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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2016年2月15日
フィクションでないと伝わらないもの (※舩井勝仁執筆)

 数年前のことだと思いますが、女性性の時代が来るということをずっと伝えていらっしゃる北海道の村松祐羽さんから面白い方をご紹介いただきました。名前は旺季志ずかさん。「特命係長 只野仁」、「ストロベリーナイト」など、数々の人気ドラマ・映画の台本を手掛けられている脚本家です。普段はめったにテレビを見ない私も、旺季さんが脚本を担当された「佐賀のがばいばあちゃん」という島田洋八さんの原作ドラマは知っていて、親近感がわきました。
 そんな旺季さんの処女作『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』(サンマーク出版)がとても売れているそうです。300ページ近いファンタジー小説です。私も、さっそく読んでみましたが、ハリーポッター方式の自己啓発本といった趣のわかりやすい作品で、一気に完読してしまいました。バケモノというあだ名をつけられた少年が、老師に導かれ7つの石を集める旅に出ます。場面は石の数である7章からなっており、毎章、老師によって気づきが深まってゆくという構成につくられています。
 「恐れに向き合い、壁を乗り越え、新しい自分に出会う」というテーマですが、以前ある方から教えてもらった「物事を決断する時、それは『愛ですか』『恐れですか』といったん自分に問いかけてみるとよい」という言葉を思い出しました。
 わかりやすくたとえるなら、親が子どもに「勉強しなさい!よい学校に入りなさい」というときに、「この子の持っている○○の可能性を高めるためには、学力を伸ばして難関校に挑戦させた方がよい」と考えるのは『愛』であり、一方、「自分は大した学校に行けなかったから子どもだけは何としてでもいい学校に入れたい」と考えるのは『恐れ』だということでした。言い換えるなら、貢献視点とエゴ視点の違いということでしょうか。

 私個人の考えだと、後者の『恐れ』も人間らしくてある意味、悪いことばかりではないと思うのですが、確かに、『愛ですか』『恐れですか』と自分に投げかけることは内観としてはとても有効だと感じています。より『愛』に近づく考えを意識して自分に課しています。
 話はずれてしまいましたが、旺季さんは目に見えない世界を決してスピリチュアルに偏りすぎずに書ききっていて、精神世界が好きではない人も抵抗なく読める気がします。もちろん、スピリチュアルが好きな人には、この石はチャクラを示しているのかな? などと、わくわくした裏読みができる楽しみも隠されています。私は、ものすごく本質的なことが書いてあるのが分かったので、読み始めると一気に読めたのですが、時が満ちるのを待って満を持して読み始めたぐらいすごい本でした。
 脚本家の書くシーンは、どれも生き生きと鮮やかで、会話にもテンポがあり、登場人物が目の前にいるかのようで、漫画やRPGが好きなゲーム世代にも勧めたいと思いました。
 敷居が低く(手に取りやすくわかりやすく)、奥行きが深い(読めば読むほど気づきが多い)このような本が、もっと増えればよいのにと思います。おすすめの1冊です、

 フィクションと言うと先日、本田健さんとザ・フナイに掲載させるために対談させていただきました。健さんもスピリチュアルなことはあまり言わないようにされていますが、本質的には深く理解されていることが昨年の11月に出版された『決めた未来しか実現しない』(サンマーク出版)を読ませていただくとよく理解できます。そして、対談後に健さんから送られてきたのが、『金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん』(PHP文庫)でした。
 これはお金の本質を物語として書いた本なのですが、健さんがノンフィクションの本ではそこまで書けないよという本音というかお金の本質を思いっきり書かれた本で、お金に困らない生活を送りたいという方にはぜひ読んでいただきたい本です。

 「いま知らせたいこと」なのでちょっとだけこの本で多分健さんが一番伝えたいことのひとつをお知らせしたいと思います。それは「お金に振り回されない生き方」をするということです。どんな年収の人でも、あと20%年収が上がれば楽になると感じているそうです。それは、お金を使わせるマーケティングがそれだけ周りにあふれていて、ちょうど手に届く贅沢にあふれているからです。お金はただの数字であるということを思い出して、もっと本質的に大事なものを探してください。
 例えば、無一文でも1週間だったら泊めてくれてご飯も食べさせてくれるだけの親友が50人いれば1年間は何も困らないで生活できます。そして、1年経ったらまた最初の友人に戻ればいいわけです。お金を儲けたり貯めたりすることに血道を上げるよりも、そんな親友を作ることにお金や時間を使えば、その方がはるかに豊かな人生をおくれることは間違いありません。

 フィクションでなければ伝わらないことは、講演会では伝わらないことがあるということにつながります。先週のにんげんクラブのホームページのウィークリー・レポートでお知らせさせていただいたのですが、2月6日(土)に行ったAKDのイベントも、3月6日(日)に開催する「地球への祈りの集い」もそんな言葉では伝わらないものを伝えるイベントになります。ぜひ、ご参加ください。どうぞよろしくお願いいたします。
                                             =以上=

バックナンバー
2016.02.29:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】地球への祈りの集い (※舩井勝仁執筆)
2016.02.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】舩井家の恩人 (※舩井勝仁執筆)
2016.02.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】フィクションでないと伝わらないもの (※舩井勝仁執筆)
2016.02.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】ザ・フナイ (※舩井勝仁執筆)
2016.02.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】ズバリソリューション (※舩井勝仁執筆)
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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