船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:塚田 明彦
イリアール株式会社販売促進部の塚田です。
前回は「発声」の基礎について述べましたが、今回は「発音」「滑舌」を意識した発声練習です。目的は、共通語を話す上で、自分自身の発音に対する弱点を知ることにあります。
発音は「正しくはっきり」が基本です。口の形、舌の長さ、歯並びなどの個人差で、特定のことばが発音しにくい場合もあります。
また、東京はもちろんのこと、自分が育った日本各地の地域によって、苦手な発音があったりするものです。
「マサチューセッツ州→マサチューチェッチュ州・マサツーセッツ州」「新宿行くなら教えてやろうか:シンジュクいくならオシエテやろうか→シンジクいくならオセーテやろうか」「獅子が寿司を食う:シシがスシをくう→ススがススをくう・シシがシシをくう」「冷蔵庫が全然冷えない:レイゾウコがゼンゼンひえない→レイドウコがデンデンひえない」etc・・
「サ行」「ザ行」「ダ行」の発音の切り分けなど、自分の苦手なことばは、無意識のうちに、なるべく使わないようにしていたり、不明確な発音でごまかしていたりすることが多々あります。まずは苦手な発音の有無をチェックしてみましょう。口の体操と各行の発音と滑舌練習の例題をいくつか書いてみました。
最初はゆっくりで良いので、はっきりと発音することを意識して発声してみましょう。スムーズに発音できたら、3回続けて言ってみる。だんだんスピードを早くする。など試してみてください。
【口の体操】
会議など人前でしゃべる時に、同じことばをかんでしまった経験のある方は、事前にこれを一回やるだけでも効果がありますよ。お試しあれ!!
ア エ イ ウ エ オ ア オ
カ ケ キ ク ケ コ カ コ
ガ ゲ ギ グ ゲ ゴ ガ ゴ
キャ ケ キ ク ケ キョ キャ キョ
ギャ ゲ ギ ギュ ゲ ギョ ギャ ギョ
サ セ シ ス セ ソ サ ソ
ザ ゼ ジ ズ ゼ ゾ ザ ゾ
シャ シェ シ シュ シェ ショ シャ ショ
ジャ ジェ ジ ジュ ジェ ジョ ジャ ジョ
タ テ チ ツ テ ト タ ト
ダ デ ジ ヅ デ ド ダ ド
チャ チェ チ チュ チェ チョ チャ チョ
ナ ネ ニ ヌ ネ ノ ナ ノ
ニャ ネ ニ ニュ ネ ニョ ニャ ニョ
ハ へ ヒ フ ヘ ホ ハ ホ
バ ベ ビ ブ ベ ボ バ ボ
パ ペ ピ プ ペ ポ パ ポ
ヒャ ヘ ヒ ヒュ ヘ ヒョ ヒャ ヒョ
ビャ ベ ビ ビュ べ ビョ ビャ ビョ
ピャ ペ ピ ピュ ペ ピョ ピャ ピョ
マ メ ミ ム メ モ マ モ
ミャ メ ミ ミュ メ ミョ ミャ ミョ
ヤ エ イ ユ エ ヨ ヤ ヨ
ラ レ リ ル レ ロ ラ ロ
リャ レ リ リュ レ リョ リャ リョ
ワ ウェ ウィ ウ ウェ ウォ ワ ウォ
【各行の発音と活舌】
「ア」
1、あやしみとあやしむべきをあやしまず、あやしからぬをあやしむあやし。
2、川から上がったかっぱ河童さんは皿が乾いたから、頭がなかなか働かなかった。なんだか頭がガンガンする。
「イ」
1、幸い家内(かない)は今いない。家内がいない間に会いたい。
2、家の娘一人お家(いえ)奉公(ぼうこう)させたくも致(いた)させたし。また家において生竹(しょうだけ)茶せんでお茶立てさせたさも立てさせたし。
「ウ」
1、抜きにくい釘、引き抜きにくい釘。抜きにくい釘抜きで抜く人。
2、歌うたいが歌うたいに来て歌うたえと言うが、歌うたいのように歌うたえれば
歌うたうが、歌うたいのようには歌うたえぬから、歌うたわぬ。
「エ」
1、先生てんでねんねでねえ。世間へ出てせいぜい練れねばだめだ。
2、得難きは時、会い難きは友、蝦夷(えぞ)で暮らすも一生、江戸で暮らすも一生。
「オ」
1、お門跡(もんぜき)様のお庭のお池のお蓮(はす)のお葉にお蛙(かえる)のお子が、お三匹お止まり遊ばして、お山椒(さんしょう)のようなお目をおぱちくりおぱちくり。
2、お廊下のお隅のお煙草盆(たばこぼん)におけつまずき遊ばすなというに、おけつまずき遊ばす。
「カ・ガ行」
1、家の切戸(きりど)の桐の切口は、隣の切戸の桐の切口によく似た桐の切口だ。古栗(ふるぐり)の木の古切口。
2、巣鴨(すがも) 駒込(こまごめ) 駒込 巣鴨、親鴨 小鴨 大鴨 小鴨。
「キャ・キュ・キョギャ・ギュ・ギョ」
1、乳牛の牛乳と肉牛の牛肉をギューギュー詰め込んだので、胃がギューとなった。
2、東京特許許可局の局員
3、教室にある救急箱を九箱抱えた急拵えの救護班。急遽救急車で旧友の救護に向かう。
「サ・ザ・シャ行」
1、佐賀の佐々木三郎さんと佐山の佐々佐吉を肴に酒をさしつさされつしていたと、さる人がささやいた。
