日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-

このページは、2009年11月から(株)船井本社 熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子(あいざわ さとこ)によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
2011年2月22日
本当の豊かさとは何だろう?

  熱海桜です
 皆さま、こんにちは。
 いま熱海では、熱海桜がきれいに咲いています。
 一足お先に桜の写真をおすそ分けいたします。^^

 先日2月14日に日本の内閣府が発表した2010年の名目GDP(国内総生産)額は5兆4,742億ドル(479兆2,231億円)で、中国の10年の名目GDP額5兆8,786億ドル(39兆7,983億元)を4,044億ドル下回り、日本は米国に次ぐ世界2位から3位に43年ぶりに転落しました。
 

 日本は現在「不景気だ、不景気だ」と言われ、新聞やテレビでは不安なニュースがあふれ、GDPも世界第3位になり、何だか気持ちが落ちこむようなことがあふれていますね。
 ある調査で、「将来に自信はありますか?」という質問をインド、中国、オーストラリア、カナダ、オランダ、ブラジル、スウェーデン、米国、英国、フランス、スペイン、日本、ハンガリーなど23ヵ国で行ったところ、日本はなんと最下位の23位だったそうです。日本は世界の中でも豊かな国なのに、日本人は相当自信を失っていますね。

 中国はこれで日本を抜いて、世界第2位の経済大国になったようにも見えますが、世界各国からはこんな意見も出ています。

 英テレグラフ紙ブログ記事では、経済ジャーナリストのダニエル・ノウル氏が、「中国経済は日本を追い越したわけではない」と述べています。

 中国の経済誌「財経」の解説員、易鵬(イー・ポン)氏は、『中国は日本に「量」で勝っただけで、「質」ではまだ遠く及ばないことを自覚すべきだ』と述べています。

 ところで中国は約13億人もの人がおり、1人当たりの平均収入は7,400ドル(61万9,528円)で、日本の6分の1にすぎないそうです。
 また、中国では都会と農村地帯には大きな格差があり、都市と農村の所得格差は13:1にまで拡大しています。農村地帯では何億人もの人たちがいまも困窮しています。業種間の収入格差は今年第1四半期の時点で約11倍もあるそうです。

 このように同じ国の中でもこんなに大きな較差があるのでは、国民の不満が募り社会が安定しないようにも思います。
 
 また、中国の急速な経済成長は、公害という犠牲も払っています。単位GDP当たりのエネルギー消費量は日本の10倍前後あるそうです。つまり中国のGDPは資源消費と環境汚染を土台にして成り立っています。
 資源には限りがあり、また地球を傷めながらこのままこの状態をこれからずっと続けることはできません。

 日本もかつて米国を目指して豊かになるために走り続けてきましたが、私たちはGDPに豊かさの指標を求め、「今だけ、自分だけ、お金だけ」の意識で生きることを見直さなければいけないときに来ているようです。

 日本にとっては、GDPが第3位になってしまったことはマイナスのように感じますが、「本当の豊かさとは何だろう‥」ということを考えるいいチャンスなのかもしれません。


 その他、世界の人からはこんなコメントもありましたのでご紹介いたします。


 シンガポールの有力紙ストレーツ・タイムズ(17日付)は、「日本が技術革新を続け、優れた製品やサービスを生み続ける限り、今後もずっと尊敬される国であり続ける」との東京特派員のコラムを掲載しました。
 コラムでは、「GDPの順位だけで国の全体像は語れない」と指摘した上で、世界の音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞を日本人4人が同時受賞したことに触れ、「音楽でも経済でも日本がこの先見限られることはないと思い知らせた」と評価しています。
 そして「世界レベルの成果」を生む要因として、勤勉さや仕事への誇り、秩序感覚など数字では表せない日本の国民性をあげています。

 中国共産党機関紙・人民日報(16日付)は「今こそ日本の発展方法を見つめ直そう」と呼びかけ、日本のような社会保障制度の整備を提案する評論員論文を掲載しました。
 その論文名は「日本のもう一つの側面」というもので、日本の高度経済成長を「一つの奇跡」と評価し、「奇跡のもう一つの側面は、社会保障の体系も即座に整備したこと」と指摘しています。「金融危機の影響を、他の先進国より長く受けている日本(社会)が再起不能に陥っていないのは社会保障制度を完成させたためだ」と分析しています。
 そのうえで、「日本にはまだ多くの学ぶ点がある。学ぶ精神を変えてはならない」と訴えました。【19日 YOMIURI ONLINE より】


 日本人は、自分の国に自信をなくしていますが、いいところもたくさんあります。
 「今だけ、お金だけ、自分だけ」の考えの社会ではなく、本当に心豊かに生きることができる国を日本人はこれから目指し、率先して創っていかなければいけないのだと思います。

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Profile:相澤智子(あいざわ さとこ)

船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。

1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。



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