
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

すわ米中貿易戦争が勃発かということで、揺さぶられた株式市場ですが、何も解決されていないにも関わらずかなり上げ基調になってきました。決着に半年ぐらいかかるので、いまからそれを織り込んでいられない等の解説が出ていました。でも、結局はカネ余り現象で、投資マネーが行く先を探している中で、株式市場にお金が流れ込まざるを得ない状況にあることが根本原因だと思います。
日本企業も一時に比べれば円高になってきましたが、それでも堅調に収益を出せるようになってきましたし、何よりも日銀のETF買いが自社株買いのような効果を上げているように思います。日銀が株式を買うのは禁じ手だという人もいて、確かに昔の感覚だと「そんなことはしちゃあいけないよ」というのが常識でした。だた、自社株買いも禁止されていて、それが企業の株の持ち合いにつながっていたことを考えるとルールが変わってきたと思ってもいいのではないかと考えています。
でも、大きな流れで行くとカネ余り現象や自社株買いやそれと同じような効果を国をあげてやる日銀のETF買い等は金融資本主義、強欲資本主義の成果と言ってもいいかもしれません。そういう風潮はマクロに見ると間違っているという認識は持っていないとまずいと思います。父の2002年の著書『断末魔の資本主義』(徳間書店)ではありませんが、こんな不自然なことをいつまでも続けていくことは不可能で、いつかは自然な流れを取り戻さなければいけません。もし人間の手でそれが取り戻せないのであれば、自然が非常処置を発動して大混乱を起こしてでも、自然の流れが復活することになるのだと思います。
そんなことが起こったら下手をしたらいまの文明が壊れてしまう可能性だってあるのです。その大混乱をなるべく小さくするべく、「有意の人」の数を増やし、その人たちの意識の集合体の力で、大難を小難に、小難を無難に、無難を無事にするのが舩井幸雄の願いでした。それを実現するために始めたのが「フナイ・オープン・ワールド」や「船井幸雄オープンワールド」であり、それを受け継いで父の死後も続けてきたのが「舩井フォーラム」です。
その「舩井フォーラム ザ・ファイナル」まで2週間を切りました。舩井グループの社員たちが、皆様といい時間を共有できるよう鋭意努力して準備してくれています。「あなたに会えてよかった と日々思い、思われる気持で人生を生き切ればきっと成功する」と教えてくださったのは、尊敬する人生の先輩ですが、21日、22日の2日間、来てくださったお客様と登壇される講師の先生の間に「あなたに会えてよかった」という想いの好循環が生まれれば、私自身こんなにうれしいことはありません。
父・舩井幸雄が「オープンワールド」を思いついた理由は、肩に力を入れずに和気あいあいと「ここでしか学べないこと」に触れ、楽しく持ち帰ってもらうような、とても自然に「すごい気づき」を得られる場所にしたかったんだな、という気持ちに尽きるのだ、と自分で主催するようになって、年々感じるようになりました。
今回登壇してくださる矢山利彦先生や岡田多母先生は、古くから見守ってくださっていますので、当日は父やオープンワールドの想い出もたくさん話してくださるのだろうな、と楽しみにしております。矢山先生が出してくださった「舩井幸雄先生の思い出 御著書にないナイショの話」という当日のテーマは、ファンの皆様には必聴の内容になることでしょう。
それから、21日(土)にご来場してくださった皆様に全員差し上げてくださることになった矢山先生が「舩井フォーラム ザ・ファイナル」に合わせて出版される、「舩井幸雄の魂が今語りかけてきたこと」(ヒカルランド)は、本当に楽しい本になりました。また、医療関係の本としても十分高いクオリティがあり、じっくり読んでいただける内容にもなっていますので、楽しみにしていただければと思います。
矢山先生の気功の世界から舩井幸雄ワールドに入られたという清水義久先生のご講演も楽しみです。清水先生の『包み込みの幸福論』(徳間書店)は、何度も読めば読むほどすごい本であることが分かってきます。先日、ザ・フナイの対談をさせていただいたのですが、私が「これほど分かりやすいTAO(タオ、道教)の本をはじめて見つけました」と言うと、「実はそれがこの本で一番伝えたいことなのです」と喜んでいただきました。その他にも、よく読むと儒教の本質や宗教の本質まで書かれています。
こちらの本は差し上げることはできませんが、当日出店くださる「読書のすすめ」でお買い求めいただけますし、もちろん事前に読んできていただいてから、ご講演を聞いていただくと理解が格段に深まると思います。私も、2日間会場におりますので、是非気軽にお声をかけてください。「舩井フォーラム」はファイナルになりますが、にんげんクラブはじめ、今後の舩井グループの講座やイベントで聞きたい、学びたいテーマなどについて、皆さんの生の声をいただきたいと思っております。
=以上=

2018.04.23:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】謙虚 (※舩井勝仁執筆)
2018.04.16:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】いつものトランプ (※舩井勝仁執筆)
2018.04.09:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】包み込みの幸福論 (※舩井勝仁執筆)
2018.04.02:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】サイエンスエンタテイナー (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

