
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

ずっとボックス相場で動いていた為替が対ドルで1月8日に付けた年初来安値を更新しました。この原稿を書いているのは金曜日の早朝ですが、一時113円46銭近辺まで値を付けました。波乱の秋に向けて何かが動き出したのかもしれません。気が付けばいつの間にか、波乱の先行指標ともいえる金利が上がってきています。アメリカの長期金利は3%の水準を超えていますし、日本も0.1%を超え日銀が誘導目標のレンジとした0.2%にゆっくりと近づいていく様相を見せています。
ニューヨークで開催された国連総会に合わせて日米首脳会談が設定されました。日米物品貿易協定(TAG:Trade Agreement on goods)の交渉を開始することで合意したという共同声明が発表されました。TAGとはあまり聞いたことがない言葉ですが、どうもFTA(自由貿易協定)というとアメリカに屈服したというネガティブなイメージがあるので、お願いして言葉を変えてもらったというところが真相のようです。ポイントは自動車と農産物になるようですが、日本側の目論見としてはTPPで合意した範囲でアメリカの要求をのみたいようですが、どうなるのでしょうか。
一般的にはアメリカの本命は中国なので、日本との交渉にはそれほど本気を出さないのではという見方もあるようですし、円安が進んでいることもあって日本株に対する強気の見方が強くなっているようです。私ももう少し日本株は上がってもいいのかなとは思っていますが、逆にいますぐでないにしてもアメリカの株は上がり過ぎているように感じますので、来年に向けて徐々に調整局面に来るのかもしれません。
今年の前半に流行った「適温相場」という状況が続いていたマーケットに波乱の予感が出始めてきたことは確かだと思います。プロにとっては儲ける機会がようやくやってきたということかもしれませんが、トランプ大統領という存在がゲームのあり方を変えつつありますので、ちょっと客観的になって行方を見守ることが大切なように思います。こういう時こそ、自分の得意な基本パターンに戻るのが勝つためのセオリーなのかもしれません。
元気の出る本を教えてくださいとリクエストが有りましたので2冊の本を駆け足ですがご紹介します。
○『最高の睡眠は血流で決まる』かんき出版
安眠ドクターで睡眠医学の第一人者である大谷憲さんと、血流カウンセラーの片平健一郎さんの共著である本書の帯には「105歳まで元気でぽっくり逝く人の眠り方」とあります。LIFE SIFT 人生100年時代が、これだけ言われている今、どの世代の人にも関心のあるトピックでしょう。
毛細血管が健康だとしっかり血流がキープできるということが述べられています。そのためにはまずは、しっかり身体を温めて日々の睡眠のグレードを上げることのようです。
眠る二時間前に身体をしっかり温めるという箇所が1番心に残りました。質の良い睡眠を取ると、肥満から認知症まで防げるということで、章末に挿入されている体験談には、睡眠の環境を整えたら飛躍的に成績が上がって京都大学に合格したお子さんのエピソードもありました。
免疫力から記憶力まで、睡眠で解決するとは、やはり実践あるのみです。最近はスマホを寝る前まで手放さないことが不眠の原因になるということはよく知られていますが、熟眠するコツもたくさん載っていますので、何よりもお金のかからない健康法、正しい知識を知るためにご一読されてはいかがでしょうか。
先日、著者のお一人である片平さんと対談させていただく機会がありました。一般には高血圧が問題であるという論調がいまの主流ですが、年齢が上がってくると血液を循環させる力が落ちてくるので高血圧になるのは自然な姿であり、それほど問題ではない。逆に体温が上がらない大きな原因になる低血圧の方が怖いのかもしれませんということで、永田勝太郎先生の『本当は怖い「低血圧」』(秀和システム)をご紹介いただきました。
気になる方は合わせてお読みいただくといいと思います。
○『潜在意識を変える数霊(かずたま)の法則』知道出版
江本勝先生のところに長くいらっしゃった数霊セラピーの吉野内聖一郎先生の最新作です。江本先生のところで20年以上波動測定器の研究を始め、江本先生なきあとも波動研究で活躍されています。数霊セラピーで開発された数霊セラピーウォーターの「金運」タイプは、知る人ぞ知る大ヒット商品とのことで素直な気持ちで試した方はみんなびっくりするようなエピソードをお持ちという噂は私の耳にも届いています。
本書の中で、このお水には、お金の流れを阻害する情報やお金を手に入れたりため込む恐怖心と言った潜在意識に眠るお金へのネガティブな概念を手放せるような働きがあると紹介されていました。吉野内先生はとても穏やかな利他の精神の方で、手がける方がいいのだと、個人的には思っています。
金運の他にも願望実現の極意が書かれていますし、とじ込みはがきのアンケートを送るとまたこれが引き寄せに効くある開運グッズをもれなくプレゼントされるということでワクワクします。何をやっても停滞気味の方にはお勧めしたい1冊です。
=以上=

2018.10.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】それでも強い日本経済! (※舩井勝仁執筆)
2018.10.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】ゲッペルスと私 (※舩井勝仁執筆)
2018.10.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】長期金利 (※舩井勝仁執筆)
2018.10.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】元気が出る本 (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

