日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-

このページは、2009年11月から(株)船井本社 熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子(あいざわ さとこ)によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
2010年3月16日
一隅を照らす

  昨年撮影した鶴岡八幡宮の大銀杏
 皆さまこんにちは。
 だいぶ日が長くなってきて夕方も明るくなりましたね。毎日少しづつ変化しているのだなと感じます。暖かくなったり寒くなったりの日々が続いていますが、春はすぐそこまで来ていますね。
 
 先日、道ですれ違った小学生二人にぺこりとおじぎをされ「こんにちはー」とあいさつをされました。その自然な動作に感心するとともに、とても嬉しくなりました。
 心がぽっと明るくなった出来事でした。


「径寸(けいすん)十枚これ国宝に非ず、一隅を照らすこれ則ち国宝なり」。

 これは最澄が著した『山家学生式』に記されている言葉です。
 「径寸」とは金銀財宝のことで、「一隅」とは私たちが今いるこの場所のことです。
 「お金や財宝が国の宝なのではなく、自分自身が置かれた場所でその一隅を照らす人、それこそが尊い国の宝なのだ」いう意味です。

 にこにこ笑顔で農作業をするおばあちゃん、いつも道をきれいに掃除してくれる人、お年寄りに優しく接する介護士さん、子供たちに大事なことを教えてくれる学校の先生、早朝からおいしいパンを焼いてくれるパン屋さん、日本の伝統を守ってくれている職人さん、いつも明るく接客してくれるスーパーのレジの人‥‥
 たとえ目立たなくても、メディアで取り上げられなくても、自分が置かれた場所で一隅を照らしている方はたくさんいますね。大きなことを成し遂げることだけではなく、いま自分が置かれた場所で自分にできることを精一杯やっている人は皆さん素敵です。

 船井はよく「人にはそれぞれ持って生まれた役割がある」と言っています。「役割を見つけるためには目の前のことを一生懸命やること」と言っていました。
 それはどんな仕事でも「一隅」を照らすという気持ちで取り組むことが大事なのだいう意味ではないかと思います。どんなことでも誰かのお役に立っているという気持ちで取り組めば、きっとその人はだんだんまわりから必要とされる人になり、感謝される存在になります。そうすればその人の役割が見えてくるのだと思います。
 人には生まれ持った才能や、好みや考え方がみんなそれぞれ違います。だから自分の特徴・長所(好きなこと、得意なこと)を活かして生きれば、その人にしかできない役割が果たせるのだと思います。そして自分の長所を伸ばしながら進むことは、人から感謝されるだけでなく、自分も喜びを感じながら生きることに繋がるのだと思います。

 「一隅」というとやはり家族や職場など、自分の身近なところが思い浮かびます。
 そしてそこが『基本の「き」』で大事なのだと思います。一人が光れば、隣の人も光り、それが大きく広がっていきますね。
 自分が今いる場所で小さなことでもいいから、自ら光り、一隅を照らす人間になりたいものです。


*ご神木*
 先日、鎌倉にある鶴岡八幡宮の『大銀杏』が強風で折れて倒れてしまったそうです。このイチョウは樹齢約1000年の鶴岡八幡宮のシンボル的存在で、たくさんの人々に親しまれてきました。初詣や紅葉の時期など、この木を見ることを楽しみにしていた方がたくさんいたと思います。私も何度か参拝して、この木の前で写真を撮ったりしましたが、もう同じ景色を見られないと思うと寂しいです。きっと今みんなが同じ気持ちでいるのだろうなと思います。
 現在、大銀杏は根元付近を植え直して、再生を目指しているそうです。また新しい根や芽が出てくれるといいですね。

 いつも当たり前にあったものが、こんな風に突然なくなってしまうこともあるのだなぁと思ったら、熱海本社の近くにある来宮神社の『大楠』を見たくなりました。通勤途中にこの神社があるので、たまに朝参拝してから会社に行くことがあります。
 朝の境内はとてもすがすがしく空気が澄んでいます。大楠は本殿の奥にあるのですが、奥に進むにつれて、緑のにおいが濃くなりそこだけ雰囲気が違うように感じます。
 この来宮神社の大楠は樹齢二千年以上あり、全国第2位の巨樹で国の天然記念物に指定されています。周囲は23.9m、高さ26m以上あります。根の部分はとぐろを巻いているようで、すごい迫力です。しっかり根を張りそこからまっすぐ空に向かって聳え立っています。その生命力あふれる姿を見ていると自然と手を合わせたくなります。
 「ずっとここで生きていて、見守ってくれてるのだなぁ。いつもありがとうございます」そんな気持ちになりました。

 
  来宮神社の大楠
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Profile:相澤智子(あいざわ さとこ)

船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。

1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。



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