日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書　相澤智子-

このページは、２００９年１１月から（株）船井本社　熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子（あいざわ　さとこ）によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。

熱海事務所に咲いていた花

　皆さまこんにちは。

　厳しい夏の暑さも峠を越え、朝夕はいくぶん涼しさを感じるようになりました。
　夜になると聞こえる虫の鳴き声が秋の風情を感じさせます。
　夏はあと少し。秋はすぐそこまで来ていますね。



　さて、皆さまは「鏡の法則」というものをご存知でしょうか。

　「鏡の法則」とは、「私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出された鏡である」という法則です。

　他人を見ていて、あの人のこういうところが好きだなぁ、素敵だなぁと思うところがあると思います。
　それは、自分の中にある自分の好きな部分です。

　反対に、他人の嫌いな所、嫌だと感じるところは、自分の中の自分の嫌いな部分です。それを、相手を通して見ています。

　これは、心理学の用語では「投影」と呼ばれています。

　「あの人の明るい性格が好きだな」と思うときや、「優しいところが好きだな」と思う場合、自分の中に明るい部分や優しいところがあるということです。

　逆に「あの人のこんなところが嫌だな」と思うところは、自分の中にある自分の嫌なところです。「自分勝手だな」と思ったり、「いじわるだな」と思ったり、「頑固だな」と思ったり‥‥。いろいろありますね。
　どうしてそう感じるのか原因を考えてみると、嫌だと感じる部分は自分の中にある、自分の嫌なところなのだと気づきます。それを相手を通して見ているんだなと分ります。

　私たちに起こる現実は、一つの「結果」であり、結果には必ず「原因」があります。
　その原因は自分の「心の中」にあります。
　自分の人生の問題を根本的に解決するには、自分の心の中の原因を解消する必要があるようです。

　心理学のユングは、「すべての人の『意識』は、その奥底で『集合的無意識』につながっている」ことを発見しましたが、私たちの意識は個々に離れたものではなく、深いところでみんなつながっているのだそうです。

　シンクロニシティや、第六感によるお知らせなども、これらによるもののようです。

　船井は、「すべては必要・必然・ベスト」と言っていますが、自分に起こるすべての出来事は、自分を成長させてくれるため、何かを教えてくれるために起こっているのだと思います。

　『集合的無意識』について、不思議ですが、自分の心の状態が変わったとき、現実の世界も変化が起こります。
　心の中と現実の世界はつながっているようです。

　私も鏡の法則を知り、家族との関わりや、仕事場やまわりの人たちとの関わりの中で、それを実感する出来事が今まで何度もありました。

　自分が「ああ、そうか。自分に起こる現実は自分の心を映し出す鏡だったんだ。相手は自分なんだな」と気づいたり、「あの人のこんなところが嫌だと思っていたけれど、それは自分の嫌な部分だったんだな」と気づくと、相手を許すことができ、自分を許してあげることができるようになります。

　すると状況がよくなったり、相手に変化が起こったりすることがありました。
　ほんとに不思議です。

　これがユングの言う『集合的無意識』の作用のようです。

　人生は修行だといいますが、人は人生を通して、自分を知り、そうして少しずつ成長していくのだと思います。そして、より幸せな生き方ができるようになるのだと思います。

　『原因』と『結果』の鏡の法則。不思議な法則が世の中にはあるようです。
　自分の心を深く見つめ『原因』を知ることはとても大切だなと感じます。

石ころの中からユリが出てきました。