日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-

このページは、2009年11月から(株)船井本社 熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子(あいざわ さとこ)によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
2010年4月20日
知っていることを伝えること

  ごんちゃん。とっても美人さんです^^
 皆さまこんにちは。
 先日は4月の半ばだというのに各地で雪が降りました。満開の桜と雪を一緒に見るのはなんとも珍しい光景です。気温の変化の激しい時ですが、風邪などひかないようどうぞお気をつけください。

 さて、山元加津子さんという人がいます。山元さんは養護学校の先生をしている方です。先生をされながら、本を書いたり、講演活動などもされています。「みんなが大事な存在で、みんなが大切なことを伝え合って生きている」ということをたくさんの人に伝えている方です。
 次回の『にんげんクラブ関西大会』では、山元さんのドキュメンタリー映画を撮影されている入江富美子監督を講師としてお招きし、「1/4の奇跡」という山元さんの映画を
上映する予定です。きっと素敵なセミナーになると今から楽しみです。


 山元加津子さんの友人に、同じく養護学校教員の宮田俊也さんという方がいます。平成21年の2月の終わり頃、宮田さんは脳幹出血で倒れました。お医者様に「命が助かることはないだろうし、たとえ命が助かったとしても、意識が戻ることは万に一つもないだろう」と宣告されました。山元さんは、毎日のように病院に行き、宮田さんに明るい言葉で語りかけています。宮田さんは、少しずつまぶたや指や頭が動くようになってきていて、表情も少しずつ回復してきています。その様子は山元さんのブログでも紹介されています。(『いちじくりん』というブログです。)

 山元さんは、身動きが取れない宮田さんが、気持ちを伝えられる手段がないかを必死で探し、『レッツ・チャット』という意思伝達装置を知りました。これは、文字盤と液晶画面がついた機器で、文字が光って表示された時に手や足や頬などでスイッチを押して文字を選び、「発音ボタン」を押すと音声で読み上げられるという装置です。宮田さんは現在、このレッツ・チャットを使って周りの人とコミュニケーションが取れるようになりました。どこか具合が悪いとき、寒いとき、手がはさまってしまった時などに、自分の状態を伝えることができ、それによりお医者様も早くに患者さんの異常に気づくことができるのだそうです。『レッツチャット』は、パソコンのように立ち上げるのに時間がかからずにすぐに使えたり、持ち運びができたりと、他の装置にはないすばらしい点がたくさんあるのだそうです。しかし残念ながらこの『レッツ・チャット』を作る会社は事業解散となり、生産が中止になってしまったそうです。必要としている方がたくさんいる中で、非常に残念ですが、このような「意思伝達装置」があるということをたくさんの人が知って、これからまた販売される日が来ればいいなと思います。

 山元さんはある日、ご家族の一人が脳幹出血の病気になったという方に出会ったそうです。山元さんが「今、(その患者さんは)どこか動くところはありますか?」とたずねると、「昔は、家族が面白い話をすると笑ったり、口を動かしたりしましたが、最近はしないですね。脳幹だからしかたないです。そんなもんなんだと思ってください」とその方はおっしゃったそうです。山元さんは「どうしてご家族は気持ちを伝える手段を、知らなかったのか。それはご家族が悪いのではない。知らなかったのだから。だから知っている人はちゃんと伝えなくちゃならない。それが知っている人の責任だ。今までも、諦めてしまった人がいたかもしれない。そんなのいけない!」と思ったそうです。
 現在、宮田さんの病気を通して学んだことや気づいたことをブログやメルマガでたくさんの人に伝えています。

 山元さんはブログの中でこんなふうにおっしゃっています。(山元さんは宮田さんのことを「宮ぷー」と呼んでいます)

 誰もが気持ちを持っている。意識がないと思われていた宮ぷーもやっぱり気持ちを持っていました。最初、宮ぷーは体のどこも動かせずに、自分の思いを伝える方法を、私たちは見つけることができずにいました。なんとか気持ちを伝え合う方法を取り戻したいと、もがくようにすごした日々でした。
 世界中には、意思伝達する方法を知らないために、気持ちを伝えることのできないでいる方がたくさんおられると思うのです。
 私は多くの方に、気持ちを伝え合うには多くの方法があるとお話ししたいし、知って欲しいです。そして、もし、どこも動くところがなかったとしても、科学や技術が進歩して、どうにかして、その方法が見つけられるようになってほしいなあと願っています。
                    (山元さんのブログ『いちじくりん』より)
 
 
 宮田さんは現在、パソコンやメールができるくらい少しずつ回復してきています。自分の気持ちを伝えられること、人と会話ができるということが、どんなに宮田さんの心を明るくし、生きる希望が生まれただろう…と思います。人にとって「つながり」というものがいかに大事かということを改めて感じました。

 私は今、山元さんや宮ぷーさんにたくさんの感動と勇気をもらっています。宮田さんが命をかけて伝えたいと思っていることを、まだ知らない方がいたらぜひ知ってもらいたいです。

 「知っていることを伝えることは、知っている人の責任」
 自分が知っているということは、知らないふりはできない。自分だけのものにせず、みんなとその情報を共有し分かち合うこと。みんなで良くなろうという気持ちが込められていると思います。


 皆さまはどんなことを伝えたいですか?
 伝えたいことはありますか?



*御衣黄(ぎょいこう)*

 今、熱海事務所では御衣黄という桜が咲いています。
 御衣黄は緑色の花を咲かせる珍しい桜です。
 遠くから見ると葉っぱのようで、はじめは気づきませんでした。ふわふわの花びらがきれいなうすい緑色をしていてとてもきれいです。
 船井は、花が咲くとすぐに「御衣黄が咲いたから写真を撮るといいよ^^」と教えてくれました。毎年楽しみにしているようです。

 
     御衣黄
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Profile:相澤智子(あいざわ さとこ)

船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。

1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。



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