トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2025年11月10日
「ひすいこたろうさんに学ぶ、やわらかく生きるということ」―「幸せにならなくたっていいんだよ」と言われた日のこと― (※佐野浩一執筆)

「幸せになりたい。」
この言葉は、あまりにも当たり前の願いのように見えます。
学生のころはテストで良い点を取れば褒められ、大人になれば仕事で成果を出せば認められる……。何かを得ること、勝ち取ること、叶えること……。その先にこそ「幸せ」は待っていると、ぼくたちはほとんど無意識に信じ込んできました。
けれど、いつからだろう……。
その「幸せ」は、どんどん先へ、先へと逃げていく……。
ふと気づくと、そんなふうに感じる日々が、そこにあったんじゃないですか?

もっと収入が上がったら……。
もっと人に優しくなれたら……。
もっと自信が持てるようになったら……。
もっと素敵な人と出会えたら……。
もっと、もっと、もっと……。

気がつけば、人生は“足りないもの”の山の中を歩く旅になっていた……。
幸せ探しのはずが、足りないもの探しになっていたのです。

12月28日、脳梗塞で入院し、ベッドに座れるようになってからは、気づけば、ひすいこたろうさんのご本を読んでいたように思います。
やっぱり、何か“光”のようなものを求めていたのかもしれませんね。

「3秒でハッピーになる 名言セラピー」
「3秒でもっとハッピーになる 名言セラピー+(プラス)」
「THE BEST OF 3秒でHappyになる名言セラピー」
「人生最後の日に ガッツポーズして死ねる たったひとつの生き方」
「あなたの人生がつまらないと思うんなら、 それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。1秒でこの世界が変わる70の答え」

これくらいでしょうか……。
ひたすら読んでいました。
そのうち、立ち上がって、病院内を歩けるようになって……。
たった2週間の入院期間でしたが、いろんなことを考えたり、感じたりしていました。

言葉のエネルギーって、すごいです!
マイナス発想からプラスに持っていけるプロセスは、近くて遠い気がします……。
でも、不思議と少しマイナス発想になっている自分を責めることはなく、ゆっくりゆっくり前向きになっていったように思います。
それも、ひすいさんの伝える言葉の力にずいぶん助けていただいたように思います。
ありがとうございます!

あれから少しずつ元気になってきて、体力もかなり戻ってきたいま、あらためて、ひすいこたろうさんの新著『幸せにならなくたっていいんだよ』のページを開きました。
ページの中から、あたたかい声が聞こえてくるようでした。

「ねえ、もうがんばらなくてもいいんだよ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

“がんばるのをやめる……”
きっと、無意識に、ある意味、頑なに自分に許してこなかったこと……。

あなたもそうじゃないですか?
「まだ足りない」「もっとちゃんとしなきゃ」と追い立ててきましたよね……。

でも、ひすいさんは言います。
「あなたは、いまのままで、もう尊いんだよ。」

優しいのに、どこか揺るぎない……。この言葉は、大げさではなく、きっと多くの人たちの「救い」になると思います。

「幸せになりたい」という願いは、ときに自分を苦しめます。
なぜならその願いは、「いまの自分は幸せではない」という前提から始まるからです。
そうすると、人はいつまでも「自分は未完成だ」と感じ続けてしまいます。足りないところばかりが目につき、できなかったことを責め、他人と比べては落ち込む……。
これは、心がずっと「未合格通知」を貼られているような状態ですね。
ひすいさんは、そこでこう言います。
「人は、存在しているだけで100点満点なんだよ。」
できているか
優れているか
役に立っているか
そんな尺度の前に、「ただ、生きている」そのこと自体が尊い……。
この視点は、人生の前提をまるごとひっくり返すように思います。

