photo

トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2020年1月20日
人間関係のトレーニング (※舩井勝仁執筆)

 仕事でフィリピンのマニラに来ています。フィリピンは初めてですが、とても活気があってこれから元気になっていくことを感じさせてくれます。仕事で訪問した会社も、若い人が多くとても前向きで明日のフィリピンに大きな可能性を感じているようでした。
 フィリピンのドゥテルテ大統領は現地のビジネスパーソンから評判がよく、同国にとって一番大事なインフラの整備を積極的に進めているという話を聞きました。
 経済の調子がいいと、街の様子も良くなり治安も改善されます。ドゥテルテ大統領はフィリピンのトランプと呼ばれている等いろいろ物議を醸していますが、政治家として大事なことはきちんとやっているようです。2016年の年末に高額紙幣の廃止をしたインドの現状を見ようと訪問させていただいたことがあります。さぞや大混乱に陥っていることだろうと思ったのですが、実は現地の庶民はまったく冷静に対処していて、これで悪いことをしている金持ちが困るのなら大歓迎だという雰囲気でした。
 ポリティカル・コレクトネス(PC:政治的な正しさ、ある程度の地位にある人が公的な場では決して発言してはいけない言葉や話題)の観点から見れば、トランプ大統領もドゥテルテ大統領もインドのモディ首相も、とんでもない政治家だという見方ができるかもしれません。でも、PCのような建前で政治を動かす時代ではなく、どうすれば国民を豊かにできるかをまっすぐに実践している政治家は評価される時代になってきているようです。
 アメリカはトランプ大統領の再選をかけた大統領選挙の年を向かえています。クリスマス商戦の売上が良かったということで、NYダウが29,300ドルに迫る最高値(1月16日の終値)で引けました。どうも、アメリカの株価はまだまだバブルで上がり続けるようです。日本のバブルを連想すると、そろそろ危険領域には入っていますが、もしかしたら4万ドル近辺まで行ってしまう気もします。その後が怖いのですが、日本もある程度は影響を受けて、やはり今年の株価はバブル崩壊後最高値を狙っていくことになるのかもしれません。
 天災や戦争の臭いもしている中で、安易に投資行動に走るべきではないという意見も聞かれますが、平成の時代のように何もしないで預貯金を増やすだけという投資行動では上手く生きられない時代が来ているようです。自分と家族を守るためにしっかりと学んでいっていただければと思います。日本の政治は世界で一番安定しているとも言われていますが、いよいよ安倍政権の終わりもささやかれるようになってきました。個々人の力をつけておくことが大切だと感じています。 

 久しぶりに本の推薦帯を書かせていただきました。タイトルは「人間関係づくりとコミュニケーション: 自己分析から他者理解と相互理解へ」で、金子書房から昨年刊行されました。
 地方創生で1番の懸案は、人口減少でも補助金の多少ではなく、地域の担い手不足です。担い手といっても、学校や企業、団体、機関、社会施設など様々な組織の場面で通用する、人づくり、地域づくりの担い手の養成が急務となってきます。本書は、私の友人森谷一経先生が木村俊昭先生との共著で書かれました。
 森谷先生は、北海道文教大学外国語学部の教授で、元々の研究分野は生物産業学、今は大学生をはじめとするキャリア教育が専門分野という面白い研究者です。ご出身の東京農業大学の生物産業学部は、オホーツクにあって、海洋水産や自然資源などについて学べる学部です。この農大のオホーツクキャンパスと私どもの会社が縁があり、森谷先生と様々なお話をする機会に恵まれました。
 もともと個人的には、文系理系というカテゴリー分けは意味をなさないとは思っていますが、生物産業学を通じての、森谷先生のミクロにもマクロにも見る視点は面白いと感じていて、現在、北海道の恵庭市の地域連携を通じた街作りにも大きく携わっておられ、とても頼もしい存在だと思います。
 本の内容に話を戻すと、この本のメソッドは主に『人間関係のトレーニング』です。自分自身を見つめ、向き合い、その上で他者と認め合い、相互に存在価値を見出していくためのステップが丁寧に書かれた1冊です。大学生からそれなりのキャリアを積んだ人まで、それぞれがトランジション(転機)を持っています。
 その転機の棚卸しのメソッドがとても面白かったです。個人でも活用できると思いますし、組織の研修やワークショップにこの1冊があればとても有益だと思います。私は帯に「『人財養成』と『定着』を本書で可能にする」と書かせていただきました。どんなコミュニティでも、『定着』、とても大事だと思います。自分の能力や役割にあっているとしっかり実感できれば、人材の定着がかなうと思っています。原点に返って、自分を、組織を見つめ直すきっかけとなる1冊、是非手に取っていただければと思います。
                                             =以上=

バックナンバー
2020.01.27:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】二代目の役割 (※舩井勝仁執筆)
2020.01.20:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】人間関係のトレーニング (※舩井勝仁執筆)
2020.01.13:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】健康能楽 (※舩井勝仁執筆)
2020.01.06:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】欲望の資本主義 (※舩井勝仁執筆)
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
健康の超プロ4名が語った「じぶんでつくる健康未来図」の動画をプレゼント 数霊REIWA公式サイト 佐野浩一 本物研究所 本物研究所Next C nano(ネクストシーナノ) 成功塾説法 舩井幸雄動画プレゼント 高島康司先生の「日本と世界の経済、金融を大予測」 メールマガジン登録 舩井メールクラブ 佐野浩一note