船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
小さな旅
2014.6.4(Wed)
社名:(株)船井メディア コンテンツ・プロダクトグループ
名前:中沢 弥生

 みなさま、こんにちは!
 いつも「本音で生きよう」コラムをお読みいただきありがとうございます。
 東京では紫陽花が色づき、街を表情豊かに彩り始めています。
 陽光に映える鮮やかさにふと目を奪われますが、雨の日のたたずまいもしっとりと色味を増し、いずれもどんな宝石も敵わない美しさであるように思います。

 さて、先日故人である親戚のふるさとをたどり、群馬県上野村を訪れました。
 埼玉県と長野県の県境にあり、山あい深く、神流川の源流が村の中心を流れる、素朴で静かな山村です。10年ほど前に湯ノ沢トンネルが開通するまでは、ぐるりと山道をひたすら越えていくしかなかったそうです。豊かな自然が美しく保たれ、登山やハイキング、キャンプ、釣り、温泉などさまざまに楽しめます。
 中でも、私が思わずはしゃいでしまった場所は、深山をつなぐ吊り橋「天空回廊 上野スカイブリッジ」。高さ90m・全長25m、渓谷を見下ろしながら空中を歩いているような気持ちよさで、もう毎日でも渡りたいくらいです(高いところに登ると、つい盛り上がってしまいます)。

 また、吊り橋のすぐ脇には関東一の規模である鍾乳洞「不二洞」がありますが、こちらも予想を超えた面白さ(!?)でした。1200年もの昔に発見され、かつては僧たちの修行の場であったという山奥の洞窟。
 入り口まで山道をせっせと上り、扉を開けると……まっすぐに伸びる殺風景な人口トンネルが目に飛び込んできます(かなり不気味です)。200mほど上り坂を歩いてようやく入洞すると、なんと今度は高さ40m、ざっと148段ある螺旋階段が待ち構え、縦に長い風穴を上がっていくようになっています。

 ひんやりと涼しい洞内、こうもりが飛ぶ中をしばし探索し、断崖にある出口(かつては入り口だった)では、原生林が覆う山々のさわやかな空気が迎えてくれました。鳥たちのさえずりがこだまする渓谷にひょっこりお邪魔をし、膝が笑うのをかばいながら遊歩道を下りていくと、やがて例の吊り橋が眼下に現れます。こんな景色のご褒美が待っているなんて、がんばって歩いた甲斐がありました。日ごろ自然に飢えていることもあり、心身リフレッシュできる貴重な機会となりました。

 ところで話が前後しますが、今回レンタカーを借りる都合で、最初に富岡市に向かいました。せっかくなので、ユネスコの世界文化遺産への登録を間近に控えた、富岡製糸場へ足を運びました。
 5月最後の日曜日、やはりかなりの賑わいではありましたが、到着が午前中だったこともあり、比較的スムーズに見学できました。場内では、ボランティアのスタッフさんたちによる無料のガイドツアーがあり、時代背景や経緯、建物の特徴、当時の様子などを、パネルを使ってわかりやすく教えてくださいます。所要時間は40〜50分程度、ほとんど屋外の見学となるため、これからの季節には日焼けや暑さへの対策が欠かせないと思いました。

 ゴールデンウィーク中には、例年の約3倍にあたる5万人もの観光客が訪れ、入場するのに1〜2時間待ちだったとか! そんな人出をまずは何とかやり過ごしたという、少し肩の力が抜けたような雰囲気を町全体から感じました。
 この地域では「富岡おせっ会」というユニークなネーミングで、町を挙げて「うれしいおせっかいを推進」する取り組みがあるそうです。
 個々の店先などに「お困りですか お手伝いします」と書かれた看板を見かけると、たしかにうれしい気持ちになりました。絵手紙がさかんで、至るところに作品が展示されており、人情味豊かなつながりを大切にしている様子がうかがえます。道行く人々が気さくに声をかけてくださったり、富岡駅でも駅員さんが連携して発車寸前の電車に乗せてくださるなど、人々のあたたかさにふれることができました。

 西上州とよばれるエリアには、見どころや魅力がまだまだたくさんありそうです。またぜひ、こんな小さな旅を計画してみたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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18周目:「インドの叡智」
19周目:「目に見えないけれど大切なこと」
20周目:「倍返し!?」
21周目:「かけがえのない日々」
22周目:「民族共栄のオーケストラ」

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