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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2015年11月30日
目的は、大難を小難にすること (※舩井勝仁執筆)

 早いもので明日から師走です。大きな変化を体験した今年という年を締めくくるために、この1ヵ月を密度濃く動きたいと思っています。断続的にではありますが短期間の断食を挟み、その前後の食生活にも気を付けていますので、おかげさまで心身とも好調な日々です。断食を始める前には、「自分にもできるものだろうか」と幾度となく躊躇していましたが、いざ飛び込んでみると、思ったよりもあっけなく達成することができました。覚悟が定まった時に、人間は飛躍するものなのだと改めて実感しています。

 先週触れさせていただいた、父の「スピリチュアル断絶発言」についてまたまたいろいろな反響がありました。
 「人はだれでも不安にさいなまれるものです。その時に、易きものに依存してしまうか、あえてその現実を抱えながら学びを深めていくのか。ひたむきに生きるということに大きな差が出ますね。その学びの1つとして、精神世界があることは自然なことですね。 きっと舩井先生はそのような境地に達せられたのではないでしょうか」とおっしゃった方がいました。
 私も同感です。先週も多少触れさせていただきましたが、人が潜在的に抱く終末意識についても、ただ漠然とした恐怖として受け止めるのか、人類の歴史のなかでどのような形でその思想が脈々と存在してきたのかを学ぶのかで、とらえ方が違ってくると思います。
 仏教には、いわゆる「末法思想」と呼ばれ歴史観があります。これは、釈迦の死後、時代は、正法時代→像法時代→末法時代→法滅時代、と進んでいく、という思想です。正法とは、仏の教えと修行と悟りの3つが揃っている時代。像法とは、教えと行だけは残るが、悟るものがいなくなる時代。末法とは、教えだけが残り、行や悟りもなくなる時代。 この時代を経て、やがて教えすらもなくなる「法滅」の時代が来るといわれています。 法滅時代を終えると、またサイクルは一巡します。

 西洋の終末意識とは同じとは言えませんが、平安時代に天変地異や戦で世が定まらないころがちょうど、釈迦がなくなって1500年目で末法時代の幕開けと考えられていたので、ある意味、「ノストラダムスの大予言」的な不安に陥ったようです。最近、竹田和平さんの影響などで親鸞上人のことが気になっているのですが、ちょうど法然上人や親鸞上人が活躍した背景には末法思想の影響が強くあると思います。いい意味の他力本願で仏にすべてを委ねるという思想が根付き、これが日本人の世界観に大きく影響していると思っています。
 それに対して、キリスト教の歴史観は“神のご計画は、世の終末に向けて次第に進展していき、やがて終末において神の大規模なご介入があって、至福の新世界が現れる”という歴史観です。キリスト教では、時代は、(天地創造)→太古時代→父祖時代→選民時代→終末時代→千年王国時代→(新天新地創造)と進んでいくと考えられています。
 終末意識の考え方の大きな特長として、「終末論で滅ぶのは異質なものです。自分達とは違うものさしの異質なものは滅ぶけれども、自分達だけは生き残るのです」ということがあります。聖書の中でも神に選ばれしものだけが、新天地に行けると読める記述があります。私はカルト的な集団に、都合よくこの考えを利用されるのは残念に思います。

 ある人は、来年の「舩井フォーラム2016『世界144,000人の平和と悟りへの人類の祈りin横浜&室戸』」の名称を見て、20年前に世間を騒がせたカルト宗教の教祖が144,000人という数字を盛んに使って布教をしていたことを教えてくれて、舩井フォーラムがその数字を使うことへの懸念を表明されました。確かに144,000人だけが助かるという思想になってしまうことは、一番避けなければいけない大事なことだと気持ちを引き締めています。
 私たちが伝えたい事は、父も繰り返し説いてきましたが、正しい生き方を学び、意識を高めた人たちが、より生成発展し「大難を小難にし、小難を無難にする」ことです。恐怖や不安というものはいつの時代にもつきものですが、これだけ交通手段や通信手段が発達した世になり、世界どこにいても同じ考えの人と価値観を共有できるようになったいま、自分たちだけが選ばれて助かりたいという考えに陥ることを避けることは可能だと思っています。
 そのためには、「有意の人」がぶれずにしっかりと学びを深め、お互いの意を強くできるような仕組みを作っていくのが私たちの役目だと思っています。今年もあとわずかになりましたが、来年の横浜と室戸のイベントに向けてしっかりと気持ちを引き締めて、果敢に行動あるのみだと思っております。
                                           =以上=

バックナンバー
2015.11.30:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】目的は、大難を小難にすること (※舩井勝仁執筆)
2015.11.23:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】空海のメッセージ (※舩井勝仁執筆)
2015.11.16:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】へそ道 (※舩井勝仁執筆)
2015.11.09:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】「舩井フォーラム2015」の講師等の本の紹介(2) (※舩井勝仁執筆)
2015.11.02:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】「舩井フォーラム2015」の講師の新刊本(1) (※舩井勝仁執筆)
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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