社会情勢の変化、市場環境の変化、お客さまの価値観の変化。私たちを取り巻く環境は、常に変わり続けています。
そして今、私たちはかつてないほど大きな時代の転換点に立っています。
世界に目を向ければ、地政学的リスクの高まりや物価上昇、エネルギー問題、環境問題など、さまざまな課題が複雑に絡み合っています。国内においても、少子高齢化や人口減少、働き方の多様化、人手不足など、社会構造そのものが大きく変化しています。
さらに、生成AIをはじめとするテクノロジーの急速な進化は、私たちの仕事や暮らしを大きく変えようとしています。便利さや効率性が飛躍的に向上する一方で、「本当に大切なものは何か」「人間らしい豊かさとは何か」が、あらためて問われる時代になりました。
情報はあふれています。しかし、その中から本当に価値のあるものを見極めることは、以前にも増して難しくなっています。
だからこそ、私たち本物研究所が果たすべき役割は、これまで以上に大きくなっていると感じています。
単に商品をお届けするだけではありません。
健康とは何か。豊かさとは何か。幸せとは何か。
そうした本質的な問いに向き合いながら、「本物」と呼べる価値を見極め、多くの方々へお届けしていくこと。それこそが、私たちに与えられた使命であると考えています。
そのためには、企業として健全な経営基盤を築き続けることが欠かせません。
メーカーの皆さまとともに価値を創造し、販売店の皆さまの事業発展を支え、キャスト一人ひとりが安心して働き、生きがいを感じられる環境をつくる。その積み重ねが、結果として社会への貢献につながっていくのだと思います。
「企業としての存在そのものが社会貢献につながる。」
これは、創業当初から私が大切にしてきた考え方です。
社会貢献というと、特別な活動を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私たちはまず、日々の事業活動そのものに価値がある企業でありたいと考えています。
本当に良い商品やサービスをお届けすること。人と人との信頼関係を育むこと。関わるすべての人が豊かになる循環をつくること。
そうした一つひとつの積み重ねこそが、社会を少しずつより良い方向へ変えていく力になると信じています。
近年、世の中はこれまで以上に先行きが見えにくくなっています。
だからこそ、目先の変化に一喜一憂するのではなく、自分たちが何を大切にするのか、その軸を明確に持ち続けることが重要なのではないでしょうか。
舩井幸雄最高顧問は、「志」という言葉を多く使われたわけではありません。しかし、その講演や著書を振り返ると、必ずといってよいほど語られていた言葉があります。
それが、「世のため、人のため」です。
より良い世の中をつくりたい。
人々が心豊かに暮らせる社会を実現したい。
人と自然が調和しながら、持続可能な未来を築いていきたい。
その願いが、この短い言葉に込められていたのではないかと思います。
また、社会を変えるためには、一人ひとりの意識が変わることが大切であるという信念のもと、多くの講演会や学びの場を通じて、人々の意識改革を促してこられました。
本物研究所もまた、その思いを受け継ぎながら歩みを続けています。
変化の激しい時代だからこそ、私たちはあらためて未来に夢を描きたいと思います。
人と人がつながり、それぞれの長所を活かし合い、新たな価値を生み出していく。
その積み重ねが、より良い社会の実現につながっていくと信じています。
株主総会を終えた今、私たちは原点を見つめ直しながら、新たな一歩を踏み出しました。
「世のため、人のため」という創業の精神を胸に、これからも事業を通じて価値を創造し、社会に貢献できる企業を目指してまいります。
さらに、新たな「結び目」を求めて、人と人、企業と企業、理念と理念をつなぎながら、本物研究所が貢献できる範囲を広げていきたいと考えています。
変化の時代だからこそ、本質を見失わないこと。効率や利便性だけでは測れない価値を守り、育てていくこと。
それが、今を生きる私たちに課せられた使命であり、本物研究所だからこそ果たせる役割であると信じています。
今後とも、株式会社本物研究所への変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役会長公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』 |











株式会社船井本社 代表取締役社長



















