日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-

このページは、2009年11月から(株)船井本社 熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子(あいざわ さとこ)によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
2010年9月7日
未来を変える技術(2)

 先週(8/31)のこちらのコーナーで『カーボン・マイクロ・コイル(CMC)』について書きました。
 私は文章がまだまだ下手なので、前回の記事を読んだ船井に、「これでは分りづらいので、もっと読んでいる人に伝わるように、もう一度書いてごらん。そうしたら、もっとたくさんの人に読んでもらえるよ」と言われました。よって、今回もう一度CMCについて詳しく書かせていただきたいと思います。
 CMCについて調べてみて、本当にすごい技術だなと私自身感動しましたので、皆さまにもぜひ知っていただきたいです。

 まず、船井がCMCに出会ったのは、今から20数年ほど前になります。船井は新しい技術を見つけるのが上手なようです。今でこそCMCは世の中で知られるようになりましたが、当時はあまり知る人はおらず、船井がCMCについての話をしても、聞いてくれる人はあまりいなかったそうです。船井はこの技術を知っていただけでなく、大阪の船井総研でこの素材の事業化の事務局を引き受けていたそうです。
 まだあまり注目されていない20年も前から、まわりより一歩も二歩も先駆けてCMCに注目していたということを知り、大変驚きました。

 このCMCについては柳下要司郎著『超人「船井幸雄」の近未来予測』(あ・うん社刊)に詳しく書かれてあります。

 この本の著者である柳下要司郎氏は、2006年に、ご自身と同じ高校の同期生である岐阜大学特任教授の元島栖二氏が、「CMC」という新素材を発見しノーベル賞級の成果を挙げていることを知りました。
 柳下氏は、以前から船井のことをよく知っており、船井が話す「宇宙はスパイラル構造である」という考えと、元島氏が見つけたCMCとの間に、共通する大きな考え方や宇宙観につながるものを感じたそうです。そして、柳下氏が元島氏と船井を引き合わせ、この本の中での鼎談が実現しました。

 CMCは、肉眼では黒い粉末か埃にしか見えない物質ですが、電子顕微鏡に見ると、きれいならせん状の形をしています。
 このCMCは、電磁波吸収、マイクロ波発熱、電波可視化、細胞増殖抑制、エネルギー変換、生物活性素子、触覚近接センサー、がん治療、美容、ロボットなど応用範囲が広く、実用化が大いに期待されています。

 『超人「船井幸雄」の近未来予測』よりご紹介いたします。

元島 私の研究テーマであるCMCは、カーボン・マイクロ・コイルといい、まさにスパイラル構造、別の言い方をすればヘリカル構造そのものです。
 それにまえから私はこの技術を「はるかな宇宙からの贈りもの」と呼んでいるように、いろいろ研究していますと、ヘリカル構造というのはまさしく宇宙から地球、さらに進めていきますと、素粒子から遺伝子、さらには精神的な霊の問題とか、もっとちっちゃなところまで相似性、断層性がある。その中でヘリカル構造というのが基本的な構造で、究極の機能を出している。そのひとつがカーボン・マイクロ・コイルであるというわけです。
        (中略)
船井 最先端の科学分野では、もう時代はヘリカルになっていますね。というか、やっと元島先生の研究に時代が追いついてきたということでしょう。私たちがCMCの実用化・事業化のお手伝いをしようと大阪にCMC研究会の事務局を構えたのが、10年前でしたから…。
 技術的な関心としては、どうやってCMCができるのか、そして最近ますます各分野から注目されているという応用技術の広がりをお聞きしたいですね。

元島 はい、おかげさまで医療分野とか美容分野まで可能性が広がっています。
 CMCという素材そのものは、高価でもなんでもなく、合成も簡単です。原料は溶接に使うアセチレン。これは炭化水素の一種で、ここに含まれる炭素(カーボン)が原料になります。これに反応しやすいようイオウ化合物を入れまして、触媒にニッケルベースの触媒を入れて反応させると、アセチレンの中のカーボンが結晶化してきれいなコイルが成長するというわけです。
        (中略)
 宇宙からの贈りものという点では、宇宙線や電磁波の吸収率が非常に高くて、電磁波の防御や、宇宙線のエネルギー交換にまで応用は広がります。
        (中略)
 人間の表皮細胞に作用して、コラーゲンや皮膚細胞の活性化に役立てることもできますし、もっと最新の医療用研究では、当初こんなことは予想していなかったのですが、がんやケロイドの治療にも利用できることが認められ驚いています(ここまで)。


 現在、実際にどんなものが実用化されているのか、開発・研究されているのかを調べてみました。

・化粧品(ファンデーション)
生物活性機能(表皮細胞の再生・増殖効果、コラーゲン生成促進効果など)が某大手化粧品メーカーによって発見され、2003年秋に、カーボンマイクロコイル実用化第一号となるCMC入り化粧品として発売された。

・電波吸収材CMCシリコーンゴムシート(シーエムシー技術開発株式会社より発売)
・CMC接近・接触センサー回路(上に同じ)


 『日刊工業新聞』には、このような記事が載っていました。

・「シーエムシー技術開発、自走型ロボット向け、衝突防止センサー開発」(掲載日 2009年11月25日)
 近距離を感知するカーボンマイクロコイルセンサーと超音波センサーを一体化し、検知部を小型化した。衝突を回避する動きがより自然なサービスロボットや人間型ロボットの開発が可能になるとし、早期実用化を目指す。

・「西澤(←会社名)、電磁波吸収機能をもつ布用コーティング剤を開発」(掲載日 2010年8月17日)
 カーテン地に塗布すれば、病院やオフィスの電磁波対策に役立つ。市販の電磁波吸収体の10分の1の厚さで同等の効果が出る。年末にも商品化する。


 他にも、マイクロ波照射で自然に外れる樹脂ネジ(CMCと形状記憶樹脂を混ぜたネジで、マイクロ波照射により、30秒でねじ山がなくなる。家電などの解体作業の負担を飛躍的に軽減できる。通常の5倍程度の価格で商品化できるとされている)、CMCの高感度触覚センサーを使った腹腔鏡手術用の鉗子なども開発中なのだそうです。

 このように、CMCがさまざまなところで開発され、商品化もされていることを知り、CMCをより身近なものに感じることができました。
 CMCを使った電磁波防止の製品なども開発されており、これからもっと電磁波の人体への影響についても注目されるようになるのだろうとも感じました。
 CMCの可能性は無限にあり、これらが活用されるようになれば、みんなが暮らしやすいよい世の中になるような気がします。それを思うととても楽しみです。
 このように素晴らしいCMCを発見された元島さんや、研究をされている方々に感謝の気持ちがわいてきます。そして、ぜひ実用化に向けて頑張っていただきたいです。

バックナンバー

以前のバックナンバー
2013年
2013.032013.022013.01
2012年
2012.122012.112012.102012.092012.082012.072012.062012.052012.042012.032012.022012.01
2011年
2011.122011.112011.102011.092011.082011.072011.062011.052011.042011.032011.022011.01
2010年
2010.122010.112010.10 ・2010.09 ・2010.082010.072010.062010.052010.042010.032010.02

Profile:相澤智子(あいざわ さとこ)

船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。

1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。



数霊REIWA公式サイト 佐野浩一 本物研究所 本物研究所Next C nano(ネクストシーナノ) 成功塾説法 舩井幸雄動画プレゼント 高島康司先生の「日本と世界の経済、金融を大予測」 メールマガジン登録 舩井メールクラブ 佐野浩一note