2、椰子(やし)の実を獅子(しし)が食い菱(ひし)の実を狒狒(ひひ)が食う。繻子(しゅす)ひじゅす、繻子繻珍(しゅちん)。
3、書写山(しょしゃざん)の社僧正(しゃそうじょう)、上方(かたがみ)僧(そう)書写山社僧の総名代(そうみょうだい)、今日の奏者は書写じゃぞ書写じゃぞ。
「タ・ダ行」
1、上高畠(かみたかはた)に行くのですか下(しも)高畠に行くのですか。いいえ上高畠でもなし下高畠でもなく中(なか)高畠に行くのです。
2、私ゃ八幡(やはた)の田泥鰌(たどじょう)あぜ泥鰌、泥鰌売りじゃ。
「ナ行」
1、なせば成り、なさねば成らずなるものを、成らぬは人のなさぬなりけり。
2、のどかなのら野良で農夫がのんびり耕す、野(の)なでしこ撫子、野(の)石竹(せきちく)。
「ニャ・ニュ・ニョ」
1、泥鰌にょろにょろ三にょろにょろ、合わせてにょろにょろ六にょろにょろ
2、にゃーにゃーが牛乳飲みすぎ、入院するニュース。
「ハ・バ・パ行」
1、八匹(はちひき)の蜂が八公(はちこう)の禿げ額(はげびたい)を八針(はちはり)さした。
2、武具馬具(ぶぐばぐ) 武具馬具 み三武具馬具、合わせて武具馬具 む六武具馬具
3、蛙ぴょこぴょこみ三ぴょこぴょこ。合わせてぴょこぴょこむ六ぴょこぴょこ。
「ヒャ・ヒュ・ヒョ」
1、ヒューヒュー風吹き、ひょっとこ ひょこひょこは跳ねて、ひょいと飛ぶ。
2、氷点下の氷山で、流氷の中を漂流中と公表された。
「ピャ・ピュ・ピョ」
1、ピュアなピューマ 六百円、ピョコピョコ跳ねるピョン吉 八百円。
2、合評会(がっぴょうかい)では、選評(せんぴょう)もあり、悪評(あくひょう)、好評(こうひょう)、寸評(すんぴょう)、短評(たんぴょう)といろいろ公表された。
「マ行」
1、南の海 胸の想い、波のまにまに、今も目に耳に胸に南の女、魔の女
2、お前の前髪 下げ前髪、お前の髷(まげ)は輪髷(わまげ)だね。
「ミャ・ミュ・ミョ」
1、ミュンヘンのミュージックホールで脈々(みゃくみゃく)と歌いつがれる。
2、妙音(みょうおん)菩薩(ぼさつ)とみまがう妙齢(みょうれい)の美女に茗荷(みょうが)をいただき 冥加(みょうが)に余る 。
「ヤ行」
1、弥生(やよい)の宵(よい)、お湯屋(ゆや)へ寄った居合屋(いあいや)さん、ヤイヤイ言われて湯屋でいやいや居合をやる。
2、お綾(あや)や親におあやまり。お綾やお湯屋に行くと八百屋においい。
「ラ行」
1、踊りおどるなら踊りの道理を習って、踊りの道理通りに踊りをおどれ。
2、とろろ芋をとる苦労より、とろろ芋からとろっとするとろろ汁をとる苦労。
「リャ・リュ・リョ」
1、旅行先で旅客(りょかく)機に乗った旅客(りょきゃく)の料金、両替と領収書省略の了承をとらず、略式手続きとなる。
2、最良の食材で料理する料飲(りょういん)可能な旅館に逗留(とうりゅう)し溜飲(りゅういん)を下げる。
「ワ行」
1、笑わば笑え、わらわは笑われるいわれはないわい。
2、藁縄(わらなわ)では罠(わな)には弱い。岩をゆわえる縄は藁縄では弱いわよ。
いかがでしたか。苦手な発音は見つかりましたか。本やネット上にもたくさんの例題が掲載されていますので、苦手なものを見つけて練習してみてください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
5周目:「自分にしかできないこと」
6周目:「自分にしかできないこと−その2」
7周目:「自分にしかできないこと−その3」
8周目:「「正しい日本語」を考える―その1」
9周目:「「日本語」を考える―その2」
2012.05.29: 300万円あったら何に使いますか?
2012.05.28: 大好きなジェームズ・アレン
2012.05.25: 人生これから
2012.05.24: 佐野に初めて会った日
2012.05.23: 佐々木了雲先生に学ぶ
2012.05.22: 魅力溢れる七沢賢治先生
2012.05.21: 祈りのチカラ
2012.05.18: 凡事徹底
2012.05.17: どんな仕事も必然必要だから就業できる
2012.05.16: ベンジャミンフルフォード氏
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2012.05.14: 神棚の「榊」に根が生えて商売繁盛?
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2012.05.10: 海からの贈り物
2012.05.09: 「日本語」を考える―その3
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