
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

新型コロナウイルスの全世界の感染者数の数が増えているように感じます。この原稿は金曜日の朝に書くことが多いので、ちょうどいいベンチマークになりますが、先週までは毎週50万人ずつ増えて200万人の感染者でした。ところ金曜日の日本時間の午前5時現在でのワールドワイドの感染者数が268万人を超えたということなので、増加率ではともかく増加数では感染者の拡大幅が大きくなっています。
理由はいくつか考えられますが、ひとつは二次感染が拡がっているという見方があります。例えば、少なくとも公式的には感染拡大を抑え込んだ中国ですが、黒竜江省のハルビン市での感染拡大が報告されています。旧満州の都市で旧日本軍が建設した町としても知られているハルビンですが、旧満州ということはロシアとの国境に近いということで、どうもこの感染はロシアからの帰国者が原因で拡がったもののようです。中国は国境を閉鎖しているのですが、逆に密入国する人がたくさんいて検査もせずに入国してしまうことが原因らしいという話しを聞きました。
それと欧米の先進国中心の拡大から、いよいよ発展途上国に感染が拡がってきているのではないかということも疑われます。木曜日の夜のNHKのニュースが外出制限で暮らしが困窮している貧しい人たちの暴動が南アフリカ北部で起きたということが報道されていました。先進国でライフラインが整っている住居環境でも家から出られないストレスは大変なものがありますが、なんとか我慢できます。ところが、狭い家に多くの人が暮らし、蓄えもない貧困層の人々にとって外出制限は死活問題です。だから、先進国のような外出制限を出し続けるには無理があり、結局は抗体を持つ人の数が自然に過半数を超えるのを待つ以外に打つ手はないというのが実情なのだろうと思います。
アメリカ等では、経済活動を再開する目安に抗体を持っている人の割合を測定する動きが始まっています。アメリカで一番感染が拡がってしまっているニューヨーク市では無作為に選んで検査した3000人の内、21%が抗体を持っていたことが明らかになりました。報道は、そんなに感染が拡がっているのかという側面を重視したものが多いようですが、私は、この率が過半数を超えなければ感染拡大が収まる目途は立たないという側面の方が大事なのだと思います。
医療崩壊を起こさないために、政府の専門家会議の皆さまをはじめとする感染の専門家の方の努力には本当に感謝の気持ちしかありませんが、冷徹な見方をすれば、いまの政府の処置は医療崩壊を起こさないための問題の先送りをしているだけです。本質を見れば感染がある程度拡がって抗体を持つ人の数が増えるのを待つ以外に根本的な対処法はないのかもしれません。国や自治体レベルで見れば、それでもどう命を守るかという処置を進めることが大事ですし、私たち国民ができることは他人に迷惑をかけないように行動することを心掛けることと、たとえ感染しても発症しないように免疫力をできるだけ上げる生活をすることだと思います。
ストレスをなるべく抱えないようにする。お味噌汁や納豆、梅干しなどの日本独自の発酵食品を中心にした身体にいいものを食べるように心がける。これを機会に禁煙に挑戦して深酒をしないように気をつけ、甘いものも控えめにする等の工夫をしてください。そして、適度な運動をすることに挑戦するといった当たり前のことが大事なのです。逆に言えば、病気にならないように生活習慣を変える絶好のチャンスなのかもしれません。
そんな中で、私は、父が紹介してくれた超プロの本を振り返ることが多くなりました。 神道研究家で「日月神示」の第一人者の中矢伸一先生もそのお一人です。ちょっとスピリチュアルですが、本当は舩井幸雄の子どもとして、私ではなく中矢先生がこの世に誕生するはずだったようにずっと思っています。
顔つきも体型も父にそっくりで間違いなく実子の私が言うのは変ですが、父のことを私よりもずっと細胞レベルで理解しているのは中矢先生です。存命中の父と中矢先生のやりとりを見ていると、言葉を語らない行間で意思疎通ができているなと思う瞬間がそこらかしこにありました。父も中矢先生のことが尋常なく好きで、先生が来訪される日は、朝からソワソワと心弾む様子を隠せず、今日はどんな話をしよう、どんな質問をしよう、どんな議論をしようと、ウキウキと準備をしていた姿が忘れられません。そんな二人を見るのは私自身とても楽しい時間で、珠玉の学びと気づきに満ちていたように思います。
父が亡くなって、「舩井先生が夢に出てきて、こんなことを教えてくれました」と言うようなことを伝えてくれた人が多々いらっしゃいましたが、私はそれをありがたく受け止めつつも、「これからの中矢先生の発信物を見ていくことで、親父が今後天上で言いたいことがわかるんだろうな」と内心では思っています。
中矢先生は最新メッセージで「私たちは、今こそ『日月神示』を通して開示された“神”の意志、いわば日本人の叡智をしっかりと受け止め、些細なことからでもいいので、実践的行動に移すことが必要です。そうしてこそ初めて『大難』は『小難』に変わり、本当の意味での秩序ある平和と安寧、永続的発展が可能な世界──『ミロクの世』──が顕現するのです。」と書いておられます。
先生は、日本は世界のひな形、日本人が与えられた使命は特別に大きいと常々言っておられます。私もその自覚をしっかりと意識に落とし込むためにもう一度日月神示を読み返しています。2月に出された『日月神示とパワースポット』(青林堂)はオススメの神社紹介だけでなく、改めて中矢先生の日月神示に対する熱い思いと、ピンポイントで未曾有の世の中に応戦するヒントがわかりやすく書かれている素晴らしい1冊でした。是非ご一読ください。
=以上=

2020.04.20:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】神理の扉 (※舩井勝仁執筆)
2020.04.13:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】オールドメディア (※舩井勝仁執筆)
2020.04.06:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】神さまからのメッセージ (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

