
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

今年の5月16日に、去年来、私の体調不良の主原因と推定していたインプラントのチタンを村津和正歯科医師にぬいてもらい、これで元気になると思い、拙著『180度の大激変』や、このホームページ上で発表したのですが、やはり溶けていたチタンが体内に残っているためか、6月上旬にカゼをひいたとたんに、あちらこちらが悪くなりはじめました。
まず左の目、ついで左口腔、さらに心臓の脈拍が早くなり出し、とうとう6月19日には左耳が急性中耳炎になってしまいました。すべてチタン毒素がまだ残っている…といわれているところです。
微熱も一向にとれません。食事もおいしくない。
鼻がつまり、鼻汁が出、夜は睡れないのです。耳はふだんの1/5くらいしかきこえなくなりました。
6月21日には、とうとう急性のちくのう症と医師から診断され、左耳、急性中耳炎の治療のための左鼓膜の切開手術を、まず受けました。
そのため、体力が回復する予定で組んでいた6月中の多くのスケジュールを変更しなければならず、多くの人に迷惑をかけました。
一々理由を言って約束違反をあやまったのですが、その中の一人のおなじみのKさんに、約束違反をわびるFAXを出しましたら、その日(6月19日)の間に、彼からつぎのようなFAXがかえってきました。
彼からは、もらったレターは公開してもいいと了承をもらっていますので、そのままここに公開します。
これはうれしいレターでした。
2008.6.19
Kより
わざわざFAXありがとうございます。最近親しい友人と会う機会が多いのですが、みんな決まって〈船井さんの調子はどうなの?〉と聞かれます。ほんとに多くの人達が会長の体調を気にしているのがわかります。会長は誠実な方なので、お仕事や約束を守ろうと歯がゆい思いをされていると思いますが、私を含めて、回りの人達やファンは、とにかく体を大事にして欲しいと願っています。どうか、オープンワールドの10月まで思い切って休んでしまえ、くらいの開き直った気持ちになってゆっくり養生してみたらいかがですか。みんなの願いは会長の元気な姿です。そのためには、いくら休んでもらっても、みんな、かえって安心して喜ぶと思います(転載ここまで)。
しかし耳の痛みがなくなり、鼻もあまり気にならなくなり、多少、耳もきこえるようになったので、耳とともにちくのう症の治療やチタン毒の排出に先週から入りました。
このささやかな自分の経験から分り、びっくりしたことがあります。それは、体調が悪いと、何も前向きのことができず、人さまにも会ってたのしめないさびしさなのです。
孫たちが来ても、本物研究所の社員たちが、船井本社の熱海オフィスで研修会を開いても会いに行けないのです。ともかく半人前以下の体調だったからです。これはさみしいものでした。
「孤独」のこわさをはじめて知りました。
人は一人で生まれ、一人で死ぬのですから、「孤独」であって当然なんでしょうが、「だれも相手にしてくれないから…と変なことをする人々の気持」も今度は少しは分ったような気になりました。孤独は人を狂わせる可能性がありそうです。
Kさんのお手紙のように休むのはよいのですが、「孤独」でない休み方が私を含めて凡人には必要なようです。
結論は、「一日も早く元気になって、みんなと一緒に仕事をすればいい」ということなのですが、6月上旬からの一ヵ月くらいの間に、これに気づいたのにはわれながら「びっくりしたこと」といえそうです。
これからは、まず、ムリをやめ、カラダをできるだけ健康体にしようと決心しましたが、75才になって知ったびっくりでした。
年齢から考えても、決して早くはなかったな…と反省しています。
=以上=

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ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

