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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2018年4月23日
謙虚 (※舩井勝仁執筆)

 通商摩擦が心配された日米首脳会談を無事終え、マーケットは小康状態に入っています。モリカケ問題や財務事務次官の辞任でかなり追い詰められていると思われていた安倍総理ですが、麻生財務相の首を差し出すことなく乗り切れば少なくとも秋の総裁選までは持ちこたえるのかもしれません。なれ合いや腐敗の臭いがするのはいいことではありませんが、景気がいい状態が続くためには安倍政権が存続する方がいいような気がしますので、トランプ大統領のおかげで首がつながったように思えるのは、相場にとってはとりあえず良かったと言えそうです。
 この週末は「舩井フォーラム ザ・ファイナル」を横浜で開催させていただきました。よく覚えているのは、2014年の「舩井☆SAKIGAKE フォーラム」の準備のために金曜日にパシフィコ横浜にいたのですが、ちょっと時間ができたので講師控室で原稿を書こうと思い、日経新聞のサイトのチェックをしていました。ところが、突然、円安が進み株価が上がりだしたのです。
 何があったのかというと、日銀の黒田総裁がサプライズで量的金融緩和の第二弾(いわゆるハロウィンショック)を発表したのです。当時はアベノミクスも2年半が経過して、なかなか緩やかなインフレが起こらないので失敗だったのかもしれないという空気が漂っていたときなので、この黒田バズーカ第二弾はかなりインパクトがありました。だから、パシフィコで準備をする金曜日は何かあるような気がしてしまいます。
 ただ、足下の相場を見るとかなり安定感があります。一時は30代後半までいった危険指数(VI指数)も、ここ10日間ほどは相場が安定している目安となると言われている20を切っている状態で、マーケットはなぎ相場を予想しているようです。気がかりなのはいわゆる地政学的な問題ですが、シリアへの攻撃も1回で終わりのようだという観測が流れていますし、北朝鮮問題も落ち着いているように見えます。
 父の時代から、私たちは金融危機が来るぞという警告を発することが役割のようなところがありました。確かに、まだまだ危機は来る可能性は全然少なくなっていないのですが、もしかしたら人間の叡智は少し進んで、とりあえず危機の先送りかもしかしたら回避に向けての流れも出てきたように感じます。問題は2020年以降ですが、少なくてもそれまでは平穏に流れる可能性が50%近くになってきたと考えてもいいような気がしています。

 東京はすっかり初夏モードです。今年の夏は例年に増して猛暑と伝えられています。近年のジェットコースター並みの季節の転換ではなく、日本古来の美しい特性である四季のサイクルのたおやかさを1つずつ味わいたいと思っているのは私だけではないでしょう。  
 「舩井フォーラム ザ・ファイナル」ではみなさんありがとうございました。月曜日アップのこの原稿の締め切りは前週なので感想、感慨などは来週ゆっくりと書かせていただくことにして、まずは父の時代のオープンワールドから足掛け25年近く、変わらず尽力くださった方、見守ってくださった方、見届けてくださった方々すべてのみなさんに心から御礼を申し上げたいと思います。
 進取の気性の父、今から15年前に船井本社が中心になってオープンワールドを開催するという構想を聞いた時は、びっくりすると共に、私なりの直感で「機は熟しているな」とわくわくしたことを覚えています。
 私は、画家の横尾忠則さんが書かれた『見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録』 (ちくま文庫)の中で横尾さんが発言されている「芸術家でいちばん危険なのは傲慢ですよね。自分の力でやったと思ったとき。ところが霊感によってやったと思ったら、謙虚にならざるを得ない」というくだりを折にふれて思い出します。父が精神世界を深く研究し、世に広めようと思ったきっかけは、精神世界の存在を知ることなしに、まさに横尾さんのおっしゃる、謙虚で純度の高い生き方はできないと思ったからなのではないかと考えることがあります。
 誤解を恐れずに言うと、悟るのは難しくありません。金融危機さえ先送りできるぐらいの精神性を備えつつある私たちは、この流れに乗っていると自然に悟れるようになれるし、「舩井フォーラム」に参加していただければ、いまのところはその場限りのバーチャルではありますが、悟りを実感していただけたのだと思います。また、禅の高僧なら悟った人はたくさんいますが、謙虚さを忘れてしまうと禅病になって精神に異変をきたしてしまう方が昔は続出したそうです。
 悟って世の中の本質が見えた方であればあるほど、謙虚になって自分を見つめることが大事なのです。4月21日(土)の矢山利彦先生のお話を聞いてくださった方に矢山先生からプレゼントしていただいた『舩井幸雄の魂が今語りかけてきたこと』(ヒカルランド)の中で、矢山先生は、直感力の人、超能力の人が沈没するパターンは物欲、色欲、権力欲が増幅することだとおっしゃっています。それを避ける方法まで語っていただいているので、ぜひご購入いただいてお読みいただければと思いますが、謙虚さをいつまでも保ち続けることが大事になります。
 多くの人が普通に悟れるようになってきた今がある意味では一番危ないのです。今後も、そんな父の思いを受け継ぎ、私なりに昇華していくのは務めだと思っております。  フォーラムにいらしていただいた感想、ご意見、忌憚なくお寄せください。どんな小さなことでも大切に読ませていただき、スタッフに共有したいと思います。本当にありがとうございました。
                                          =以上=

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公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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