ひすいさんは、「視点」にとても敏感な人です。彼の本には、やわらかく視野を変える質問がよく出てきます。
「今日、よかったことを3つ挙げてみませんか?」
大きなことじゃなくていい。
むしろ、できるだけ小さいほうがいい。
・空が少しだけ明るかったこと
・コーヒーの香りが心地よかったこと
・駅で知らない人が道を譲ってくれたこと
・ただ生きて、今日をはじめられたこと
“よかったこと探し”は、意識の方向の問題です。人は、探したものしか見つけられません。「欠けているもの」を探せば、どこまでも不足が見えてしまいます。「すでにあるもの」を探せば、人生はじんわり満ちていくのです……。
幸せは、「あるもの」に気づいた瞬間、そこに立ち上がります。
ぼくも、かつて同様のことをテーマにして本を書かせていただきました。
「あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力―「エヴァの時代」。いまを生きる原動力とは!」という一冊ですが、そのなかで伝えたかったことを、ひすいさんは100倍以上素敵に伝えていらっしゃいます。
さて、幸せを語るとき、一つ忘れてはいけないことがあるように思います。
それは、ぼくたちは、自分を責めることに慣れすぎている……ということ。
うまくできなかった自分を、
人と比べてしまった自分を、
弱さを見せてしまった自分を。
でも、ひすいさんはこう言うのです。
「あのときの自分は、あの自分なりの精一杯だったんだよ。」
たとえ、不器用でも、拙くてもいい……。そう思えたとき、胸の奥にいた「小さな自分」が、そっと顔を上げてくれます。
歯を食いしばってがんばってきた自分を、やっと抱きしめにいけるのです。
ひすいさんの言葉で表現すると、
その日から、人生は変わり始めます。
努力ではなく、回復が始まります。
戦いではなく、帰る旅が始まります。
そう、「自分と仲直りする日」が始まるのです。
そして、いよいよ『幸せにならなくたっていいんだよ』の意味するところを考えてみたいと思います。
「幸せを目指さなくていいの?」
「理想を持たなくていいの?」
そうではないですよね!
これは、あきらめの言葉ではなく、「回復」の言葉だと思うのです。
「いまのあなたを、そのまま抱きしめてから、もし行きたい場所があるなら、一緒に行こう」という言葉であると思うのです。
幸せは、努力の結果、いただける賞品ではありません。
誰かに証明するものでもありません。
ましてや、外から、誰かからもらうものでもありません。
幸せとは、“いま、ここにあるものに気づく力”。つまり、ぼくの言葉を使うなら、「幸感力」(幸せを感じる力)なんです。

今日、ひすいさんの真似をして、ひとつだけおススメできることを伝えるなら……。
深呼吸をひとつ……どうぞ!
そして、自分自身に伝えてみませんか?
「今日のぼく(私)、よくやってるよ!」
実は、それだけで、十分なのです。そこからすべてが始まります。
幸せにならなくたっていい……。
もう、ここに、ただ、いるだけで、素晴らしく、とてつもなく幸せなんですよ。

そのことに気づけた日から、人生はやわらかくなるように思います。

ひすいこたろうさん、いつかまた、お会いしましょう!
いつか、直接、「ありがとう」を伝えたい……。

舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了)
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役会長
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
あたみ・パンダの森ほいくえん 学園長
株式会社ヴォイス 代表取締役会長 他
1964年8月5日、大阪生まれ。大阪府立北野高等学校、関西学院大学法学部政治学科卒業。
大学卒業後13年間、私立中高一貫教育校の英語科教員として従事。2001年4月、株式会社船井総合研究所に入社。舩井幸雄より「人づくり法」の直伝を受け、企業幹部向け研修「人財塾」として体系化、その主幹を務め、経営者向け、社内研修向けに150回以上の講演、研修を実施した。2003年4月、株式会社本物研究所を創設し、代表取締役社長(現在会長)に就任。商品の「本物」、技術の「本物」、生き方、人づくりの「本物」を研究、開発し、広く啓もう、普及活動を行う。また、2008年にライフカラーカウンセラー認定協会を、2012 年5月には株式会社51 Dreams’Companyを、2015年9月に株式会社51コラボレーションズを設立。(2023年本物研究所と合併)さらに、2015年1月、舩井幸雄の思想、哲学を世に広めるために、公益財団法人舩井幸雄記念館を設立し、代表理事となる。2021年2月には、株式会社51メディカルを創業。そして、2022年11月、小規模保育事業B型として、「あたみ・パンダの森ほいくえん」を設立。学園長に就任。
2026年6月にヴォイスグループ5社を経営統合し、代表取締役会長に就任。現在に至る。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく 幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた 船井幸雄のすべて』(成甲書房)、『本物の法則』(ビジネス社)※船井幸雄との共著、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(きれい・ねっと)※舩井勝仁との共著、『幸せになる働き方の法則』(創藝社)、『舩井幸雄の魂が今語りかけてきたこと』(ヒカルランド)※矢山利彦氏、舩井勝仁氏との共著がある。
講演は、年間講演、研修多数。会社経営、学校経営、幹部育成、健康、食育、カウンセリング、話し方など、幅広いテーマで多数の講演を行っている。
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