船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
かわいい子には旅をさせよ  ホラー映画論
2011.10.31(Mon)
社名:(株)船井メディア セミナー事業部
名前:薄井 朋子

 (株)船井メディア セミナー事業部 薄井朋子です。
 いつも、コラムをお読みいただきまして、ありがとうございます。
 稚拙な文章ですがしばしお付き合いください。

 このページには似つかわしくないと思ったのですが、最近気になる本をご紹介します。なぜか何度も読み返してしまうのです。
 『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』(集英社新書)です。
 荒木飛呂彦さんは『ジョジョの奇妙な冒険』

 という漫画を20年以上書き続けている日本の漫画家です。

 わたしが初めて荒木さんの漫画を見たときの驚きといったら、それはもう、凄いものでした。いままでの概念を裏切るストーリー、キャラクターの格好よさ、独特な絵柄。子供心に何か哲学的なものを感じたのです。
 また、ご存知の方も多いと思うのですが、荒木さんの作品には他の漫画家さんにはない独自の擬音表現があり、クラスメイトの男の子たちがふざけて真似をしていたのを思い出します。

 まだまだ語りたいことがたくさんありますが、本題とは異なる語りになってしまうので、この辺で本題に入ります。

 荒木さんの作風を見ていただくとおわかりだと思うのですが、かなりのホラー映画ファンのようです。
 その荒木さんが書くホラー映画論!読みたい!と書店で見かけた『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』を即レジへ。一気に読破しました。

 私は子供のころから、推理物、ホラー物の小説を読むのが大好きでした。
 小学生時代の愛読書は横溝正史氏の金田一シリーズ、コナン・ドイル氏のシャーロック・ホームズシリーズでした。しかし、ヘンな趣味だったと、いまでは思います。どうして、女の子らしく恋愛物ではなかったのでしょうね。

 さて、ホラー映画。皆様それぞれに思うところがあると思うのですが、なぜ、このジャンルを観るのか。しかも、少年少女に薦めています。そこには荒木さんの独自の考えがあったのです。

 もちろん暴力を描いたり、難病や家庭崩壊を描いたりする映画はいくらでもありますが、究極の恐怖である死さえも難なく描いてみせる、登場人物たちにとって「もっとも不幸な映画」がホラー映画であると。だから少年少女が人生の醜い部分、世界の汚い面に向き合うための予行演習として、これ以上の素材があるかと言えば絶対にありません。もちろん少年少女に限らず、この「予行演習」は大人にとってさえ、有効でありうるはずです。
 そして恐怖を相対化できるようになれば、ホラー映画はそれをフィクションとして楽しむことのカタルシスを教えてくれて、映画鑑賞をより実りあるものにしてくれるでしょう。さらに言えば「不幸を努力して乗り越えよう」のようなお行儀のいい建前は絶対言わない、それよりも「死ぬときは死ぬんだからさ」みたいにポンと肩を叩いてくれることで、かえって気が楽になるという、そういう効果を発揮してくれるのがホラー映画です。



 この気持ち、解かる気がします。
 私も子供のころ、父にそんなものを読んでいたら、人殺しになるといわれたことがあります。でも、観たり、読んだりしただけでは実行するなど、通常はありえないと思うのです。観て、読み、連想して、現実にしてはいけないのだなと考えることが出来たのだと、私は思ったからです。

 皆様異論、反論はあると思うのですが、一度、荒木さんの本を手にとって一項目でも読んでみてください。
 きっと、そのまま読みたくなって、レジにいってしまうのではないでしょうか。
 そして、週末は掲載作品をツタヤでレンタルしているかもしれません。

 物事の見方の角度をちょっと変えてみると、自分の中に新しい発見と新しい抽斗(ひきだし)が増えます。そういった軽い気持ちでこの本を手に取っていただけたら、嬉しいです。


3周目:「災害時に思う事」
4周目:「その次」
5周目:「愛情というものについて」
6周目:「福島にて」

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