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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2019年9月30日
本当の日本 (※舩井勝仁執筆)

 いよいよ、明日消費税が10%に引き上げになります。食料品などは軽減税率の対象になることなどから影響は軽微で終わるのではないかと言われています。また、駆け込み需要もそれほど多くはないと言われていて、それを見てエコノミストの多くも影響を軽微と見ています。船井総研の前社長の小山政彦先生に2年ぐらい前にお話を聞いた時におっしゃっていたのは、5%から8%に上がった時は60%の大増税だが、8%から10%へは25%の増税に過ぎない。だから、インパクトが違うということでした。
 ただ、9月も後半の2週間に至ってようやく駆け込み需要が本格的に始まってきたようです。知り合いの小売業や卸売業をされている会社でも9月15日の週から急に売り上げが増えて、その影響で物流がパンクして遅配が出ているという話も聞くようになりました。私は駆け込み需要がない方が増税後の影響は少ないと見ていたので、少し心配になっています。
 日米貿易協定は予想よりも日本が有利な条件で妥結したということが報道されていますが、トランプ大統領は米中貿易戦争に備えて、とりあえずは矛を収めたというところだと思います。より大きくは究極的には在日米軍の撤退も視野に入れた防衛分野での役割分担が大きな論点になるのではないかと感じています。決して安心できる状況でないことは一向に妥協点が見えてこない米中貿易戦争の行方を考えるだけでも明らかだと思います。
 デフレ下での増税は、やはり愚策だと思います。新・舩井メールクラブで取り上げようと思って、L・ランダル・レイ著『MMT現代貨幣理論入門』(東洋経済新報社)を読みました。お金の本質を理解していくと、いままでの経済学の常識が変わっていき、国の財政を均衡させる必要はないのかもしれないということを考えるようになりました。いま、日本語に翻訳されている中では、最も論理的な本だと思いますので、500頁以上の大著ですが、ぜひ目を通していただければと思います。
 ただ、ここまで来たら消費税は上がりますので、その影響を少しでも軽微にするための対策を各社がしっかりと考えていくことが大切です。前回の消費税増税の時に、やはり小山前社長はこういう変化の時が下剋上のチャンスだという話をしてくださいました。なかなか変更できない、業界内でのポジションを上げる大きなチャンスととらえて向き合える会社は大きく伸びるのだと思います。

 いつも顔を合わせているわけではないけれど、その人を思い出す時、清々しい気持ちになる友人がいます。その人の残像がとても清らかで純度が高いと、心の中でふとその人が浮かんだだけでも、何か浄化されるような、活力をもらえるような気分になるのです。そのような友が数人いることはとてもありがたいことです。
 ちょうど一回り年下の神谷宗幣さんが、私にとってまさにそのような存在です。関西大学の法科大学院に在学して弁護士を目指していた神谷さんは、若いうちに政治家として活動したいと吹田市議会議員に立候補し当選します。彼の1番のミッションは日本の教育を変え、若者の意識を変え、未来の子どもたちの幸せな流れを作ることですから、自民党から国政に打って出ますが、残念ながら落選します。
 あの頃の関西はメディアでイメージ先行の党が一人勝ちをしていた時代でしたから、本来なら神谷さんのような志と行動力のある人が当選していてしかるべきだったとは個人的には思いますが、その後教育の情報発信をネットやSNSを使ってはじめました。教育、経済、軍事、文化、そして食や健康まで色々なテーマを扱った神谷さんの主宰する「イシキカイカク大学」は、多数の著名人も賛同して大きな組織になりつつあります。
 そんな神谷さんの『子供たちに伝えたい「本当の日本」』(青林堂)を赤塚高仁さんに教えられて読みました。「本当にブレない人だな」というのがまず読後感でした。上からモノを言うのではなく、あくまでも自分の経験を自分の思考に落とし込み、謙虚に誠実に伝えようとする姿勢が本の中で感じられました。赤塚さんのイスラエルツアーでご一緒したことがあるのですが、好奇心旺盛でかつ物事の本質をしっかり見る姿勢はさすがだと思いました。
 神谷さんの0歳のお子さんの育て方の方針を12のルールに分けている章があるのですが、「エサを与えるのではなく、エサの取り方を教える」「命の使い方を考えさせる」「日本語マスターになる」という3つが印象的でした。
 「温厚で人を傷つけたり、人から何かを奪うことなど考えていない、目に見えないものを大切にして国民や世界の平和を日々祈っている。力があっても軍事力やお金の力で押さえつけるのではなく、お金や知恵を提供し、周りから尊敬され、愛されている。そんな日本になったら素敵じゃない?」とあとがきにかく神谷さんはまさに「素直、プラス思考、勉強好き」を地で行くような人です。
 子育ての終わった方、予定のない方にも、人間形成のまっすぐな啓発書としてぜひ読んでもらいたいと思いました。
                                           =以上=

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公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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