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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2019年4月8日
不可思議な株価 (※舩井勝仁執筆)

 どうも、世界経済は危なっかしいところに到達してしまったのではないかというコンセンサスができつつあるような気もするのですが、アメリカの株価は絶好調です。FRBが利上げを中止して、一転して今度は利下げを行うのではないか。それもいきなり0.5%の利下げをした方がいいという意見が出てきたことを受けて、世界中で行き先がなくて困っているお金がアメリカの市場に集まっているのかもしれません。
 そして、世界経済のもう一方の雄である中国の株価も堅調です。少し前までは米中貿易戦争が始まったということで、いよいよ中国の経済成長もここまでだという意見が大勢を占めていました。しかし、逆説的に米中貿易戦争によって世界景気が行き詰ってきたことを敏感に感じたトランプ大統領にとっては、政権の生命線は株価ということで米中貿易戦争も早々に妥協するのではないかという観測もあるのかもしれません。
 日本の視点で安全保障のこと等を考えると、どうしても中国経済の失速を願ってしまうような本能が働きます。でも、政治経済の分野が何事もなく進んでいくという前提で大きなトレンドで見ると、アメリカから中国への政治、経済、地政学的な覇権の移行がだんだん進んでいるという時流には逆らえないのかもしれません。
 それを阻止するためには、第二のリーマンショックのようなものが起こっても仕方がないという考えにも共鳴しないでもありません。でも、たとえ金融危機が起こってもいち早くそれを乗り越えて立ち直るのは中国で、実は一番酷い目にあって取り残されるのが日本だという笑えない話が現実化する可能性の方が高いような気もします。
 そんな中で日本株の出遅れが目立ちます。中国やアメリカの株式市場は大きく回復しているのですが、アメリカのヘッジファンド筋からすれば日本はエキゾチックな未知の市場で、そのエキゾチックさは実は新興国よりも激しい状態、つまりまったくわけが分からない市場と認識されているようです。
 ゴーンさんのような大物が、国策捜査的に保釈中に別件で逮捕され、取り調べに弁護士が同席できず、罪を認めなければいつまでも拘留されるという人質司法という欧米の近代的な考えからは想像もつかないようなことをいまでも平気でしている国だということが知られてしまいました。そんな国に投資をしても本当に大丈夫だろうかと見られているのかもしれません。
 コーポレートガバナンスの考え方は上場企業の間でかなり浸透してきたようです。女性取締役を必ず一人は選任すること、社外取締役を少なくとも取締役総数の3分の1以上にすること、取締役の選解任や社長の報酬は社外取締役が議長を務める指名報酬委員会で決めることなどを形式上は実行されるようになってきました。ただ、大半の企業では制度は整えますが、魂は入っていない感じがします。
 不健全なプラス発想の典型のような気もしますが、こうなったら、どうせいつかは暴落する株式市場に於いて、世界に取り残されて高株価に踊らされない方がよかったのだと開き直るしかないのかもしれません。

 夜半にはかなりの寒さが続く東京の4月です。花冷えが続くと桜は長持ちします。3月の早い開花でしたが、入社式、入学式の季節まで各所で桜が見られたことは多くの人にとって良い節目になったことでしょう。私も先日、靖国神社の夜桜能で、人間国宝の舞を満開のライトアップされた桜の下で楽しませていただきました。靖国の桜の下で再開しようと誓って亡くなっていった英霊の皆さまも一緒に楽しんでおられるような荘厳な感覚がしました。
 そして、新元号が明らかになりました。新元号は645年の「大化」から数えて、248番目。情緒的な穏やかな字面と語感を感じさせる「令和」という二文字に、次の未来へ希望を持ち、心躍らせた方も少なくないのではないでしょうか。
 来月即位される天皇陛下は単に「開かれた皇室」という言葉では語れない、その先を行くバランス感覚の取れた方だと、皇室の時系列を長く研究している超プロが口々におっしゃいます。人々が美しく心を寄せ合う中で、新しい文化が生まれ育ち、梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国であるよう、との希望を込めて付けられた元号、私の父の望んだ「有意の人が心寄り添って、新しい時代をしなやかに作っていく」により近づいたのでは、と意を強くしています。
 そういえば、「『有意の人』というフレーズを聞くと、『有為の人』を思い出します。お父上はこの『為』も内包して、考えられたのですかね」とおっしゃってくださった方がいました。有為には、「為になる人」能力が高い、そして「為がある人」使命がある、というニュアンスがあると私なりに考えます。加えて「意思」が自分の核として据えられていることに父は強くこだわったのではないかと思っているのです。
 「人生には情熱があると大体うまくいく、情熱に尽きる」と教えてくださったのは、故人の竹田和平さんですが、やはり自身の情熱をいつまでも燃やし続ける人生でいたいと思います。次の日本は、それぞれの内なる想いをしっかりと抱いて、大事に生成発展させていくそんな世になればいいなと思った4月の頭です。
                                           =以上=

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公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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